
お疲れ様です!
「ギタリスト専門整体師」ことフジオカタクトと申します。
ギタリストの相棒、なくてはならない存在といっても過言ではないピック。
厚みや素材、大きさや形、、、他種多様なピックがあり、こだわりを持って選ばれている方も多いのではないでしょうか。
ギターは弦楽器なので、弦に触れる部分を変えると音色は大きく変わりますよね。僕は今まであまり気にしたことがなかったのですが、ほんとにピック一枚で音色やニュアンスまでガラッと変わります。エフェクターやアンプに拘るように、ピックから音作りする、なんて考え方もあっても良いと思います。
今回は個人的に面白いと思った、一度試してみて欲しいピックを3つ選びましたので、独断と偏見と情熱と愛情を込めてレビューさせていただきたいと思います!
それではよろしくお願いします!
1.ありそうでなかった!人差し指に装着するピック!
まず一発目から変わり種です。親指につけるサムピックは皆さんご存知だと思います。が、人差し指につけるピックは見たことありますか?それがこちら。
MASTER 8 JAPAN VPS というシリーズです。
MASTER 8 JAPAN ( マスターエイトジャパン ) / VPS-L
M・Lのサイズ展開があり僕はLサイズを注文しました。(Lでもキツめだったので、Mは手が小さい人向けかもしれません。)

パッと見た感じはサムピックのような形状です。ですが微妙に形状が違うので親指には付けられません。
人差し指につける、というヒントがなければ付け方がわからないかもしれません。かくいう僕もあーでもない、こーでもないと試してみてやっと正しい付け方がわかりました。
正しい装着方法はおそらくこうです。(間違っていたらごめんないさい。)

ロゴが書いてある方がこちらを向くようにし、ピックの先が外向きになるように人差し指に差し込みます。こうすると人差し指の腹にジャストフィットします。

そのまま指を曲げてピックを握り込むようにしてピッキングフォームをとるとこんな感じ。
教科書のような正しい位置にピックが来てくれます。
ピックの厚みは約1mmで、素材の影響もあり比較的シャープでクリアな音がします。
このピックの最大の特徴は「ピック弾き・指弾きアルペジオ・スラップ」をシームレスに引き分けることができるという点です。ピック弾きはもちろんですが、ピックを装着した状態でも人差し指の先が出た状態になりますので、若干やりにくいですがピックを手のひらに仕舞わなくても指弾きが可能です。またサムピックではなし得なかったスラップ奏法も親指がフリーになることでピックを持ったままできるようになります。最近、アルペジオやタッピング、スラップといった高度なテクニックを織り交ぜた奏法をされる方が増えていますが、そういった演奏にはピッタリなのではないでしょうか。
実用レベルまで持っていこうとするとそれなりに練習は必要かと思いますが、このピックでないと出来ないパフォーマンスが生まれてきそうです。そういった新しい発想・刺激を欲している方にオススメなピックでした。総じて、人差し指につけるというのはありそうでなかった面白い発想だと思います。
2.スベり知らずなおしゃれピック!
2つ目もまたMASTER 8 JAPAN社のINFINIX HARD POLISHというピックです。
MASTER 8 JAPAN ( マスターエイトジャパン ) / INFINIX HARD POLISH TRIANGLE - 0.8mm [IFHPR-TR080]
INFINIXという独自の素材で触った感じは硬さはあるけど適度なしなやかさもある、あまり触ったことのない感覚です。

もうひとつの特徴は、両面に施された滑り止め加工です。一見おしゃれな模様に見えますが、これが立体的なものになっておりまして、引っかかりすぎず、かつ適度なホールド感を実現しています。また表裏で微妙に模様の位置が違っており、緑色の方は若干上より、白色は真ん中ほどについています。これはピックを持った時に親指と人差し指のホールドする位置にジャスト配置されており、このことに気がついた時は「こんなところまで気配りできる開発陣はさぞモテるだろうな。。。」と激しく感心しました。このピックのような気配りができる男になりたいものです。
ひとつ気になる点をあげるとするなら、耐久性です。レビューを読むとすぐに割れてしまった人もいるようです。値段が値段なだけに、すぐに割れてしまうのはショックですよね。
人差し指につけるVPSシリーズでも思いましたが、MASTER 8 JAPAN社のピックはシャープな出音と分離の良さに特徴があるので繊細なピッキングを好む人に向いているように思います。コードで言うと、分数コードといった複雑なコードを綺麗に鳴らしたい人向けと言いますか。ジャカジャカ掻き鳴らすようなスタイルにはもしかしたら合っていないのかもしれませんね。
3.ピック選び困ったら試して欲しい個人的No.1ピック!
最後になりましたが、僕にピックで音作りの幅が広がる可能性を教えてくれたピックを紹介したいと思います。
JIM DUNLOP社のPrimetone Sculpted Plectraです。
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / Primetone Sculpted Plectra Triangle 1.4mm

今回ご紹介したピックの中では最高額のピックになります。といってもエフェクターと比べたら1/100くらいの値段で買えて、音も演奏性も向上するなら安いもんですよね。
厚みは分厚めな展開で素材も固く、落とすと「ピキンッ」と高音が鳴ります。
厚みがしっかりしているおかげで握りやすさも抜群ですが、特筆したい点はピッキングした時の生音のトーンの素晴らしさです。まさにプライムトーンです。
エフェクターで例えると、まるでコンプやブースターをかけたような感じで、音量や音の太さが増すような感覚があります。
材質の違いによって2種類あり、比較的マイルドなトーンが特徴の「Smooth」とシャープで明るめのトーンの「Grip」と、2つのバリエーションがありますので弾くギターの特徴や演奏するジャンルに合わせて変えてみても面白いと思います。僕はエレキギターを弾くときは「Smooth」、アコギを弾く時は「Grip」といった使い分けをしています。
先ほど紹介したMASTER 8 JAPAN社のピックに比べると分厚くしっかりしているので、ニュアンスは若干出しにくくなりますが1音1音の存在感はガッツリ出るので、何より安心感のある音がします。コード、カッティング、アルペジオなんでもござれ!といったオールマイティさがあります。
もうこればっかりは使ってみてもらうほかないので、あまり多くは語らないようにします。推しは密かに推したい性格なんです。しかし個人的にはおすすめNo.1なピックです。
いかがでしたでしょうか!
サウンドハウスさんでは他にもたくさんピックを取り扱っておられるので、注文の際にはいつもと違うピックを1枚注文してみるのも面白いかもしれません!そういう出会いが、意外と探していたものだったりするので\(^^)/
それではまたー!
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