CASIO Priviaシリーズから、定番エントリーモデルPX-S1100と、その上位機種として発売されたPX-S5000をレビューします!
電子ピアノ選びの参考になれば嬉しいです。
レビューするアイテム
CASIO ( カシオ ) / PX-S1100BK ブラック Privia 電子ピアノ 【PX-S1000後継】
お得なセット販売もあります!
Priviaは、スリムで美しいデザインが特徴的なCASIOの電子ピアノシリーズです。
Priviaという名前には、自分の部屋に置ける「Private Piano」という意味が込められているそうです。
今回は特に人気の高いPX-S1100とその上位モデルのPX-S5000をピックアップ。
PX-S5000をレビュー&PX-S1100との違い

1100と5000の大きな違いは鍵盤です。PXS1100 の鍵盤は樹脂製なのに対し、PXS5000 は鍵盤に高品質スプルース材と樹脂のハイブリッド素材を使用。
PX-S5000の鍵盤アップです。


鍵盤の質感、伝わりますでしょうか。
白鍵の内側部分は木の素材が使われています。さらに表面の仕上げも象牙調、黒檀調で高級感あり。ボディの両端は斜めカットになっていて、鍵盤端の木の部分が見えるようになっています。どこから見ても美しいです。
弾いた感じは、ピアノタッチのくくりの中では軽めなタッチです。鍵盤が底に当たるときの感触がリアルに再現されていると思いました。1100の鍵盤は、5000と比べるとほんの少しライトな感じがします。音色も非常にリアルで、個人的には高音のキラキラ感がすごくよかったです。
音量のダイヤルは大きめで程よい重さがあり、細かい調整もしやすいです。

PX-S5000の付属品です。譜面立て、説明書/保証書類、楽譜集、電源アダプター、サステインペダル、Bluetoothアダプター。PX-S1100も書類以外は一緒です。

楽譜集に載っている曲は50曲。PX-S1100とPX-S5000の本体にもデモソングとして内蔵されています。
譜面立てとBluetoothアダプターはそれぞれつけるとこんな感じです。


(ちなみに写真では伝わりにくいですが、PX-S5000は背面のロゴがゴールドに光ってとてもかっこいいです!)
ワイヤレスMIDI&AUDIOアダプターを使うと、
- スマホなどの再生音を電子ピアノのスピーカーから鳴らす
- MIDI機能を使う
- スマホアプリを使う
などをBluetooth 接続でできるようになり、よりスマートに使えます。本体を買うとついてくるのは嬉しいですね!
PX-S5000を操作してみた
ボタンの少ないPriviaは、鍵盤の力を借りて幅広い操作を可能にしています。
タッチセンサー式のボタンを押しながら特定の鍵盤を押す、というスタイルでほぼすべての操作を行います。
※後述しますが、アプリからの操作も可能です。

クイックスタートガイドにどのキーで何を操作できるか一通り載っているので、見ながら操作しました。
うまく設定が切り替わると効果音が鳴るのでわかりやすいです。
GRAND PIANOボタン+鍵盤 →音色選択、トランスポーズ、レイヤー、スプリットなど
METRONOMEボタン+鍵盤 →メトロノームの設定
SOUND MODEボタン+鍵盤 →サウンドモード、アコースティックシミュレーターなど、音色の細かい設定
FUNCTIONボタン+鍵盤 →ワイヤレスMIDI、チューニングなどの設定
▶/■ボタン+鍵盤 →デモソング
細かいキーの割り当ても1100と5000でほぼ一緒でした。
最初はキーを探しながらになりますが、慣れればスムーズに操作できそうです。
アプリを使ってみた
PXSシリーズに限らず、Casioのキーボード類と連携して使えるアプリが「CASIO MUSIC SPACE」。PX-S1100と接続して使ってみました。

かわいいホーム画面。画面は横固定です。今回はiPhoneで使用。
ピアノリモートコントローラー
スマホで電子ピアノを操作できるというものです。先述の「ボタン+鍵盤」操作のように鍵盤の機能割り当てを覚える必要もなく、さらに、PXSシリーズには液晶画面がないので代わりにスマホで設定値の確認が可能。頻繁に設定を変える方にはスマホで操作がかなり便利です。

とても分かりやすい設定画面。
ピアノロールで練習
初心者の方必見のピアノロール。光る鍵盤の進化版のようなもので、譜読みが苦手でも次に弾く鍵盤が視覚的にわかりゲーム感覚で練習できます。
まずは曲を選びます。

初級曲から上級曲までズラリとそろっています。楽譜集の収録曲のほかにバイエルなども選べるのは、基礎からしっかりやりたい方には嬉しいですね。
1曲選んで練習してみます。
弾く前にテンポや練習する手(右手/左手/両手)を選べます。

YouTubeなどでもよく目にするこの落ちてくる譜面、これがピアノロールです。光る鍵盤と比べて、ピアノロールはある程度先の音まで見えるのでより音を追いやすいです。テンポを指定してゆっくり練習したり、曲の中で範囲を指定して部分練習を繰り返すこともできます。
私は普段普通に譜読みをするのでピアノロールを使うのは初めてでしたが、割とすぐ慣れて使うことができました。ゲーム感覚でやっているうちにいつの間にか1曲弾けるようになっていそうな感じがします。まさに練習というより遊んでいるような感覚で楽しめました。
採点してみた
ピアノロールのまま、演奏前に採点ONにすると、どれだけ譜面通りに弾けたか採点でチェックできます。ここでもテンポや採点する手(右手/左手/両手)を選択できます。
両手で、テンポを落として採点してみました。


正しく弾けたか、ミスタッチしたか随時このように表示されます。

ゆっくりめでやったので、なかなかいい点数を取れました!
練習の成果がこのように数字で見えるとやる気が出ますね。
ピアノロールを使えば、苦手意識を持たずに楽しく続けられそうだと思いました。
楽譜もあります
ピアノロールで楽しめる曲はすべて、アプリ内で楽譜を見ることもできます。
スマホでは見やすい大きさまで拡大すると一度に1段くらいしか表示できないので、楽譜派の方はぜひタブレットで利用を。
専用のソフトケースもレビュー
こちらのCASIO電子ピアノの専用ソフトケースもレビューします。
CASIO ( カシオ ) / SC-800P PX-Sシリーズ、CDPシリーズ専用ケース
PXSシリーズやCDPSシリーズがジャストフィットするケース。CASIOの電子ピアノは奥行きがスリムで汎用ケースだと奥行きが余りがちのため、専用ケースがあるとかなり便利。全体にしっかりとクッションが入っており安心感があります。

ファスナーの表面はギザギザが見えない滑らかな仕様になっています。

微妙に大きさが異なる2つの大きめの外ポケットがついています。大きいほうは譜面立てがジャストで入るサイズ、さらに楽譜がちょうど収まる内ポケット付き!すっきり収納できるように考えられています!

まとめ
以上、CASIOの人気電子ピアノPXS1100とPXS5000をレビューしました!
それぞれ、このような方におすすめかなと思いました。
- PX-Sシリーズがおすすめな人
- ・スッキリとコンパクトなピアノタッチの88鍵盤を探している
- ・デザイン性を重視する
- ・譜読みに自信のない初心者からおススメ
- PX-S5000がおすすめな人
- ・木製鍵盤がほしいが、本体の軽さやコンパクトさも大事
- ・より本物のピアノに近い感覚や高級感がほしい
- PX-S1100がおすすめな人
- ・使い勝手のいいファースト電子ピアノを探している
- ・ホワイトやレッドのカラーがほしい
ここまでお読みいただきありがとうございました。
PXS1100と5000の魅力が伝わればうれしいです!