こんにちはコンセルバリオです。
初心者の方で「好きな曲、弾きたい曲があるんだけど難しそう…」という方はいませんか?
無理矢理練習を始めてもいいのか、違う曲でレベルを上げてからの方がいいのか、悩む所だと思います。
私が実際にレッスンで教えている方法をご紹介します。
結論から言います。
”身近に教えてくれる方がいる場合は好きな曲から始めてもOK。今まで独学で身近に教えてくれる方がいない場合、簡単な曲や基礎練習をやりながら好きな曲に挑戦するのがオススメ”
身近に上手い方がいたり、レッスンを受けている方はどんな曲から始めてもOKです。
弾き方が分からない所や難しい所があっても教えてもらえます。
その上手い方が編曲やリハーモナイズの知識がある方なら、曲の雰囲気を壊さず弾きやすく変更する事も出来ます。
左手や右手に変な癖が付きそうなら教えてもらえます。
なので安心して好きな曲から始めて下さい。
出来たら基礎練習もやってほしいので上手い方の指示に従って取り入れてみて下さい。

では、ここからが本題です。
”好きな曲から始める”という方法は教えてくれる方がいる場合の話です。
今まで本や動画などを見て独学でやってきた方。
身近に教えてくれる方がいない場合、好きな曲を無理矢理練習するのは危険です。
グチャグチャの演奏をするウクレレプレイヤーになる可能性が非常に高いからです。
例えばCやAmというコードを上手く鳴らせない方がE7やB♭のコードを練習してもあまり意味がありません。
全く無意味という訳ではありませんが、その練習よりも先にやるべき事が沢山あります。
キーがCのダイアトニックコードを弾ける方が確実に今後のためになります。
キーがC?ダイアトニックコード?という用語の意味も分からない状態で無理矢理難しいコードを鳴らせるようになったとしても全く演奏や応用に繋がりません。
独学で長くやってきた方をレッスンすると、知識と演奏が偏っている方が多い、という印象を受けます。
無理もないのですが教則本やレッスン動画などは”あなたの演奏レベルや音楽知識を知っている方があなたに向けた情報”ではないからです。
会った事も、演奏も見た事もない方に最適な練習の仕方や曲を提示するのは不可能です。
なのでどうしてもほとんどの方に当てはまるぐらいの情報しか発信出来ません。
「じゃあ身近に教えてくれる方もいないし、レッスンも受けられない場合はどうすれば…」
ご安心下さい、そのような方のほうが大多数です。
最初の結論にも書きましたが、簡単な曲と基礎練習、この2つをやりながら好きな曲を練習すれば大丈夫です。
簡単な曲とはコードもストロークも簡単な曲の事です。
調べたり、実際に弾いてみると分かるのですが世の中には本当に簡単ですぐ弾ける曲というものが存在します。
スタンド・バイ・ミーなどが典型的な簡単な曲です。
コードが4つしか出てきません、最初から最後までです。
ストロークも特別難しくないので慣れればすぐに弾けるようになります。
まずはこのような簡単な曲をレパートリーにして下さい。
1曲弾けた、という経験は今後必ず役に立ちます。
基礎練習も並行してやって下さい。
基礎練習をやる目的は、左手と右手を自分の動かしたいように動かせるようになる事です。
ドレミファソラシドー、を弾くだけでも効果があります。
クロマチックスケールの動きで左手と右手のバランスを整えたり、指を独立させる練習など様々なものがあります。
調べればいくらでも楽譜や動画が出てくるので自分に合いそうなものをたくさんやってみて下さい。
好きな曲を練習する前に簡単な曲と基礎練習を徹底的にやって下さい。
そうすれば、変な癖も付かず好きな曲が弾けるようになるのも早いです。
■ まとめ
弾きたい曲が難しい場合の練習の進め方を紹介しました。
独学か、レッスンを受けるか、という二択の話になりましたがが私はどっちでもいいと思っています。
プロを目指す方は音大やプロに師事するのが近道ですが、独学でも今の時代は十分です。
一生かけても吸収しきれない程の情報や音楽が溢れている時代なので。
しかし、その情報が本当に正しい情報かどうかは初心者には分かりません。
ある程度のレベルにいくと自分で判断出来ますが、そうなるまでは身近な信用が出来る上手い方に教えてもらうのがいいと思います。
このコラムを読んでいる読者の方がどのようなレベルでどんな音楽を弾きたい方なのか私は想像する事しか出来ません。
なので多くの方に当てはまる一番無難な方法を紹介しましたが、全く参考にならないという方もいたかもしれません。
どんなやり方でもいいので最終的な判断はご自身で決めて下さい。
この練習が出来るとこうなる→好きな曲が弾ける、この流れになっていればレッスンを受けても独学でも大丈夫です。
しかし、いい方向に進まない練習はやっても意味がないどころかマイナスになるので気をつけて下さい。
正しい練習は必ず効果があります。
好きな曲が弾けるのを目指して一緒に頑張りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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