みなさんこんにちは、夜型DTMerのリミトです。
ギターやベースの必需品として(使わない人もいますが)存在するピック。
ギターの音色、弾きやすさ、そのたもろもろ左右する小さくて大きな存在です。
大きさも厚みも素材もデザインも千差万別で、ショップで100円程度で売られている一般的なものから、木材や金属、べっ甲を素材とした高級なものもあり、形もおにぎりやティアドロップ、ジャズに限らず、特殊なものもあり、実に多種多様です。
今回は、いま使ってるピックが練習してる曲の奏法に合わなかったので、家にあった薄いプラ板でピックを自作してみることにしました。家にあった材料と言っても100均ショップで買ったものです。好きなデザインが作れる、使いやすい形に仕上げられる、100円のプラ板1枚でピックを何十枚も作れる、などなど、自作でないと得られない効果が沢山あります。ぜひ皆さんも真似して試してみてください!(自己流ですので寛大な心でお願いします。また、ハサミなどで怪我をしないように気をつけてくださいね。)
ぜひ参考にしてみてください。
■ 準備しよう
必要なものをまとめておきました。セリアでもダイソーでも買えるような構成です。
- ピックにしたい板材
- お手本用のピック
- サインペン
- ハサミ
- サンドペーパー(#100から#180くらいの粗さ)
- スポンジやすり(#800から#1000くらいの粗さ)
ピックにしたい板材ですが、0.5mmから1.2mm程度の厚さでピックに使えそうな板であればプラ板でもアクリル板でも、なんなら木板でも構いません。
やすりはダイソーとセリアから写真のものを買ってきました。(使用後の写真でごめんなさい)
お手本用のピックはどんなのが良いのか、という話ですが、同じおにぎり型、ティアドロップ型でも、細部の寸法が微妙に違います。特にピックの先の丸み(鋭さ)はメーカーによって違い、多種多様です。なので、ここは大手ギターメーカーの定番ピックを使うのをおすすめします。例えばコレ。
FENDER ( フェンダー ) / 351 Shape Shell Medium
あと、ハサミは紙用バサミを使いましょう。カード用などはギザギザがついていることがあり、後々処理が面倒になってきます。
では早速作っていきましょう。Let’s go!
■ 型取りしていこう
まずは型取りからです。最初からオリジナルデザインで作るとサイズ感など失敗しやすいので、最初は型取りをしてから作っていきましょう。
プラ板を適当なサイズに切り取って、
サインペンでなぞっていく。
こんな感じ。(見えづらくてすみません汗)
アルコール系の溶剤(消毒液でも可能かも)があれば多少内側にインクがはみ出しても落とせます(落とせないこともあるのであらかじめ試しておこう)。
ちなみにこのシールみたいなものはピック用滑り止めです。(ピックの腹を演奏でよく使うので下半分を切り捨てて使ってます)
サウンドハウスで比較的、安く売っていました。
水中でも使える素材をピック用にシールタイプにしたもの。だから汗をかいてもしっかりグリップできるのです。しっかり貼れて、滑らない。ただ、寿命は半年くらいで、だんだんベタ付いてきます。でもおすすめです。貼る前にピックをしっかり洗って脱脂しましょう。
■ カットしていこう
型取りができたら、お次はカットです。
カッターを使うという手もありますが、プラ板を曲線的にカッターで切るのはあまりに難しいと思うので、ここはハサミで切るべし。最初は適当に線の周りを切って、後から微調整していきます。
切ったものがこちらになります。
ピック先は一度に切り終えちゃうのがコツです。途中でハサミを離すと失敗しやすくなります。(私リミトはここで一回失敗しました。)
■ 形を整えていこう
切ったら、やすりで磨いて整形して仕上げです。
まずは#120程度の粗さで、サインペンで引いた線ギリギリを攻めます。バリが浮き出てきますが、これは後で処理しますので放置。
続いて#180程度の粗さで、側面を尖らせるイメージで磨いていきます。サンドペーパーとピックが45度を保つようにすると、さっきのバリが綺麗に取れます。
■ 最後に仕上げをしよう
最後に仕上げです。#800程度の粗さのスポンジやすりで、ピック側面の白いところが無くなるまで丁寧に慎重に磨いていきましょう。
そして、#1000程度の粗さのスポンジやすりでピック先端を丁寧に処理してあげれば、とりあえず完成です。
こんな感じに仕上がりました。
■ 一見すると特殊なものも
たとえばリッチータイプ(別名:ペンタゴン、ビートルズ)や、
名城商会 ( メイジョウショウカイ ) / 本鼈甲ピック ベース型Ⅱ(リッチータイプ) 1.2mm
ベースに使えるエルゴピックなど
ESP ( イーエスピー ) / ERGO PICK 1.0mm
さまざまな形状のピックが世の中には存在しますので、参考にするのもパクっちゃうのも、完全オリジナルな形状を作るのも面白いと思います。
■ シールを貼ってみる
さっきも紹介しましたが、自作したピックに満足いかなかったらコレを貼ってみてください、少しは使いやすくなると思います。私リミトもそうでした。
■ ストラップにしてみる
ダイソーなどで販売されているドリルを使って穴を開け、ボールチェーンを通すと、おしゃれな即席キーホルダーが作れます。穴を開ける位置に気をつけると綺麗にできますよ。
■ 最後に
いかがでしたでしょうか。オリジナルピックの作り方をはじめ、その他にもいろいろ書いてみました。皆さんの参考になれてたら幸いです。今回も最後までご覧いただきありがとうございました。 それでは、良い音楽ライフを。