
最近はアコギを叩いて演奏するスラム奏法が流行っています。とてもカッコいい奏法なので、スラム奏法が上手いすごい人を集めてみました。
■ スラム奏法って何?
すごい人を紹介する前にスラム奏法について解説します。スラム奏法とは、アコギを叩いて演奏するテクニックです。アコギのボディはたいてい木でできていて(木じゃないものもあります)、サウンドホールという穴が開いているので、カホンに近いといえます。
アコギのボディを叩くと結構大きな音がします。それを利用して演奏するのがスラム奏法です。
■ スラム奏法でのアコギの叩き方
○ パームヒット(バスドラム)
サウンドホールの少し上、自分寄りを掌底で叩きます。掌底とは掌の下の部分で、中国拳法などで打撃にも使われるので、強くギターを叩いても結構手は大丈夫です。掌底を前にすばやく押し出す感じでギターのボディに当てるとボンボンと低い音が出ます。
これがドラムでいう「バスドラム」の役割になります。カホンでいうと下部を叩く「ロー」になります。一番基本の叩き方なので、最初はこれから練習するといいですね。
○ 指板のサウンドホール寄りを叩く(スネアドラム)
ギターの指板の一番高音部サウンドホールのすぐ近くを叩くとスネアドラムのスナッピーを意識した音がでます。カホンでいったらカホンの上部を指先で叩く「ハイ」になります。パームヒットと組み合わせると一気にスラム奏法っぽくなります。
○ 指板のを左手で叩く(ハイハット)
左手で指板をタップするとハイハットの音のイメージになります。左手人差指で弦をミュートして、中指と薬指でタップします。カホンでいうと上部を軽く叩く「タッチ」ですね。
○ ダウンストローク&アップストローク
叩くのに組み合わせて指によるダウンストロークとアップストロークを使います。 叩き方は自由なので、自由に発想してこれ意外の叩き方を使うこともできます。
■ スラム奏法のすごい人紹介!
さて、どう考えても複雑な演奏方法ですが、上手く使いこなして素晴らしい演奏をしている方達をご紹介します。
○ スラム奏法を生み出したギタリスト「ペッテリ・サリオラ」
petterisariola / Petteri Sariola - San Francisco Drive (Solo Guitar)スラム奏法を生み出したのが、フィンランドのギタリスト「ペッテリ・サリオラ」です。エレキギター・ベース・ドラムが弾けるため、それらの演奏方法を組み合わせたスラム奏法をつくることができました。この人の演奏を見ておけばただしいスラム奏法が理解できます!
○ 日本人ならこの人が一番「押尾コータロー」
押尾コータロー Official YouTube Channel / 押尾コータロー 『Cyborg』(Music Video / Short Version)ベタすぎるかもしれませんが、やっぱり日本人ならこの人が一番!押尾コータローさんの奏法は一人で全てのパートの音を鳴らす「叩き系」の演奏です。この何やってるかわからない感がたまりません。
○ スーパーギタリスト「MIYAVI」
MIYAVI / MIYAVI vs KREVA - 「STRONG」(Acoustic Battle ver.)別名「サムライギタリスト」MIYAVIさんもスラム奏法で演奏しています。やっぱり上手い!カッコいいです。
○ 上野マサフミさん
上野マサフミ / Masafumi Ueno / 『ルパン三世 メインテーマ』アコギでスラム奏法で弾いてみた! " Lupin The Third theme 78 " - Finger Style Guitar ソロギターユーチューバーさんですがルパン三世をおしゃれにスラム奏法でアレンジしています。スラム奏法ではないですが、名探偵コナンやYOASOBIの「夜に駆ける」なども弾いています。流れるようなフレージングが素晴らしい。
○ いのけんさん
いのけん / スラム奏法ムッチャ軽やかにスラム奏法で弾いてます。アコギのネックの方から撮影しているので右手の動きがよくわかります。左手のタッピングのやり方もよくわかります。スラム奏法のお手本としてスローでみたらいいですよ。
■ スラム奏法におすすめのアコギ
スラム奏法用のギターというのはないのですが、アコギのボディを叩いた音がマイクだと入りにくいので、できればエレアコがおすすめです。ピックアップはサウンドホールよりも内部にあった方がボディを叩いた振動をひろいやすいです。
Taylor Guitars ( テイラー ) / 314ce V-Class
ピエゾピックアップをサドルよりも後ろ側に設置しているので、ボディのサイドを叩いた場合も音が取り込みやすいです。エレアコメインでつくられたギターなので、ボディの音をひろいやすくいい音がするのも特徴です。
テイラーはちょっと価格が高いかなという方にはこちらがおすすめ、ヤマハの定番エレアコです。オール単板のボディで音が良く高音から低音までバランスのいいヤマハらしい真面目な音が魅力です。
■ スラム奏法でカッコよくアコギを弾こう!
とにかくカッコいい演奏をしたいならスラム奏法です。ステージ映えもしますし、ぜひアコギの演奏に取り入れてみてください。
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