
SONYのZV-E10などに代表される小型ミラーレスカメラ。設定が細かくでき、レンズ交換もできるので本格的な動画を撮影することができます。上手く設定すればライブハウスの演奏動画も綺麗に撮影することができます。そこで、小型ミラーレスカメラでライブハウスの演奏動画を撮影するときの注意点をご紹介します。
■ 一番最初に確認!撮影がOKか。
ライブハウスは撮影NGのところもあるので、撮影OKかライブハウスに確認しましょう。メジャーなミュージシャンの場合は無理でも、一般人が企画した場合、撮影OKな場合もあります。ライブハウスのホームページや店頭の張り紙で撮影禁止になっていても、ライブの主催者の意向で撮影OKなときもあるので、まずは電話などで確認をしましょう。
■ スタンディングの場合、位置取りは一番前列が理想的
撮影しやすいのは、自分の前にオーディエンスがいない一番前列です。この位置なら手持ちで撮影できます。後の位置になった場合は、自撮り棒や一脚などをカメラに取り付け、手に持って伸ばして撮影することになります。長時間このやり方で撮影すると結構腕が痛くなります。
また、ファインダーを使うことはできないので、液晶モニターで確認することになりますが、バリアングル方式なら液晶モニターをカメラの下側に向けることができるのでおすすめです。
■ 構図を変えたい場合は、レンズやカメラのズームを使う

ライブが始まったら自分のいる位置を変えるのは難しいので構図は固定されます。一つの構図で動画に変化をつけたいときには、レンズやカメラのズーム機能を使います。レンズのズームを使えばアップにしても画質が落ちないのでおすすめです。小型ミラーレスカメラに多いAPS-C用のレンズなら16〜18mm(広角)から50mm(望遠)程度のズームができるものが使いやすいです。
SONYのZV-E10パワーズームキットなら、16mm〜50mmで撮影することができます。最前列にいても16mmでステージ全体、50mmで演奏者の上半身アップを撮影することができます。アップのときは演奏者を画面中央より少し右や左に配置するとかっこいい構図になります。
SONY ( ソニー ) / VLOGCAM ZV-E10L B パワーズームレンズキット ブラック
低予算で綺麗なライブハウス演奏動画を撮影するならこの商品が一押しです。ソニーのカメラの一番の利点、素早いオートフォーカスでステージ上で演奏者が動いても常にピントがあいます。log撮影ができるのもポイント、カラーグレーディングでおしゃれな色合いの動画がつくれます。レンズ交換ができるのでサードパーティが発売しているレンズにも交換できます。ソニーのカメラはレンズの種類が充実しているのがいいですね。
■ 録音音量のレベルは通常よりも低めに設定
ライブハウスで通常のvlog撮影などの録音音量で撮影すると音割れを起こすことがあるので、録音音量は通常よりも低めに設定するのがおすすめです。自分の位置にもよりますが、最前列のスピーカーの側なら通常の4割程度、前列の真ん中へんなら6割程度がおすすめ、その他はライブハウスの規模に応じて、カメラの音量のレベルゲージを見て音が大き過ぎないように調整しましょう。
もしスピーカーの側に陣取ってしまったら、カメラの音量も心配ですが、自分の耳も心配。ということで、音量を抑えるイヤーピースを使いましょう。
サウンドハウスで購入できるおすすめのイヤーピースをご紹介します。
ALPINE ( アルパイン ) / NEW MusicSafe Pro トランスペアレント
音質を維持したまま音量をコントロールするイヤープラグです。抑えたい音量にあわせた3種類のフィルターを装備しています。
BANANAZ ( バナナズ ) / Thunderplugs Classic
すべての周波数に対して平均18dBの遮音性能を発揮。柔らかいシリコン素材で装着感もいいです。
CRESCENDO ( クレシェンド ) / Music 20 イヤープロテクター(耳栓)
約20dBの音を減衰、会話や音楽のニュアンスを残して音量だけをボリュームダウンします。
■ ホワイトバランスは赤っぽく設定する
ライブハウスは暗いので、ホワイトバランスは赤っぽく設定したほうが、ライトや人の肌などが鮮やかに撮影できておすすめです。ワンタッチで指定するなら、「くもり」や「日陰」などに設定すると赤っぽくなります。数値なら、3000kを目安に好みで設定するといいと思います。
■ 演奏者以外の物も撮影する

編集のときに単調になるのを防ぐために、演奏者以外のステージ上の物、アンプやライト、エフェクターなどをなるべくアップで撮影しておきしょう。動画の最初や間奏のときに1~3秒程度入れると変化がついて見ている人が飽きません。
■ カメラ振って動きをつける
一台のカメラだと難しいですが、動きをつけるとよりダイナミックな映像になります。例えば、右から左にカメラを振ってして撮影したり、天井のライトから足元まで上から下にカメラを振って撮影すると編集のときに変化がついていいです。自分が動けないので、とにかくカメラを動かして変化をつけましょう。
■ 動画を撮影して音楽をもっと楽しく!
YouTubeやTicTocなど、今はみんなが動画を楽しむ時代です。ライブハウスも許可がとれるなら、ぜひ動画を撮影して音楽を楽しみましょう!
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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