新年、新しく始めるのは楽器ではない！

2024-01-04

新年あけましておめでとうございます。
新年というのは新しいことを始めるのに良いタイミングです。
技術部の目線で新しいことの紹介を考えたら、楽器の紹介ではなく自作できる商品の紹介をしてみるのも面白いかと思いました。
そこで今回は誰でも簡単に物作りが始められる商品5選を紹介します。

1. MOGAMI ( モガミ ) / 2534-1m Black

最初に紹介するのはケーブル。ケーブル製作には半田付けの基礎が詰まっているため、今後ギターの配線やエフェクターの製作をやってみたいと考えている方はケーブルの自作から始めてみるのがおすすめです。

How to『マイクケーブルの作り方』動画もあり、初めてケーブル作成する場合でも動画を見ながら作れば難しいことはありません。
マイクケーブルだけではなくフォンやRCAのコネクターもあるので好きなケーブルを作ってみてはいかがでしょうか。

2. One Control ( ワンコントロール ) / Cable Tester for CrocTeeth Solder Free Kit

次に紹介するのはケーブルテスター。フォン-フォンしか対応していない必要最低限の機能と見た目を備えたテスターです。エフェクターボードに一つあると便利ですね。
自作についてですが、基板むき出しなのでケースの製作やボードの組み込みに工夫を凝らしてみるのが面白いかと思います。それだけでもオリジナリティ溢れる一品に生まれ変わるでしょう。

3. Fostex ( フォステクス ) / P650-E

初めてスピーカー製作をされる方におすすめなのが、Fostex P650-E スピーカーボックス。スピーカー製作で一番難しい工程は、スピーカーボックスを作り内部のチューニングを行うこと。この工程がP650-Eは完了した状態で手に入る。専用のスピーカーP650Kを取り付けるだけで自作と言えるスピーカーが手に入ります。

■ Fostex ( フォステクス ) / P650K

完成して使い慣れたら内部の吸音材の量を変えたり、配線材を交換したりと自分好みにチューニングしてみるのも楽しみの一つです。

4. MEINL ( マイネル ) / MYO-CAJ　カホン

お次に紹介するのはMEINLのカホン自作キット。私は一時期カホンの自作にハマっていました。図面を書いて材料購入して木材切り出してと、それだけで数日要することも。準備する楽しさもありますが、正直なところ早く組み立てて音を出したい！というのが本音。この自作キットはそのジレンマを解消すべく既に木材が切られた状態で届きます。つまり楽しみの絶頂を迎える直前の組立からスタートができます。ドライバーやクランプなどの道具は必要ですが、難易度は低め。子供でもできるので親子で楽器製作するのもおすすめです。

5. LOST WEEKEND PROJECT. ( ロストウィークエンドプロジェクト ) / ABBOX製作キット LWPAB

最後に紹介するのはABボックス製作キット。基板やスイッチ類のパーツが揃っているのはもちろんのこと、ケースに穴も開いている。正直、ケースの加工って工具も使うし危険も伴うし面倒な作業上位に位置しています。付属するQRコードを読み込むことで組立説明書を見ることができ、組み立ての際に半田作業ができれば簡単にABボックスが作れます。フットスイッチも3回路2接点でトゥルーバイパスなのも良いポイント。LEDを好みの色に変えてさらにオリジナリティを加えるのも面白いです。

以上、誰でも簡単に物作りが始められる商品5選でした。
工具の取り扱いには注意して製作してみてください。

■ FERNANDES / SI-1500 はんだごて

■ CLASSIC PRO / SLD Stand

■ MONTREUX / Kester 44 1.5m [1475]

MONTREUX ( モントルー ) / Kester 44 1.5m [1475]

■ FERNANDES / WS-1800

技術サポート / 黒巣翔太

ESPミュージカルアカデミーでギター・エフェクター・アンプ製作の技術と知識を学び、卒業後はライブハウスでPA・照明を担当。ステージ上の全ての機材をメンテナンスするようになり現在の修理業務のベースが完成。照明のムービングヘッドやフォグマシンをメインに修理を行っていますが、ジャンルにとらわれず修理業務に従事しています。最近はアナログレコードの面白さを覚え、レコード屋を巡っています。