サウンドハウスではアーティストモデルをはじめ、多種多様のピックを取り扱っています。憧れのギタリストの音やプレイに近づきたい!という思いで手に取ったことのある方も多いのではないでしょうか?
前回に引き続き、色んなアーティストモデルのピックをご紹介します!今回は洋楽ギタリスト編第2弾です。
最初に紹介するのは異次元のギタリスト、トシン・アバシ使用ピック。
JIM DUNLOP (ジムダンロップ) / AALP03 Tosin Abasi Tortex Jazz III XL
8弦ギターを操るトリッキーなプレイスタイルの彼が登場した時は、アヴァンギャルドな音を想像してしまった筆者、異次元のプレイで美しい音楽を奏でていることに驚きました。
そんな彼が使用しているピックはトーテックス(ジムダンロップ社が開発した滑りにくい表面処理を施した素材)の薄いピック。繊細な音を出しやすいです。テクニカルなギタリストは厚みのある小さめのピックを使用していることが多く、予想外のこの薄さにも驚きました。今後も良い意味で予測を裏切り、常識を打ち破り続けてくれそうですね。
こちらはドリームシアターのジョン・ペトルーシのピック。
JIM DUNLOP (ジムダンロップ) / John Petrucci Jazz III
圧倒的なテクニックの持ち主らしい、速弾きギタリストに好んで使われるジャズタイプの小さなピックです。そして素材はウルテムなんですね。減りが遅く使用感が変わりにくくて経済的。筆者もウルテム素材を愛用しています。厚みがあり先端がシャープで細かいフレーズが弾きやすいです。このピックは、筆者がサウンドハウスでの出荷作業中もよく見かける人気があるモデルです。サウンドハウスではこの他にもジョン・ペトルーシモデルのピックを販売しています。彼のピックで弾き比べをしてみるのも面白いかも知れませんね。
こちらはジョー・サトリアーニのピック。
PLANET WAVES (プラネットウェイブス) / JSCD-01
スティーヴ・ヴァイ、メタリカのリードギタリストであるカーク・ハメットの師匠である彼もまた、間違いなく世界有数のテクニックの持ち主です。形はティアドロップ型、硬さはミディアム。今回紹介する中では最も王道的なピックといえるのではないでしょうか。
5枚セットの内、1枚は金属ピックです。金属ピックには、コインをピック代わりにしているクイーンのギタリスト、ブライアン・メイのサウンド然り、金属でしか出せないニュアンスがありますね。弦への負担が心配ですが、アタック時のあのジャリっとした音が欲しい方はぜひ。
最後はジョンスコ。ジョン・スコフィールドのピックです。
IBANEZ (アイバニーズ) / 1000JS
独特のアウト感のあるフレーズを紡ぎ出す彼の使用ピックは変わった形をしています。マンドリン型といわれるもので厚みはHEAVY。形が変わっている分、慣れるまで時間がかかるかも知れません。慣れると手離せない という愛用者も多いようです。筆者は……まだ慣れていません(笑)。
いかがでしょうか。多分に筆者の主観で書かせて頂きましたが、例えば厚みのあるピックでも握る力加減を調節することで繊細な音も出せますし、薄いピックでも弦に当てる角度やセッティングで力強い音を出すことも可能だと思います。そこに演奏者の手の大きさや骨格、音色の好みまで加わると、ピック選びはまさに無限のバラエティがあります。そんなピック探しの一助になれば幸いです(^^)。