バンドマンや音楽好きなら一度は経験するであろう「あるあるネタ」や
「よく見るアノ現象」に名前をつける、新音楽用語企画。
皆様にご投稿、ご投票いただ頂いた中から、正式に新音楽用語を決定いたしました。
沢山のご応募ご投稿、ご投票ありがとうございました。
(用語は五十音順に掲載されています)
ビギナーがやってしまいがちなアンプを痛める行為、またその行為をする人の総称。具体的にはアンプのボリュームを下げないままや、電源を切らないままシールドを引っこ抜いてしまい「ボンッ」という大きなを出してしまうことを意味する。さながらマンドラゴラの伝説のごとく、その音はアンプの悲鳴そのものである。ライブの転換時に焦ってやってしまうという事例が多く、ライブハウスのPAさんや次の演者から冷ややかな視線にさらされかねない。類似例として、JC-120を縦置きするギタリストは設置の際は丁寧に扱うようにしましょう。
スタジオ練習の休憩時にドラマー以外のプレーヤーがドラムで遊び出す現象の総称。ドラマーが席を立った瞬間に「俺もたたけるんだぜぇ!」と言わんばかりにスティックを手にドタドタと叩き始める。周りもこぞって俺も俺もと席を奪い合う様子はさながら椅子取りゲームの様相。そして叩いてみて気づくドラマーの凄さ。涼しい顔でビートを刻む彼らへの畏怖の念を感じずにはいられない。
スタジオでセッティングが終わった後もずっと音を出している人のこと。自分のプレイのことで頭がいっぱいで、猛進するイノシシのごとく回りが見えていない。いつまでたってもバンドの練習を始められないので、メンバーのイライラが募る。しかし、場合によっては謎のセッションが始まりグルーヴの共有や新曲が生まれたりすることもある。ボーカルにとっては特に暇な時間となる。
練習したり曲作りするより、機材やソフト探しをしている時間のほうが長い現象のこと。
特にDAWソフトで作曲する際に陥りやすい現象。打ち込みのシンセやドラム音源を探しているうちに気づけば夜が明ける場合もあり、楽曲制作の時間の大半を占める。曲は出来上がっていないものの、本人はとても楽しそうにしている。
ギタリストのプレイ時の顔が表情豊かになる現象のこと。ソロパートなどで感情が高まりチョーキングやビブラート奏法中に口をパクパク、悦に浸る姿はさながらギターで歌っているようです。効果の程は不明ですが、ジミヘン、クラプトン、B.B. Kingをはじめとする音楽史に残るギタリストはみな、エモーショナルな顔でギターをプレイします。
ライブでイマイチ盛り上がってない状態でお客さんを煽る行為の総称。煽りも虚しく、ステージと客席との温度差が生まれる様子は、さながら救援要請をしているかのようにも見受けられます。 場合によっては、優しいお客さんが救援要請に応えてくれることもあるので、根気強く煽り続けることも効果的かもしれません。演奏、パフォーマンスのクオリティを高めることで、自ずとレスポンスは返ってくるようになるでしょう。
女の子にモテると期待して楽器を始めたところ、さほどモテない現象。ライブ中やステージ上では大人気なのに、相対的にモテるのは結局イケメン・陽キャラであることに気付く。甘くない現実にめげることなく『オレは本気で音楽がしたかったんだ』と自分に言い聞かせることで自我を保つようになるが、そのうちに本当に音楽に魅了され始める。気づけば「楽器が恋人」、楽器を始める動機は不純でもOK!
特にギタリストやドラマーに顕著な、中年になると筋肉をつけだす現象の事。 オジー・オズボーンのギタリストとしても有名なザック・ワイルド。中年を迎えた頃から髭を生やし、筋肉隆々のスタイルになりました。そんなアメリカを代表するギタリストの彼に敬意を込め、中年になると筋肉をつけだす現象をこのように命名しました。
将来は落ち武者/やたら髪を伸ばしたくなるギタリスト。
「もう若くない」と言いながら、髪を伸ばしたがるギタリスト。健康にも気を使い、頭皮のお手入れをしておかないと、悲惨な目にあうという揶揄。・・・そういえば、あいつ帽子を脱いだところ見たことないゾ
曲をこすり過ぎて、もはや原型を留めないライブバージョンが生まれてしまう現象。アレンジなのか、魔改造なのか、はたまたインプロビゼーションの爆発か。音源版で予習してきたファンも置いてけぼりなライブ限定バージョンは、さながら加工アプリで手を施された自撮り写真のようです。ライブバージョンも、これはこれでイイよね。本当のファンならそう思えるはず!?
ライブラリに入れたまま聴かない曲(ストリーミング配信曲)の総称。音楽好き同士や仲間内で「この曲聴いてみて!」と教えてもらったが、時間と共にライブラリの中で埋もれていく名曲の数々。教えてくれた相手のことを思うと、すぐにでも聴いてあげて欲しいです。きっと皆さんの耳を肥やしてくれるはず!
スタジオ代より、そのあとの反省会(飲食代)の方が高いし、時間も長い現象の総称。 ライブの反省会や、次回に向けた曲決めなどバンド活動にはミーティングが欠かせません。そんな時に活躍するのが「担当パート:幹事」のメンバー。演奏している時より、飲みの席の方がイキイキとしている彼らが居るから、今日もバンドが楽しいのかも知れません。
いつも遅れてくるメンバーの事。ギタリストの表現力を支えるマストアイテム「ディレイ」。音を遅らせ、やまびこ効果を出すエフェクターですが、直訳すると「遅延」です。ディレイのように良い仕事はするものの、約束の時間に遅れる人は困ったものですね。あなたのバンドメンバーにいつも遅刻してくる人がいたら、ちょっぴり皮肉とユーモアを込めてこう呼んであげましょう。
とにかく大きいエフェクターボード。無駄に大きい筐体のエフェクター、思い入れの強いエフェクター、自慢したいだけのレアなエフェクター、、、足元から外すことができずに、エフェクターボードを買い替えていきます。実は、ケーブルが繋がってないことも?ちなみに本家ドカベンは、山田太郎が岩鬼よりも大きな弁当を持って来たことからストーリーが始まります。
究極のドカベン→http://amass.jp/125057/
データの取り込みが済んで用済みとなったCD、USBメディアなどの総称。勿論メディア自体にはデータが残っているので、本当に抜け殻になったわけではない。友人やレンタルショップから借りてきた場合であれば、忘れる前に返却することを推奨します。 近年ではApple MusicやSpotifyなどの音楽配信の台頭に伴い、抜け殻を見れる機会自体が減少傾向にある。データを取り込んでしまえばあとは「ヌケガラ」というのも、時代や感覚の移り変わりかもしれませんね。
特に、体育会系の若者、メタル系の人に多い、リズムが走っているドラマー。とにかく速ければ速ほどかっこいいと思っており、やたらとBPMを上げたがります。他の楽器パートのメンバーを置いてけぼりにすることもしばしば(時には周回遅れも)。しかし、ドラムにスピードアップは大切なので、一度は通る道。修行になります。身体の酷使に要注意。歳を重ねるとともに、BPMは落ち着いてくるでしょう。
バンド内恋愛のこと。昔から男女混合のバンドが活動していくにあたり、デフォルトで発生する問題、バンド内恋愛。スタートと同時に崩壊フラグがたち、終わりの始まりとなります。恋愛も大事ですが、バンドが解散となっては元も子もありません。どうしても恋愛に走りたいなら覚悟を決めてください。ところで、あなたはビアンカ派?フローラ派?
バンドマンがやたらスキニー履いちゃう症状のこと。ロングTシャツ、コンバースなどバンドマンが着がちな服装はいくつかあります。中でも「黒のスキニージーンズ」はバンドマンをバンドマンたらしめるための、もっともポピュラーなファッションです。舞台映え、汎用性の高さ、価格的な入手のしやすさなど、どこをとってもバンドマンに優しいです。スキニーの魅力に取り憑かれたバンドマンはまた一人、また一人とピチ男と化していきます。
アコギのサウンドホールにピックが入ってしまい、取り出せない現象の事。ここに落とすと中々取り出せないピック。ギターを動かす度にカラカラカラカラと音が鳴り「マラカス作りだから!落としたワケじゃないから!」と強がる者もいます。でも安心してください。これはピック貯金、貯めておくと利子がついて良い演奏として返ってくるのです。
ギタリストのポケットにピックがたまってしまう現象のこと。セッティングの合間や休憩の合間にポケットにピックをしまい、次の瞬間にはまた新たなピックを取り出してしまう。気づけばポケットの中に4枚、5枚とピックが溜まってしまうのは、ギタリストが忘れっぽいからでしょうか。気づく場面は大抵新しいピックを買った後か、洗濯機の中から大量のピックが出てきた時です。
バンドを解散後にファンになる、解散後に評価を受ける現象。
解散後に初めて聴いてファンになってしまう。または、時代に先行しすぎて、人気を得るのが解散後というアーティストの悲哀。ファンになってもライブに参加もできず、過去のライブ映像で再結成への想いを募らせます。語源となっているオランダの画家ゴッホ、彼の絵が注目されたのは故人となってからでした。
楽器店やネットショップなど、圧倒的な魔力でミュージシャンを寄せ付けるスポットの総称。広義での品揃えのよい楽器店のことをさす。弦を買いに行っただけなのに、気づけば肩にはnew gear...そんな経験をしている方は、見事にホイホイされていると言えるでしょう。 また場合によっては、ライブハウス近くのラーメン屋やリハーサルスタジオ近くのコンビニ、喫煙所などもこれに該当するとかしないとか。
昔、ライブでやった曲なのに全く思い出せなく、もはや弾けない状況の事。
もう膨大なレパートリーを覚えて演奏してきた事により、メモリが足りなくなったんです。決して加齢ではないんです。これは貴方の音楽歴が長い証拠。今後、曲を忘れてしまったら「あー、俺メモリ不足」とサラッと言い切り、昔の事など気にせず前に進みましょう。
ライブ中にボーカリストがギタリストに寄り掛かりながら歌う行為の総称。また、その二人の関係のこと。特にピンボーカルがステージ上で感じる若干の手持ち無沙汰を紛らわせるために、ギタリストの背中や肩に寄り掛かりがちという傾向がある。また、なぜベーシストではなく、ギタリストに寄りかかるのかは謎に包まれている。ある意味では二人の信頼感があるからこそなせる、美しくもズブズブな2人のパフォーマンスです。
リュックにバンドのラバーバンドがいっぱいついている人の総称。これまでに参戦したライブやフェスの記憶をラバーバンドという形で楽しむスタイル。バンTとの相性の良さ、価格面での入手のしやすさなどが魅力です。傍から見れば「何の役に立つのか」と思われがちですが、rubber loverにとっては実用性など関係の無いことです。
バンドのメンバーがコロコロ変わる現象のこと。素敵な恋を探す男女が代わる代わる相乗りする伝説のピンクの車のように、気が付けばメンバーの顔ぶれが変わっているバンドは珍しくありません。脱退の原因は音楽性の違い、はたまた性格の不一致と様々。解散したあのバンドの凄腕メンバーが加入すると発表されればネットはお祭り状態に。もはやオリジナルメンバーはボーカル一人では?と思いつつも、良い曲が生まれるならと古参ファンは見守ります。
大学のバンドサークルに卒業後も顔を出しちゃう系の痛い先輩の総称。サウンドハウスのユーザーにも多いと予測されるありがたい方達でもあり、このお題を出すのはチャレンジでした。「ホントは来てくれるの嬉しい」とのご意見もある通り、為になるアドバイスをくれる先輩には感謝しかありません。「老害」なんて愛情の裏返し、先輩、今後ともよろしくお願いします。