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【ウクレレをもっと楽しむ!】ヴィブラートのやり方

2022-01-31

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

こんにちはConservario(コンセルバリオ)です。
突然ですが上手い人とそうでない人の違いは何だと思いますか?
色々な意見があると思いますが私が思うのは"超細かい所にまで気を遣える"という所だと思います。
難易度の高い曲を演奏したり素晴らしいテクニックが使えるのは上手い証拠です。
しかし同じように弾いても違うように聴こえるのは何故でしょうか?
それは細かい部分にその人の個性が出ているからです。
その個性が出やすいのがヴィブラートです。
このコラムではヴィブラートのやり方と練習の仕方を紹介します。


■ ヴィブラート

ヴィブラート(vibrato)とは弦や指を揺らして微妙に音程を変化させる事です。
歌の上手い下手の話をしている時よく出てくるヴィブラートと同じものです。
ウクレレでもヴィブラートが出来るようになると演奏の幅が広がるので是非マスターして下さい。
ヴィブラートは2つのやり方があります。
①横にかける方法、②縦にかける方法、の2つです。
1つずつ解説します。

① 横にかける方法

人差し指で3弦2フレットを押さえて下さい。
どの弦のどのフレットでもいいのですが、1番弦が太い3弦で練習すると音の変化が大きくコツが掴みやすいと思います。
普通に3弦2フレットを押さえたら左右に指を揺らします。

少し音が揺れたのが分かりましたか?
「本当に少し揺れたかな?ぐらいなんだけど…」
それでバッチリです。
この横にヴィブラートをかける方法はクラシック・ギターなどでよくやる方法です。 ヴァイオリンやチェロもこのかけかたです。
大きく極端にかけるのではなく少しかけたい時に使う方法です。 次に紹介する"縦に掛けるヴィブラート"に比べるとあまり音は揺れません。
しかしこの横にかける方法は慣れると和音にもかけられます。 何か3本や4本の指を使うコードを押さえて下さい。
押さえたら横に揺らして下さい。 指が1本の時に比べると難しいとは思いますがコード全体が揺れているのが分かると思います。
この時ウクレレ毎(体も!)揺れる人がいるので注意して下さい(笑)。 揺らすのは弦と音だけです。
ゆっくり指を揺らすと音もゆっくり揺れます。 早く揺らすと音も早く揺れます。
どちらが正解というのはありません。 好み、曲によって都度ベストなヴィブラートは何か?を考えながら弾いて下さい。
次は縦に揺らす方法をご紹介します。

② 縦に揺らす方法

先程と同じく3弦2フレットを人差し指で押さえて下さい。 押さえたまま上下に弦を揺らして下さい。

横にかけた時と比べてかなり音が揺れます。 音が揺れる、というよりは音程もかなり変わるのが分かると思います。
この方法はエレキ・ギターなどでよく使われる方法です。 ロックやブルースでは必須テクニックです。
3弦にかける場合は、下に向かってかける→元の位置に戻す→下に向ってかける→元の位置に戻す、を繰り返すのがいいと思います。
個人の好みや弾きやすさで決めるべきですが、私は4弦3弦は下に向って、2弦1弦は上に向ってヴィブラートをかけます。
3弦と2弦に関しては上下どちらでも問題ありません。
しかし4弦と1弦はウクレレという楽器の関係上ほぼ確定しています。 4弦は下に向って、1弦は上に向ってかけます。
試しに4弦を上に向ってヴィブラートをかけてみて下さい。 弦が指板からはみ出して変な音が出てしまいます。
1弦も同様です。
3弦と2弦は上下どちらがかけやすいか試して一旦決めて下さい。
一旦、というのは曲の中でフレーズやコードの前後関係でかけやすい方向というのが変わるからです。
上下にかけるヴィブラートの注意点は沢山あります。 ウクレレが揺れないようにするというのは①と同じですが、かけかたにもコツがあります。
人差し指でかける場合、人差し指の力だけで上下させるのではなく"手首"を使います。 例えるならドアノブを回す時に手首を回転させるあの感じです。
指は押さえるだけ、手首で弦を上下させる感じです。 ゆっくり、早く、色々試して下さい。
人差し指だけでなく中指、薬指、小指でもかけられるようにして下さい。


まとめ

ヴィブラートのかけ方を2つご紹介しました。 ヴィブラートは本当に奥が深い技術です。
このコラムでは紹介しませんでしたが"弧を描く"ようにヴィブラートをかける方もいます! 指が上下左右の動きをして円をかくような動きをする感じです。
この方法が使えると左右の動き、上下の動き、どちらも一緒に使える事になります。 しかしプロでもかなり難しい技術なので、やってみたい!という方は変な癖がつかないように注意して下さい。
Steve Vai(スティーヴ・ヴァイ)というギタリストがよくやるので気になる方はチェックして下さい。 ヴィブラートを早く揺らすのか遅く揺らすのか?、音程を大きく変えるのか少し変えるのか?
無限の組み合わせが考えられる技術です。
まずは何も細かい事は考えず適当にかけてみて、自分の好みのヴィブラートを探してみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。

→ SOUND HOUSE ウクレレ一覧


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Conservario(コンセルバリオ)

音楽学校卒業後、多数のプロ・ミュージシャンに師事。数多くのバンドを掛け持ちし、演奏会、ライブ、オーディションで高い評価を得ている。東京藝術大学での聴音実験にギタリストとして参加、自身のソロ・プロジェクト、バンド・マスター、サポート、アドバイザー、ギター講師と多方面で精力的に活動中。
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC-kJGlSW2KVYFeisAhvENPQ
Instagram https://www.instagram.com/conservario115/

 
 
 
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