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【ウクレレをもっと楽しむ!】ダウンストローク、アップストロークを極める!

2022-03-28

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

こんにちはコンセルバリオです。
コードを何種類か覚えて弾けるようになったらストロークも覚えましょう。
演奏の幅がグンと広がります。


■ ストロークとは?

ストロークとは右手の親指、または人差し指で全ての弦をジャン!と弾くことです。
おそらくコードが押さえられる方ならストロークという用語を知らなくてもやった事があると思います。
下の1弦に向かって弾くものをダウンストローク、反対に上の4弦に向かって弾くものをアップストロークと言います。
弦が鳴ればどう弾いてもいいのですがコツや注意点があります。
ぜひダウンもアップもマスターしましょう。

■ ダウンストローク

右手の親指を使って4弦から1弦まで弾きます。
コツは指を弦に浅く当てるという事です。
最初は慣れない動きなのでどうしても指が弦に深く当たってしまいます。
文字で書くと、ボンビンボンビン!、このように全てがバラバラに1本ずつ鳴る感じです。
そうではなく全てが同時に鳴るようにします。
そのためには浅く当てて、シャラン、と全てが一気に鳴るのを目指します。
私がオススメしている当て方はお米の欠けている部分だけ当てるという方法です。

イラストを見て下さい。

右上部分が欠けています。
このお米を親指の第一関節に見立てて欠けている部分だけが弦に当たる感じで弾きます。
こんなに少し当てるだけでいいの?と思うかもしれませんが大丈夫です。
適度に力が入っていれば指は弦に浅く当てるだけできちんと綺麗な音がでます。
深く当てると音量は簡単に出せて弾いた気分になれるので初心者はどうしても深く当ててしまいます。
しかし、深く当て過ぎると音にノイズ(ビーンという感じの)が混じったり早く弾けなかったりという問題が起きます。
浅く、そしてシャランと一気に弾いて全ての音が1つに鳴るダウンストロークを目指して下さい。

■ アップストローク

下に向かって弾くのがダウンストロークと紹介しました。
その反対に上に向かって弾くのをアップストロークと言います。
アップストロークは人差し指でやる場合が多いです。
親指で出来ない事もないですがあまり一般的ではありません。
アップストロークはダウンストロークに比べて苦手な方が多い弾き方です。
ダウンストロークは親指で重力に任せて弾けますが、アップストロークは人差し指で重力に逆らい上に戻ってこないといけません。
難しいとされるアップストロークですが出来ると様々なストロークを演奏に取り入れられるので頑張って練習しましょう。
まずいくつかのコツとしてやはり深く当てずに浅く弾くというのが大事です。
そして人差し指のアップストロークは指だけを当てるか、爪を当てるかも大事です。
やってみると分かりますがすぐに音に違いがでます。
指だけを当てる感じだと親指と同様に太く甘い音がでます。
爪だけを当てる感じだと細く歯切れの良い明るい音がでます。
どちらが正解とか正しいとかはありません。
好みや曲によって変えて大丈夫です。
ですが、初心者が最初にアップストロークの練習をする場合はどちらか1つに決めてそれぞれ分けて練習して下さい。
なんとなく適当にやっていると指だけなのか爪なのかどっちとも言えない中途半端なアップストロークになります。
アップストロークの基本的なフォームは人差し指の先が自分の体に向くように弾きます。
上から見るとこのようになります。

親指は人差し指とほぼ直角になるようにします。
人差し指以外の3本(中指、薬指、小指)は弦に当たらないように握っておきます。
この3本を適当にブラブラさせて弾く人もいますが、この3本が弦に当たらないように人差し指の当たる深さや角度を変えていたら本末転倒です。
これが基本的なアップストロークのフォームですがこれだけが完全に正しい唯一の方法という訳ではありません。
世界トップクラスのウクレレプレイヤーの演奏を細かく分析すると本当に人それぞれ色々な弾き方をしています。
しかしそれは長年の練習と経験で最も合った弾き方にたどり着いた結果で、初心者が最初からそのような方々のフォームを真似してもほとんど無駄に終わります(実体験…)。
まずは基本的なフォームを出来るようにしてそれから細かい所を修正していくのがいいと思います。


■ まとめ

ダウンストロークとアップストロークのコツやフォームを紹介しました。
実を言うと私は今でもフォームや弾き方を微調整しています。
角度や力の入れ具合などです。
どうやったらもっと弾きやすくなるか?を研究し続けています。
本当にストロークというのは奥が深い技術です。
そして、最高の弾き方というのは結局人それぞれなんです。
指の太さも長さも関節の柔らかさも筋肉量もみんな違います。
やりたい音楽や尊敬するウクレレプレイヤーによっても弾き方は大きく変わります。
正解や正しい方法を一般化するのは不可能です。
なのでこのコラムで書いた方法はあくまで一例と思って下さい。
ですが多くの初心者が変な癖を付けにくい方法を紹介したのでやりたいプレイが決まっていない初心者の方は安心して練習して下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Conservario(コンセルバリオ)

音楽学校卒業後、多数のプロ・ミュージシャンに師事。数多くのバンドを掛け持ちし、演奏会、ライブ、オーディションで高い評価を得ている。東京藝術大学での聴音実験にギタリストとして参加、自身のソロ・プロジェクト、バンド・マスター、サポート、アドバイザー、ギター講師と多方面で精力的に活動中。
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC-kJGlSW2KVYFeisAhvENPQ
Instagram https://www.instagram.com/conservario115/

 
 
 
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