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【ウクレレをもっと楽しむ!】上手い人の演奏を聴こう

2022-03-29

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

こんにちはコンセルバリオです。
上手くなるにはひたすら練習!これが最短だと考える人は多いです。
もちろん間違いではありませんが同じくらい”聴く”という作業も大事です。
もし読者の方でウクレレを持っていない、家では練習が出来ない、という方がいても大丈夫です。
聴くだけでも実は練習になるんです。
どういう事か実践も踏まえて説明していきます。


ウクレレを演奏する=音楽を奏でる、という作業は楽譜の通り弾ければ完璧OK!というものではありません。
ウクレレだけでなくどんな楽器にも言える事です。
例えばタブ譜に1弦3フレットを弾いてねと書いてある→押さえてジャーン→次は4弦2フレットを…
これは間違っていませんし正しい練習とされています。
そして更に左手や右手が複雑になっても弾ければ上手い人と言われます。
これがウクレレの練習の一番普通とされるやり方です。
私も今までコラムでタブ譜の読み方や左手や右手の弾き方を紹介してきました。
しかしこれは音楽のすごく表面的な最初の部分が出来ただけです。
タブ譜の数字を目で追って弾く、この作業が出来ただけの話で音楽の全てを理解して弾いている訳ではない、という事に気づいて下さい。

私は音楽の例え話にモグラ叩きを使います。
モグラ叩きというゲームはご存知だと思います(昨今では見かけないのが悲しい…)。
9個ぐらいの穴からランダムに出てくるモグラをハンマーで叩くというゲームです。
ゲームセンターの物でも、スマホの画面でもいいのでイメージして下さい。
あれをやっている時の頭の中は「あの穴にモグラが出た!ポコン、今度はこっちの穴だ!ポコン」こんな感じです。
友達と一緒にワイワイやると楽しいですねー、次はもっと高得点を狙うぞー。
さて、ウクレレを演奏する時にタブ譜を見て弾いている皆さん。
モグラ叩きとタブ譜を見て演奏、この2つの違いはどこですか?
何弦の何フレットだからここ、次は何弦の何フレットだからここ……モグラ叩きと一緒の事をやっていませんか?
もちろん見た目はハンマーを持ってるかウクレレを持ってるかなどの違いはあると思います。
しかし頭の中でやっている事は全く一緒です。
はっきり言ってしまうと音楽の演奏をしている”気”になっているだけで全然演奏などしていないんです。
キツイ言い方になってしまいましたが、世の中の大半の人はそのモグラ叩き演奏すら出来ないので出来る人は誇っていいです。
なのでタブ譜が読めて弾けるようになっている方はその技術が音楽の演奏になるようにしましょう!
そのためには”聴く”という事がすごく大事になります。

先程から”聴く”という言葉を使い”聞く”とは書いていません。
聞く、と書くとやはり作業をやっている時のBGMのように音楽や演奏を聞いてしまいます。
そうではなく聴くという作業はそれなりのスピーカーと音量で、又はイヤホンやヘッドホンを使い集中して聴くのを指します。
音量の変化、コードとコードの繋ぎ目、盛り上がる場所と静かな場所、一流と呼ばれるプレイヤーは様々な演奏をサラっとこなしています。
普通にただ聞いていたら絶対に気づかない変化なのですが、よく聴くとかなり細部にまで神経を使い演奏をしているのが分かります。
いきなりその人のような演奏は絶対出来ませんが、どのように考えながらこういう演奏をしているんだろう?、と考える癖を付けて下さい。
そして聴き終わったら自分の演奏力でも出来る事は無いかを探します。
最初はコード1個、音1音でいいんです。
その音を弾く時にきちんと意味を持たせて弾いて下さい。
決してモグラ叩きのような演奏にならないようにして下さい。
コツが掴めればウクレレをきちんと音楽的に演奏出来るようになります。


■ まとめ

演奏の聴き方を紹介しました。
読みやすさを優先して軽い口調で書いていますが、この聴くという作業をどれだけやったかでウクレレが本当に上手くなれるかどうか決まります。
弾く練習はもちろん大事です。
ですが聴くと弾くは同じぐらい大事だという事をほとんどの方が理解出来ていません。
そうなるのはやはり聴いて自分の演奏に繋げるにはある程度時間と経験が必要だからです。
全く弾けない人に一流の演奏を聞かせてもどこが自分と違うのか、何がいいのか分からないのは当然です。
なので聴くよりもコードの練習をした方が実際に弾けるようになるので弾く事ばかりに目が行きます。
初心者はそれでいいのですが、中級者や上級者が聴くという作業をほとんどやっていないのは問題です。
それでは成長しないのは当たり前です。
演奏をもっとよくしたいという方は練習だけでなく聴く作業にも時間を使って下さい。
すぐには結果が出なくても焦らずに続ければ確実に成長します。
最後までお読みいただきありがとうございました。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Conservario(コンセルバリオ)

音楽学校卒業後、多数のプロ・ミュージシャンに師事。数多くのバンドを掛け持ちし、演奏会、ライブ、オーディションで高い評価を得ている。東京藝術大学での聴音実験にギタリストとして参加、自身のソロ・プロジェクト、バンド・マスター、サポート、アドバイザー、ギター講師と多方面で精力的に活動中。
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC-kJGlSW2KVYFeisAhvENPQ
Instagram https://www.instagram.com/conservario115/

 
 
 
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