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夢が現実となるOHANAとの出会い 何のために一生懸命働いているかを振り返る

2023-08-12

テーマ:サウンドハウス創業者のコラム「Rickの本寝言」

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

夢も幻もない民は滅びる。果たして、自分には夢があるのだろうか。目まぐるしい日々の生活の中で、ふと気が付くと、時間だけが刻々と過ぎていく。このままでは、ある日突然、棺桶に足を突っ込んでいるのでは、という心配さえ脳裏をよぎる。そんな野暮な思いを払拭するためにも、ポジティブな夢を心の中に描くことは大切だ。

小さな夢、大きな夢、さまざまな思いが心のなかで駆け巡っているが、昨今ではとにかく、自分が働いて得た資産を、恵まれない環境におかれた子どもたちのために目いっぱい使うことが自分の夢となっている。そもそも自分には買いたいものがあまりない。ショッピング嫌いだし、これといって欲しいものがない。最後にギターを買ったのも45年前の話。ズボンもぼろぼろになるまで穿いている。靴は底が抜けるまで20年履くので、物もちは良いほうだ。また、自分の子どもたちにお金を残そうと思ったこともない。遺留分というつまらない法律がなければ、1円も相続させないのがベストと思っている。残念ながら、半分は子どもたちに残さなければならない。ひとりひとり、自らが働き、生計をたてることが重要なのだ。

よって自分が働いて貯めたお金は、貯蓄することなく、有効活用していきたい。そんな思いをもって、「サウンドハウスこどものみらい財団」も運営している。個人だけでなく、会社も率先して困っている人たちのために毎月献金し、社会に貢献していくことが大事だと考えているからだ。とはいえ個人的には、社会福祉のような活動からはもう35年近くも離れていたこともあり、いかんせん、歳をとってくると行動力が徐々に落ちてくる。そんな自分を叱咤激励し、「まだまだ!」と日々、ゲキをとばしながら全国を飛び回っているのが実情だ。

そんな日々の自分との戦いのさ中、目まぐるしく動き回っているせいか、多くの出会いに恵まれる。その極めが昨日、お初にお目にかかった板倉未來さんとの出会いだ。こんな人を応援したかった、早く会ってみたいと、ずっと半年間、心の中で思いを温めてきた。そんな彼女と、新宿の歌舞伎町にある「駆け込み寺」で待ち合わせをした。なにそれ?「駆け込み寺」とは?まあ、その話は別の機会にしよう。一言でいうならば、歌舞伎町には「やばい!」と思った時、そして「まずい!」と思われるような人をも連れて、駆け込むことができる逃げ場があるのだ。

その歌舞伎町で、未來さんは多くの子どもたちと出会い、手を差し伸べるために奔走している。歌舞伎町は単なる繁華街ではなく、いつしか若者のたまり場、誘惑の場、犯罪の温床ともなってしまっていた。そう、昭和の時代におけるサラリーマンのための盛り場ではなく、若者がごっちゃになって、たむろっている巨大な広場と化している。地方から東京を訪ねてきた子どもたちも多く、中にはすでにアル中、麻薬中毒に侵されている人もいるし、自分の体を売って生活をしている子どもたちも大勢いる。昨今では男子も同様に、性別に関係なく自らの体をオファーしている。そんな闇の世界にメスを入れて、ひとりでも多くの子どもたちを救うために、未來さんはがんばっている。

新潟に本拠地を持つ未來さんは、そこで、OHANAというこども食堂を運営している。そして子どもたちだけでなく、独り暮らしのおじいちゃん、おばあちゃん、障がいのある人達、身寄りもなく病気のために貧困生活を余儀なくしている人にも愛の手を差し伸べている。彼女が大切にしているメッセージ、それは誰でも、「生まれてきてくれてありがとう」だ。施設に住まう子どもたちにそのメッセージを届け、子どもたちを抱きしめてあげる。そして子どもたちと共に生きていく未來さんの生きざまには、感動を覚えないではいられない。また、心の傷ついた子どもたちを癒すために、アニマルセラピーも行っており、ワクワクするような感動体験を大切にしている。

その極めは「森の中の保健室」。心身ともに傷だらけの子どもたちが癒される場所、虐待されている子どもを癒す場所、居場所のない子どもたちが安心して帰ってこれる場所、虐待をしているママたちを癒す場所、お年寄りにも優しい居場所となれる、そんな貴重なハウスが、「森の保健室」だ。さらには18歳になって施設を出なければならなくなった子どもたちをフォローするための仕組みにも、積極的に取り組んでいる。何故なら、施設を出て実社会の波にのまれてしまい、そのまま若年ホームレスになったり、夜の街に消えていく子どもたちが後を絶たないからだ。

そんな素晴らしい働きをしている未來さんとの出会いは貴重だ。財団の存在価値も改めて認識できるだけでなく、自分、個人としても、もっと積極的にいろいろなことを手がけていきながら、支援したくなってくる。まさにワクワク、どきどきしながらも、一生懸命に働いてきて良かったと思える瞬間でもある。さあ、今から未來さんとの会合だ。これからどんな展開が待っているのか、楽しみだ。と、同時に責任も感じるし、また、時間を大切にしなければならない。限られた自分の人生の時間、人のため、子どもたちのため、何かひとつでもできることがあれば、そんな感謝なことはない。

歌舞伎町の日本駆け込み寺

Rick - 中島尚彦 -

1957年東京生まれ。10代で米国にテニス留学。南カリフォルニア大学、ウォートン・ビジネススクールを経て、フラー神学大学院卒。GIT(Guitar Institute of Technology)第2期生のギタリスト。80年代にキリスト教会の牧師を務め、音楽ミニストリーに従事しながら、アメリカで不動産会社を起業。1989年、早稲田でライブハウス「ペトラクラブ」をオープン。1993年千葉県成田市でサウンドハウスを創業。2001年、月間地域新聞日本シティージャーナルを発刊。主幹ライターして「日本とユダヤのハーモニー」の連載をスタートし、2010年よりwww.historyjp.com を通じて新しい切り口から古代史の流れをわかりやすく解説。2023年、一般財団法人サウンドハウスこどものみらい財団を創設し、こどもたちの支援にも従事。趣味はアイスホッケー、ピアノ演奏、トレイルラン、登山など。四国八十八ヶ所遍路を22日で巡る。グループ企業の経営指導に携わるかたわら、古代史の研究に取り組み、日本のルーツ解明と精神的復興をライフワークとする。

 
 
 
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