
楽器をケースに収納する際に、松脂の粉や皮脂汚れを落とすのに便利なクリーニングクロス。ただの布に違いなんてあるのかと思いきや、じつは結構メーカーによって異なります。そんなクリーニングクロスについて、今回は弦楽器用に焦点をあててご紹介いたします!
弦楽器用のクロスを選ぶ際の注意点
バイオリンやビオラ、チェロ用のクロスを選ぶ際は、できるだけ繊維が細かい商品を選ぶことが好ましいです。バイオリンなどの弦楽器は表面がニスで塗装されていますが、繊維が荒いクロスで拭いてしまうと、ボディのニスにキズが付いてしまう場合があります。弦楽器には「弦楽器用」と記載されているクロスを使用することをお勧めします。特に商品に用途の記載がない場合は、自分の手で触って判断してください。ガーゼ、タオルぐらいの柔らかさであれば問題なくお使いいただけるでしょう。
おすすめのクリーニングクロス活用法 ~2枚で使い分け~
クリーニングクロスはできれば2枚用意して、ボディ用と弓・弦用で使い分けることをおすすめします。クロスが2枚入りの商品を選ぶのも方法です(もちろん1枚入りの商品もあります)。
私自身の実体験として、弦楽器をしまう際に弓や弦の部分の松脂を落としますが、クロスが一枚しかない場合は、松脂を拭いた後にそのクロスで楽器のボディを拭く必要があり、かえってボディが汚れてしまうことがあります。
そのためにクロスを2枚用意して、松脂を拭く用と楽器本体を拭く用で、それぞれクロスを使い分けることをおすすめします。
おすすめ弦楽器用のクロスのご紹介
1. PLAYTECH ( プレイテック ) / PTC50 クリーニングクロス プレミアム
スウェード製の触り心地抜群のクロスで、コスパ最強のクロスです。カラーはホワイトで1枚入り。弦楽器専用とは記載されていませんが、バイオリンやビオラ、チェロなどの弦楽器にもご使用いただけます。
2. MUSIC NOMAD ( ミュージックノマド ) / MN731 弦楽器用 マイクロファイバー ポリッシング クロス
ギター・ドラムなどの楽器ケア用品メーカーMUSIC NOMADが販売している弦楽器用クロス。マイクロファイバー製のクロスで、サイズは30cm×30cm。指紋や松脂の粉を拭き取るのにおすすめです。
3. TORAY SEE ( トレシー ) / クリーニングクロス ハイソフト Mサイズ 弦楽器用 ブルー
合成繊維や合成樹脂を多くてがける化学メーカーTORAY SEEが、楽器用として販売しているクロス。1平方インチ当たり約22万本を超える超極細繊維でできており、柔らかな質感とクリーナーとしての優れた性能を兼ね備えています。カラーは4色。サイズはMサイズ(30cm×30cm)とLサイズ(49cm×49cm)の2種類あり、用途に合わせてお選びいただけます。
- TORAY SEE / クリーニングクロス ハイソフト M 弦楽器用 チャコールグレー
- TORAY SEE / クリーニングクロス ハイソフト M 弦楽器用 グレー
- TORAY SEE / クリーニングクロス ハイソフト M 弦楽器用 ピンク
4. ZENON ( ゼンオン ) / 弦楽器用クロス2枚セット SCC-01 グリーン
最初からボディ用と松脂用でそれぞれ各1枚ずつ入っている弦楽器用クロス。わかりやすいようにそれぞれバイオリンと駒のシルエットがクロスに印刷されています。
サイズもボディ用がLサイズ(40cm×45cm)、松脂用がSサイズ(15cm×15cm)とコンパクトな点もおすすめです。カラーは3色です。
いかがでしたでしょうか。大切な楽器をきれいに永く使うには、クロスを使用しての拭き上げが大事になってきます。クロスは洗濯すれば繰り返し使えます。楽器同様クロスもきれいに保つようにしてください。
皆さんもクロスを使って楽器のコンディションを保ちましょう!