

今回は何です?
かし…かし…
ん?
かし…
お菓子?
菓子ィィィ!
ヒィ!季節はずれのトリック・オア・トリート?
ちがう…かし…
どうしたんですか?落ち着いて下さい…
かし…
あ、ひょっとして?歌の、歌詞のこと?
それ!!
「それ」って(笑)変にもったいぶらずに、そう言って下さいよ。
歌詞の中でさ、自分を表す言葉…
えっと…一人称ってやつですか?
それ!
一人称がどうかしたんですか?
色々あるよね!
何そのまとめ方(笑)まあ…自分は普段は歌詞を書いたりしないので、あまり気にしてはないですけど。
これまでに100曲以上!書いてきた僕に任せといて!
そうですね。任せます!
しかもね、ザ・キャプテンズ、ザ・ショウワーズ、三つ巴珍道中、戦国★コンプレックス、演歌、企業CMソング、ご当地ソング、アニメのキャラソン、アイドルへの歌詞提供などなど、ジャンルも多岐にわたります!
よう書けますね。そんなに沢山。
えっへん!
威張った!
おっほん!
咳払い?
うっふん!
お色気!って、しかも古いタイプ。久しぶりに聞いたわ(笑)文字数かせぎもいい加減にして下さいよ。
たしなめられた!
このコラムも長くやってきましたからね、ツッコミの頃合いというか…
と、いうか?
傷彦さんを泳がす頃合いというか…
と、いうか?
これ以上面白いボケは来ないな?というタイミングが判るようになってきました。ある程度、ですけど(笑)
な、なんか有難う…
どういたしまして。で、本題は?
ヨシ!では一人称のお話!
お願いします!
とりあえず、どんどん挙げてみよう。
はい。
まあ、一般的なのは「僕」だね。
とりあえず男性目線で言うなら、そうですね。
ミスチルを筆頭に最も使われてる一人称じゃないかな。
確かに。
村上春樹作品もたいてい「僕」だし。
初手からミュージシャン以外出しますか…ミスチル以外いないみたい(笑)でもまぁ、確かに、ですね。
僕自身も「僕」を一番使うね。
あー、そういうイメージありますね。まぁ普段の話し言葉から、そうですもんね。
だね!そうそう、たいていは普段の話し言葉が歌詞に反映されるよね。
やはりそういうもんですか。
だね!おそらく次点で多いのは「俺」。
まぁそうなりますよね。
「僕」より男らしく!力強い印象になるね!
確かに印象は変わりますね。ちょっと「やから」感も出るなぁ。
個人的に似つかわしいなと思うのはエレカシだね。
異議無し。
あとはー、「私」か。
わたし?
ちょっとかしこまった、と言うかオトナっぽい印象になるね。
ですね。個人的にはフォークとかのイメージかなぁ。
ちょっと珍しいのは「おいら」。
あまり見ない…かな。ぱっと浮かぶのはサンハウスかな?「おいら今まで」ってタイトルの曲とか。
ビートたけしなら言うだろうね。
あー、そっか。そのイメージありますね。
あとは…「拙者」とか「それがし」とか?
使います?
ザ・キャプテンズでは忍者の曲があってさ。
そうか。ありますね。
それで「拙者」は使った!
そうそう。初めて対バンした頃によくやってましたね。「すげーバンドだな」と思って観てました(笑)
そんなふうに曲によってはコスプレ的な感覚で一人称使い分けるのも楽しいよ。
なるほど、演じるわけですね。
そうそう、年配の方なら「ワシ」とか。
語尾は「じゃ」に?
そうじゃ。
なるほど(笑)
基本的には一人称は曲によって変わるものだと思う。だって、普段の生活でも使い分けるもんね。友人に対してと目上の人に対してと恋人に対して。
まぁ…そうかな。
相手によって変わるだけでなく、シチュエーションでも変わるよね。
まぁ…そうかも。
自然に使い分けているはずさ!
それが歌詞でも当てはまるってことか。逆に言えば、一人称を意識的に使い分けることで、歌詞の中での関係性やシチュエーションを色々と表現出来るってことですね。
うん!では女性の場合は?
「私」ですかね。
一番多いのはそうだろうね。あとはー、「あたし」?
同じでは?
あ、た、し!と、わ!た!し!
そうか…確かにちょっとニュアンス変わるか。
あとはー「あたい」。
急にハスッパな感じですね。なんか懐かしくもある(笑)
ザ・キャプテンズの曲でも使われたことがあるよ。
あー、懐かしい。あの人のあの曲ね。
匂いが変わるよね、一人称で。
そう考えると、結構大事ですね。
いきなり昭和感が出たり不良の雰囲気が出たりさ。
なるほど。
僕が愛聴していた尾崎豊は「俺」「僕」「おいら」「あたい」などさまざまな一人称を使ってたから僕は色んな一人称を使い分けることに抵抗が無い。
はい。
二人称はどうかというと…「僕」「俺」に当たるのが「君」「お前」。
そうですね。
歌詞の中では一人称「僕」の時は「君」、「俺」の時は「お前」を使うことが多いね。
あー、そういう組み合わせというか相性ですね。一人称「私」の場合は二人称「あなた」。
相性がいいのはそうだと思う!
納得。
でもさ、ホーリーもそうだけど関西弁の人って「自分」て使うじゃない?
はい、自分も使いますね。
それ!一人称として使うでしょ?
です…ね。
あとは相手を指す時にも。
使いますね。
便利というか不思議というか。
なるほど。イントネーションや文脈?で区別はつきますけど、ね。
「自分、ジブンのこと好きなんやんか…」
「君は自分自身のことが好きだね…」かな?まあ、使えないことないですね。
日本語って不思議!
ただね、傷彦さんがそう言うと「僕は、僕自身が好きなんだ…」にしか聞こえないです(笑)
うむ!否めない!
否めない(笑)
そして!僕がよく使うのは「二人」!
ふたり?
うん、「二人は恋をした」とかね。
使ってますね。
連帯責任、ということで。
連帯責任って(笑)勝手に巻き込むの?
ま、恋に落ちるのはお互い様というか。
お互い様…なのか?(苦笑)
最後にひとつだけ!
お?
一人称「傷彦」!
ん?
ソロアルバムでね、ついに使ってみたんだ!
お、おめでとうございます?って…そんな曲ありましたっけ?
「段違い平行棒♡LOVE」さ。他の人は歌いづらいだろうけどね!フフフ。
フフフて。確かに自分の名前を歌詞に入れ込む人はあまりいないかと…
という訳で今回は歌詞における一人称、二人称を紹介してきました。
でもこれ、英語だったら「I」と「YOU」で済んじゃいますよね。
そこに沢山の選択肢があるのが日本語の醍醐味だから、楽しもうね!そう、すべては?
愛ゆえに!
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