
自粛ムードも徐々に和らぎ、いよいよ以前のような生活やイベントを楽しめる日々に戻ってきた中。満を持して今年も開催されましたInter Bee。2日間続けて見に行きましたが、今回も全ブースを回り切れないほどに規模の大きいイベントでした!コロナ渦を経て市場に広がりを見せた映像機器や音響機器のこれからに希望を持てるような、展示機器と熱いパフォーマンスを肌で感じてまいりました。 中でも印象的だったのは製品を通した配信旨のワークフローをより分かりやすくアピールしている展示も多かった事で、私のようなビギナーでも実に楽しめるものでした。
急ぎ足で回った上に、多くのブースが大きな賑わいを見せていたため、何とか入り込んで体感できたブースをいくつかご紹介いたします。ご紹介するブースの順番は適当に歩き回った順となる事をご了承ください。
■ ROLAND

最初に訪問したのは、ビデオスイッチャーの草分け的な製品と言っても過言ではない、V-1HDを生み出すなど、映像機器のイノベーター的ブランドとしての顔を持つローランドのブース。
ロックフェスのクラブイベントブースに入っていくかのようなたたずまいに、電子楽器メーカーとしての拘りを感じて実に楽しそうな外観です。一部ではありますが、いくつか体感した製品をご紹介いたしましょう。 中に入ってみますと、スタッフの方がイチオシしていたのがビデオスイッチャーSR-20HD。

オーディオミキサーとしての側面を持つところが、実にローランドならではですね。SDカードへの収録が出来て、さらにはLAN端子とUSB端子を排しているためモバイル端末とつないで、直接配信もOKです。くどいようですが、このオーディオミキサー搭載のため本体で直観操作というところは、やはりローランドならでは。
もう一つはロングセラーのビデオミキサーVR-1HD。

こういった展示会だと、いつも人気でなかなか触れなかったのですが、偶然にも触れるタイミングがありました。実際に触ってみると初心者でも本当に操作しやすいモデルです。ピクチャー・イン・。ピクチャーの挿入や位置設定、声のエフェクトなんかも本体のボタンで簡単にできちゃうんです!


他にもお伝えしたい事がいくつもあるのですが、スペースの関係上、詳細はまた別の機会にご紹介できればと思います。早くも実機を触れるという、醍醐味を堪能いたしました。
またもう一つのトピックとして、プロ仕様マイクのとしてはパイオニア的な立ち位置の名門ブランドAUDIXの正規代理店の開始をアピールしたコーナー。ポールマッカートニーのワールドツアーでも使用された信頼の高いブランドのマイクがこれだけ展示されているのも実に圧巻で、写真をとるのがやっとな程の盛況ぶりでした。

■ ATOMOS
ホール7会場の入口から近くのブースで目を引かれたのは、高品質なモニター、レコーダーでお馴染みのATOMOSのブース。


2022年に始動を開始したATOMOS CLOUD STUDIOをベースに製品を紹介。ネットワークに接続された新しいデバイスを使用したライブストリーミングが可能になるクラウド型の映像制作ツールです。Adobe Frame.ioを使用すれば、SHOGUN CONNECTで収録された動画がクラウドにアップロードされ、動画の共有や共同作業が行えるという事です。
そして展示されている機器はストリーミング機能搭載のSHOGUN CONNECT、近日発売予定のZATO CONNECT、そしてNINJA V/V+用モジュールのATOMOS CONNECT。
ATOMOS CLOUD STUDIOとの活用で、Adobe Frame.ioへデータファイルを転送、アップロードされ、ファイルがクラウド上にあがるためFrame.ioのアカウントを持っていない人にもファイル共有する事ができるという事でした。現場にいない映像制作スタッフに手軽にデータ共有ができるという実に頼もしいシステムと言えるでしょう。その他Premiereへの連動はじめ興味が尽きないのですが、詳細が気になるかたはATOMOS Cloud Studioの動画もチェックしてみてください!
■ MEDIAEDGE

お次はATOMOS製品の代理店を行っている、お隣メディアエッジのブースへ。
ひときわ目を引くのがVPUC-SH1STDやVPUC-HS1STDをはじめとする待望VIDEO PROシリーズの4K対応モデル。

ブースではビーテック社のエンコーダーをはじめとした機器との組み合わせでネットワークにて映像を伝送し、4K映像を映し出すためのワークフローなど、具体的な使用例が展示されていました。こちらも映像があるので、ぜひチェックを!
■ Blackmagic Design

さてInter BEEの会場でこれもまた存在感のあるブースのひとつであるブラックマジックデザイン。
製品の豊富さから、実に多種多様なワークフローを展開しております。
注目は世界初展示のDaVinci Resolve for iPad。

今や定番の動画編集ソフトDaVinci ResolveをiPadで、操作できるという待望のソフトです!DaVinci ResolveのカットページとカラーページをiPad上で指やタッチペンで直観的に操作できる待望のソフトです!
他にもカメラやATEMシリーズはじめ多数展示があり、このブログのスペースではお伝えしきれないのが実に残念です。商品展示の他には、DaVinci Resolve認定トレーナーはじめ多彩なゲストを招きデモやトークセッションが行われ、ブースには多くの人が集まっていました。
中でもアカデミー賞受賞作品「ドライブ・マイ・カー」のカラーグレーディングを担当したカラリスト北山夢人氏による、映画を題材にしたデモンストレーションは大きな話題を呼んでおりました。
またブース内では、定番スイッチャーのATEM Miniをはじめとした様々なワークフロー、そして今やInter BEE名物ともなっているカメラの実機体験展示コーナーなど、とても紹介しきれない程の魅力的な展示が圧巻でした。



さて、ここまででもかなりの満足度なのですが、さらに続く体験記は、次回ブログにてお伝えします!!