あれはまだ寒い時期、2月のことでした。
とあるフェイザーのエフェクターを弾いたことがきっかけで、急に『フェイザーが欲しいなぁ』と思いネットオークションにてちょっと古い日本製のエフェクターを入手したんです。
無事に届いたフェイザーを開封し『あぁ、この機種はこんな感じなんだなぁ』と思いながらシュワシュワ弾いていて2週間ほど経ったある日。
一瞬プツッと音が途切れたんです。。
あれぇ~?気のせいかなぁ~と思いつつ、パッチケーブルがダメになったかと思いケーブルを交換したところひとまず音切れはしなくなりました。
嫌だな~怖いな~と、身体に悪寒を感じながらその日は寝てしまいました。
翌日の夜。もう一度そのフェイザーを繋いで弾いてみると特に音切れもなく音は出たので、昨日交換したパッチケーブルをぐいぐいと曲げたりしながら調べると少しショートして音が切れることを発見。
『あぁ、パッチケーブルがダメだったのか、これ10年以上前に買ったやつだし仕方ないか』と安堵し、少しギターを弾き、眠りについたのでした。
数日後。
スタジオに持って行き大きい音でならして遊んでいたところ、また音切れが発生したのです!!!!!!!!!!!!!
みょ~~に変だなぁ~~~~。
だっておかしいじゃない?!
ダメだったパッチケーブルは使ってないんですよ?!
恐怖を感じながら私は家に帰りました。
そう、このエフェクターはネットオークションで入手し既に2週間は経過し相手方には『非常に良い』の評価をしてしまっています。
今更返品もできません……
家に着いた私は、震える手でフェイザーの裏ブタを開けたのです。
そして目を見開き、中身を凝視したのです。
すると!

インプットジャックさん割れとるやんけぇぇぇぇ!!!
なんてことだぁあああ、出品した奴のわら人形を作って呪ってやるぅぅううう!!!!
とまぁいろいろ盛ってみましたが、こんなことはあるあるです。
国産のエフェクターやアンプなどにもよく使われるタイプのこのジャック、以前の職場では古いエフェクターなどの修理をよく行っていましたが、20年も経過するような製品などではこのように割れてしまっているものをちょくちょく見受けました。
割れているジャックを取り外すと

見事に割れていました、むしろ届いてからの2週間は音が出ていたのが奇跡ですね、こりゃ。
家にあるパーツ箱からゴソゴソと同じ形のジャックがあったので付け替えて完了!
と思いつつアウトプットジャックも注意して見るとどうも怪しいので外してみました。

はい割れていました~。
というわけでアウトプットジャックも交換し正常に動作するようになったのでした。
なお、このエフェクターがどこのメーカーかなどは妙な風評被害が起きても困るので書きません。このメーカーが悪いわけでもこのジャックが悪いわけでもありません。
古い物はこういったことがあるよ、という話でした。
ちなみにこの時はパッチケーブルもちゃんとダメでした、異常が発生した場合の原因は1つとは限らないということですね。
おまけ
これはだいぶ前にテレキャスターをオークションで買った時の話。。。
届いたギターをアンプにつなぎ、軽く弾いて『なんだか思ったほど良い音しないなぁ~』と思いつつ、元々改造するつもりだったのでコントロールプレートを開けてみたんです。。。
その時でした。
うわーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
と思わず叫びそうになりつつも私はガタガタ震える手で余分な配線をカットしながら、その写真を残そうと必死でシャッターを押したのです。
その時の写真がこちら。。。

おわかりいただけただろうか?
そう

このボリュームポットの上のぐっちゃぐちゃなハンダはなんじゃいーーーーーーーーーーーー!!!!!!
とまぁこんなのもあるあるです。
知人から『ピックアップを〇〇が使っている△△の□万円もするのに変えたのに、いい音しないんだよ~』と言われて中を見たらはんだ付けに問題があり配線を引っ張ったら取れてしまうような状態だったなんてこともありました。
ここまでの状態になっていたらボリュームポットは交換しましょう。
国産のポットは評価分かれますが個人的には割と好きです、知り合いのリペアマンではCTSより国産ポットの方がいい!って方もいます。
この辺のパーツ選択も回したトルク感だったり好みは人それぞれですね。
MONTREUX ( モントルー ) / CTS A250K vintage style [8055]
私個人はネットオークションで何か買うとき、壊れていたら自分で直せばいいと思って買います。先のフェイザーも修理してくれるショップに持って行ったらオークションで購入した金額と同じくらいはかかると思います。修理代というのは安く買った物なら安くすむという物ではありません。
と今回はネットオークションあるある話でした。