
前回のブログでも紹介したように、ロサンゼルスの有名なレコーディング・スタジオを1日借りて、TouchMix-30Proを使用したライブパフォーマンスのレコーディングとミキシングをEd Roth and Friendsと一緒に行いました。
今回は、Andy Vargas & Soulerosと一緒に同じスタジオでセッションを行いました。Andy Vargas氏はSantana Bandと共にツアーで世界中を回るかたわら、ロサンゼルスを拠点に自身のラテンバンドのリーダーとしても活躍しています。

セッションについて
ライブで使用したマイクをバンド共通のマイクに選び、モニターにはKシリーズのスピーカーを使用しました。このセッティングにしたのは、TouchMix-30Proがライブ・レコーディング・システムとして、どの程度の性能を発揮するのか、より現実的な条件でテストしたいと思ったからです。(注記: TouchMix-30ProはスタジオのDAW用レコーディング・インターフェースとして使用できますが、ライブレコーディングにはUSBドライブに直接録音したほうが便利です。)
前回のセッションで説明したように、スタジオにある最高のビンテージ・アナログ・コンソールや、選りすぐりのエフェクターは使用しませんでした。その代わり、いろいろな機材を通って複雑に接続されているマイクを直接TouchMix-30Proの入力に繋ぎ直して、通しでそれぞれ数回、バンド演奏のマルチトラック・レコーディングを行い、曲のベストテイクを選んでミキシングを行いました。オーバーダブや編集はせず、レコーディング・トリックは何もありません。ライブパフォーマンスのフルテイクを録音しただけです。TouchMix-30Pro(Record/Playback画面、チャンネルは「Track」モードに設定)の入力チャンネルを通して録音したトラックを再生し、ミキシングを行いました。
このセッションのTouchMixプロダクトマネージャー兼オーディオエンジニアであるJon Graves氏は、それぞれの入力(ドラム Ch1: キック、Ch2: スネアなど)に対してチャンネル・プリセットを選択してミックスを開始し、FXウィザードを使用して特定のチャンネルにリバーブ、ディレイなどを加えました。ここまでほぼ完璧にできたため、さらに続けて最終調整を行い、ミックスを作るのもスムーズでした。完成したミックスに満足したJon Graves氏は2トラック・マスターバス・チャンネルを録音し、ステレオwavファイルを作成して、ビデオ・エディターに送ってからビデオ編集ソフトウェアにインポートし、ビデオとオーディオを同期しました。

引き続き、ブログでこのビデオ製作のボーカルチャンネルやドラムチャンネルについて詳しく説明したいと思います。気軽にコメントしてください。
Andy Vargas & Souleros
QSCを使用しているアーティスト、Andy Vargas(Santana Bandのボーカリスト)は彼のバンドであるSoulerosと共にオリジナル曲2曲(「Tu Y Yo」と「The Beat」)を演奏しました。Tu Y YoはリズミカルなラテンファンクとAndyのスムーズなR&Bボーカルを組み合わせた曲です。その演奏テクニックと共にパワフルで情熱的なナンバーとなっています。「The Beat」はパワフルなホーンと圧倒的なギターサウンドによるアップビートでエネルギッシュな曲です。
製作関係者
- Andy Vargas: ボーカル
- Joe Mendez: ドラム
- Clever Alvarado: ベース
- Israel Santiago: キーボード
- Kay-Ta Matsuno: ギター
- Branlie Mejias: パーカッション
- Adrian Carrillo: トロンボーン
- Raul Aguiniga: サックス
- Mark Novelich: トランペット
- Jon Graves: サウンドエンジニア兼プロデューサー
この記事はQSCによるTouchMix Sessions – Andy Vargas & Soulerosの翻訳です。