さて突然ですがゲーム音楽で人生が変わったなんて大っぴらに言えば笑われてしまうかもしれません。しかし、現に私が音楽の道を志したのは、音楽ゲームいわゆる音ゲーです。中学2年の夏頃に出会って、それからというものゲーセンに入りびたる、オラオラしていない不良少年みたいな思春期でした。
過去にもPLAYTECHのポータブルキーボード、PTK300を使ったおうち音ゲーブログを書いていますので、ぜひ一度チェックしていただけると嬉しいです!
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話を戻して、そんな私が人生を変えられた至極の音ゲー楽曲を7つご紹介いたします!
ちなみに伝わる人にだけ伝わればいいんですが、私の遊んでいた機種が結構限られていて、その中から出します。せっかくなのでそれっぽい書き方で紹介していきましょう!

出、出~~~とりあえず有名曲から出しとく奴~~~~~
ということでbeatmania IIDX 12 HAPPY SKYより「冥」です。一応ゲーム内でのジャンルはHUMAN SEQUENCERですが、Drum'n'Bassのようなリズムと綺麗なピアノで構成された結構しっかりとした楽曲なんですよね。もちろんプレイ中には曲を冷静に聴いている暇はないんですが……。やっぱりウイニングランと呼ばれる後半部分が何度聴いても沁みる良い曲です。
なおゲーム中での扱いは、ランクシステムの「段位認定」にて最上位皆伝のラスト1曲といういわゆるラスボスとなっており、曲間にある低速部分のノーツ(譜面における音符のようなもの)が捌きにくいこと、当時最多2,000ノーツというボリュームもあいまって、余計にプレイヤーの印象に残る曲です。

ハードダンスって良いよね。ということでbeatmania IIDX REDから「Be quiet」です。印象的なサンプリングボイスが有名ですが、後年収録されたHANDZ UP(原作準拠)の名曲「Second Heaven」でも使われるような重たいキックドラムと太いベースラインが特徴。
当時Ryu☆自身は明るいハッピーハードコアなどを得意とするコンポーザーという印象が強いなか、かなりゴリゴリのハードめ楽曲を持ち込んだということで界隈からは結構驚かれたようですね。現在でも精力的に活動されており、beatmania関連の楽曲では「Aurora」や「Go Beyond!!」に「Do it!! Do it!!」、「VOX UP」など私が好きな曲も多いんですよ(彼を良く知るならなんでちょっとマイナーめなやつなんだよと突っ込まれそうなラインナップでしょうか……。)
そういえば私が作曲するときに使っているDAWはSTEINBERG / CUBASEで、実はRyu☆や後述のkors kがCubaseを使っているのを聞きつけて、まずは形からと楽器店まで走ったのをよく覚えています。DAWを選ぶときに機能を重視されている方も多いなか、誰々が使ってるからという理由で購入する、というのも良いですよね!

次は結構最近の曲ですね、HiTECH NINJAとして界隈では結構有名なlapixの楽曲。
元々Mystical ComplexなどHi-tech Fullonの楽曲は多く聴いていましたが、lapixの楽曲はどちらかと言えば日本風な、大騒ぎ系って感じです。ちなみにHiTECH FULLONはTraceの1ジャンルでして、もう少し狭く言えばPsychedelic Trance - Fullonの系譜を引いています。人によってはHARDCORE TECHNOのサブジャンルと位置づけている人もいるようですね。国内HiTECH FULLONはたしかにHARDCORE TECHNOの系譜を継いでいるように思いますが、上述のMystical ComplexやBlastoysなど海外HiTECH FULLONはきちんとFullonを基にしているように感じます。今度機会があればHiTECH FULLONに関して掘り下げてみようと思います。
またHiTECH FULLONとしてはこの前作beatmania IIDX 21 SPADAに収録されたkors k「 Insane Techniques」と併せて大好き!

初期beatmania IIDXの俺的名曲といえばこれ、「I Was The One」です。元々はgood-cool Remixed by NAOKI 「I Was The One (80’S EUROBEAT STYLE)」で知っていたんですが、翻って原曲を聴いた時にハウスミュージックの良さを知った、という感じでした。ちょうど遊んでいた時期にはどちらも段位認定に組み込まれていたのですが、現在は両方とも姿を消しているようで少し残念ですね。ワーン
SPモードという、中央でシンメトリーになっている筐体のうち片方のみを使って遊ぶシステムでも最高難易度がLV3 (ゲーム全体の最大難易度はLV 12)と、比較的初心者でも遊びやすい楽曲なのでおすすめです。
なおgood-coolは4th styleの「CHECKING YOU OUT」やbeatmania IIDX 14 GOLDの「Sense 2007」など、他にも数多くのオススメ楽曲があり、ベストアルバムもリリースしていますのでご興味のある方、ハウスミュージックが大好きな方はぜひチェックしてみてください!

beatmaniaシリーズ、ひいては音ゲーを知らない人でも、もしかすると一度は聴いたことがあるかもしれない楽曲。beatmania IIDX 11 IIDX REDにて初登場し、タイトル通り赤をテーマにした本曲はその後ニコニコ動画などのMAD動画で人気を博しています。
EURO BEATの中でもSPEED RAVEは頭文字Dなどの楽曲でも有名なジャンル。「RED ZONE」のゲーム中に流れる映像でもカーレースが行われており、全面的に意識した作りなのだと思います。
私がこの楽曲を知ったのは前述のMAD動画であり、その後音ゲーに出会うのですが正直当時は音楽ゲームの楽曲とは思っていませんでした。カーレースか、何かそういったBGMだと思っていたので。


やっぱりね、速くて硬くてブッ歪んでるキックなんですよ!!!
日本のHARDCORE市場を引っ張る人と言えば、私はDJ TECHNORCHを挙げずにはいられません。人生で初めて「ベストアルバム」というものを買いました。結構面白い楽曲が多く、先述の通り日本人らしい大騒ぎ楽曲とでも言うのでしょうか。他楽曲でも言えますが本当にバラエティ豊かな、それでいて本場の音をしっかり作りこんでいる方です。
FREEFORM HARDCOREは以前ブログでも取り上げたHARDCORE TECHNOのサブジャンルでして、Tranceの影響を強く受けています。黎明期のFREEFORM HARDCOREは特に当時のHARDCOREの流れを受けて歪んだキックを使うことも多くあったようですが、この楽曲ほど速いBPMではなかったようですね。
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さて、こと本楽曲は「そくしんじょうぶつ」要するに即身成仏と読むのが正解。一部条件を乗り越えたプレイヤーに解禁される、というシステムで正直私は解禁できませんでした……。その後、jubeatという別ゲームとの連動イベントによってjubeatでこの曲を遊ぶと同時に、beatmaniaでも以降のバージョンからは常駐楽曲となったため、めちゃくちゃ遊んだ記憶があります。そういえばDJ TECHNORCHが以前beatmania IIDX 14 GOLDにて持ち込んだKAMAITACHIも同じくFREEFORM HARDCOREだったため、当然といえば当然ですが、ドハマりしました。「廿(にじゅういちのまえ)」や「X↑X↓(てんじょうてんげ)」だったり難解な読みをする楽曲も少なくないDJ TECHNORCHの世界をぜひ楽しんでください。


締めはこの曲で決まりでしょう!!
beatmania IIDX 20 tricoroに収録された本曲は実際のところbeatmania IIDXの曲ではなく、同社別ゲームjubeat knit APPENDが初出です。音ゲーマーの中でも抜群の知名度を誇り、名曲として名が挙がることも少なくありません。
それもそのはず、この曲は収録現行機種数単独トップという記録を樹立しているから。稼働終了も含めると18機種という驚異的な数字かつ、そもそも他社ゲームに収録されていること自体が凄いことなんですよ!
jubeat / REFLEC BEAT / Dance Dance Revolution / beatmania IIDX / pop’n music / GITADORA / Dance Evolution ARCADE / ミライダガッキ / maimai (SEGA) / GROOVE COASTER (TAITO) / 太鼓の達人 (BANDAI NAMCO) / BeatStream / CHUNITHM(SEGA) / SOUND VOLTEX / シンクロニカ (BANDAI NAMCO) / MUSECA / ノスタルジア / DANCERUSH STARDOM (収録順)
楽曲としてはTRANCEを主軸に置いたHARDCORE TECHNOのサブジャンルであり、突き抜けるようなリードが特徴。DJ YOSHITAKAの楽曲はたいてい1サビのメロディを少しアレンジしながら2サビに用いつつ変化を出す、という曲構成になっています。FLOWERも例にもれず、1つの基本となるメロディを主体に曲が出来ているのですが、そのメロディがとてもキャッチーなので何度聴いても飽きないんですよね。また、曲中に入るギュイーンという効果音はbeatmania IIDX 15 DistorteDの曲決定効果音として使われており、さらにDJ YOSHITAKAの別名義である朱雀の楽曲にも幾度か用いられていたというファンサービスたっぷりの楽曲でもあります。
いかがだったでしょうか。正直他にも取り上げたい魅力的な楽曲の多い音楽ゲームの世界。もし好評であれば別ゲームからも紹介できればと思いますのでぜひ感想などお寄せください!!