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「壁」を超えたい時は機材に頼ろう!

2024-07-31

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

こんにちは。
ハモンドオルガン トリオ「バナナニードル」のベース、三重野です。

練習をしているとどうしてもぶち当たる「壁」。

「壁」に当たったら気合いと根性で乗り越えよう!的な昭和生まれの僕ですが、「壁」を超えたい時は機材に頼ろう!ってどうですか??

僕は大賛成なタイプです。

フレッテッドでフレットレスの音は出ないですし、
フレットレスでスラップの金属音は出ないですし。


ちなみに初めてのメイン機は親に無理言って買ってもらったG&LのL2000というアクティブのパワフル系な楽器でした。

とにかくピックアップのパワーがあって、グイっと前に出てくれる名機。

おかげでベース弾き始めの右手の弱いピッキングでもすごく良い音がしてくれて、「音良いね!」って褒められる事が多かったです。

褒められると嬉しいし、練習しますよね。

そんな楽器を使っていたので、20歳の僕はパッシブのジャズベースを楽器屋さんで弾かせてもらうと、自分のピッキングが弱いとも思わずに「なんて音の細い楽器なんだ」と感じてしまっていました。

フェンダーは皆使ってるけどなんでなんだろ…、まぁ僕は使わなくて良いでしょ!的な部分もあったのですが、30歳を超えて初めてフェンダーのジャズベースを使うようになり、アンサンブルの中で「良い音」とされている基音となってるなーと強く感じることができました。

そこから右手の癖を治すのに一苦労でしたが......

やっぱり使ってみないとわからないのが楽器。

そして、使っている楽器によって、色々な「癖」がついてきます。

そうそう、ムカシムカシ、
聞いていたスラップの音に近づけようと頑張っていた若者がおりましたとさ。

頑張っても、イコライザーを弄っても、似てるんだけどなんかなー的なレベルを超えられませんでしたとさ。

そんなある日、ケンスミスというメーカーの楽器に触れてみると…
「そのままアノ音出るやーーん!!」

いやー感動しましたね。
あの感触と感動は今でも忘れられません。

とにかくチカラで引っ叩いていた右手から、スーーーっとチカラが抜けていく感覚でした。


ちなみに外国の音楽を聴いていると、個性のある楽器を使っているプレイヤーさんをよく見かけます。

昔からあるメーカーさんの楽器は個性があり、そのメーカーさんの音がします。

古い音源を聴くと、スタジオで「せーの」で録っていて、加工もそんなにされていないため、個性がよく聞こえると思います。

ちなみにジャコ・パストリアスがいたから、マーカス・ミラーやウィル・リー、アンソニー・ジャクソンなど、当時のミュージシャンはそれぞれの奏法を模索していったって話しを聞いたことがあります。

マーカスはフェンダーですが、サドウスキーでアクティブに改造でスラップ
ウィルリーは火事で当時の愛機が燃えてしまってからサドウスキー
アンソニーはフォデラの6弦をピックでフェイザーをかけて
ピノ・パラディーノはミュージックマンのフレットレスとプレシジョンベース
チャック・レイニーはスペクターを人差し指オルタネイト奏法

などなど。
パッと思いつくだけでもとても個性的で、それぞれのトレードマーク的な楽器がパッと思いつきます!

そんな個性を求める時代、フェンダーの後にできた各メーカーはフェンダーとの差や、フェンダーにない部分を出すために頑張ったんだと思います。

そんな中、よく議題に上がるのが、
「フェンダーの音はなぜかフェンダーでしか出せないのか問題」

良く考えたらそりゃそうよねってなりますよね。

もちろん各メーカーさんもフェンダーにリスペクトはあると思いますが、同じ音が出ても売れないですし。

「フォデラ買ったらフェンダーの音がする!」ってなったら、じゃあフェンダー買えば良いじゃない的な感じになりますよね。

これと同じで、「ジャズベースはリアを絞ればプレシジョンベースの音がする」ともよく言いますよね。

いやいや、ジャズベのフロントの音でしょ!
と、ジャズベースとプレシジョンベースを両方弾きこんだことのある人は感じると思います。

シングルコイルでハムバッキングの音が出るようになる!とかも出音はとても疑似的に感じます。

あくまで個人の感想なので、満足をしている人になにかを進めたいわけではないのですが、個人的にはそのタイプの楽器を弾きこんでみるまでわからない僕。


ここまでの話しで、

  • フレットレス
  • フレッテッド
  • フェンダー PB JB
  • サドウスキー
  • ケンスミス
  • フォデラ
  • スペクター
  • ミュージックマン

を買わなければいけなくなりました 笑笑

冗談はさておき、メーカーや楽器毎にコンセプトがしっかりしている物はしばらく使ってみないとわからないし、使っていると気づきが多いです。

今の時代は調べれば演奏者の使用機材なんてすぐにわかるので、あの曲のあんな音を出したいなー、でも機材が全然違うなー
自分の機材でガンバロー、全然違うから諦めよー......
ってなるのはもったいない!!

長い音楽ライフ!
機材に頼りましょう!笑


そして、テクニックにも影響してくる楽器!

スラップで良い音しない……
タッピングで発音が……

などなど、いろいろな悩みが機材で解決するかもしれません!

スラップに関しては、22フレット以上ある楽器や、ネックエンドにピックアップが付いている楽器は人差し指が弦の下に入り辛いので、少しやりづらい印象があります。

アクティブ(電池入り)の楽器を使うと、アンプからの音がバキーンと鳴らしやすいイメージです。

Sire ( サイアー ) / V7 5ST Alder Lake Placid Blue 2nd Generation

Sire ( サイアー ) / V7 5ST Alder Lake Placid Blue 2nd Generation

スラップの神様監修メーカー!

ちなみに、指板にはR(カーブ)がついているのですが、Rが少ない平らな(丸みの少ない)指板のほうが、タッピングやスィープがしやすいと思います。

指板のRに関しては触ってみないとわからない部分がありますが、Ibanezは比較的丸みが少ない印象です。

Ibanez ( アイバニーズ ) / EHB1005SMS-EMM ヘッドレスベース

Ibanez ( アイバニーズ ) / EHB1005SMS-EMM ヘッドレスベース

手が小さい方や初心者におススメのIbanezのSRシリーズ。
軽くてネックが細く、弦と弦の間隔も狭いのでとても扱いやすく、指弾きやピック、タッピングやコードはとても弾きやすいのですが、スラップをするには少しコツが必要です。

Ibanez ( アイバニーズ ) / SR500E-BM エレキベース

Ibanez ( アイバニーズ ) / SR500E-BM エレキベース

初心者の時に買ってちょっと弾きにくい……って人は、別の楽器を検討するのも選択肢の1つだと思います。

あと、機材を変えるとテンション上がりますしね!

テンションが上がるとメチャメチャ練習しますし!

ちなみに、ケーブル(シールド)を変える!とか、弦のメーカーを変える!とか、家でヘッドホンで練習してる場合はヘッドホンを変える!とかで激的に音が改善される場合もあるので、ぜひ試してみてくださいね!

贅沢な買い物になるかもしれませんが、自己投資、機材に頼って楽しみましょう!

楽しい音楽ライフを過ごしてくださいねー!
それではまたー


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら

三重野 BANANA 徹朗

ハモンドオルガン・インストバンド「BANANA NEEDLE(バナナニードル)」のベーシスト。現在3枚のアルバムをリリース。自身のバンドでの活動に加え、国内外の様々なアーティストのサポート。楽器の改造と、エフェクターが大好き。平均体温35度の低体温系ベーシストである。
BANANA NEEDLE HP https://banananeedle.wixsite.com/banananeedle
Twitter https://twitter.com/banananeedle_

Sire / V7 5ST Alder Lake Placid Blue 2nd Generation

Sire

V7 5ST Alder Lake Placid Blue 2nd Generation

¥107,500(税込)

5弦エレキベース、ジャズベースタイプ、レイクプラシッドブルー

ブログ有り

入荷未定

数量

Ibanez / EHB1005SMS-EMM ヘッドレスベース

Ibanez

EHB1005SMS-EMM ヘッドレスベース

¥143,800(税込)

5弦ヘッドレスベース、ショートスケール、ファンフレット、エメラルドグリーンメタリック

ブログ有り

 

完売しました

Ibanez / SR500E-BM エレキベース

Ibanez

SR500E-BM エレキベース

¥86,500(税込)

エレキベース、SRシリーズ、ソフトケース付属

ブログ有り

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