■低域(20Hz-250Hz)
・20Hz-80Hz:
声の厚みや重みを感じさせる帯域です。男性の声の深みを出すには重要ですが、上げすぎると不自然にこもり、聞き取りにくくなります。
・80Hz-250Hz:
声の温かみや豊かさに関わる帯域です。このあたりを少しカットすると、声のこもりを抑え、クリアな印象になります。
■中域(250Hz-2kHz)
・250Hz-500Hz:
声の輪郭や明瞭さを形成する帯域です。この帯域を少し持ち上げると、声が前に出てくるような効果があります。
・500Hz-2kHz:
声の存在感やアタック感に大きく影響します。この帯域を上げすぎると、鼻にかかったような、キンキンした不快な音になることがあるので注意が必要です。
■高域(2kHz-20kHz)
・2kHz-5kHz:
声のツヤや輝きを出す帯域です。この辺りを少し持ち上げると、声が明るく、抜けの良い印象になります。
・5kHz-10kHz:
息遣いや空気感、サ行の刺さりに影響します。この辺りが強すぎると「サシスセソ」が耳に刺さるような不快な音になります。カットすることで、これを抑えることができます。
・10kHz-20kHz:
声の解像度や超高域の煌めきに関わります。この帯域は聞き取りには直接関係しませんが、音の高級感や繊細さを演出する役割があります。
上記はあくまで目安となります。
特にイコライジングに決まりはございませんので、実際に試しながら、好みにある音に近づけていく作業をしていただければと思います。
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