
iZotope RX シリーズは、これまで不可能だったノイズの除去を可能とし、ノイズ除去ソフトの業界標準として知られるソフトウェア/プラグインです。最新版のRX 7では、ノイズや音の分離に関する機能がさらに進化。楽曲をボーカル、ベース、ドラム、その他(ギターやピアノなど)に分離し、ミックスされてしまった音を再度音量調整するという驚きの機能が搭載されました。
※ 下記はRXシリーズの最新バージョン RX 10 Standardです。
iZotope / RX 10 Standard ダウンロード納品
マスタリング時に、ミックス後の音源をパラデータなしでミックスバランス再調整できるのはもちろん、リミックスやドラムなど、各楽器を抜き出してサンプリングのパーツを作るといった用途でも活用できます。やり方はとても簡単なのでご紹介します。
まずはiZotope社の動画からサウンドをお聴きください。
こちらがオリジナルの素材の状態です。
そしてボーカルを抜き出した状態
オリジナルにあったピアノやサビのシンセは消え、ボーカルはしっかりと残っていますね。
DAWに読み込んでリミックスした状態がこちらです。
いかがでしょう?リミックス素材として問題なく使えているのではないでしょうか。
上述の動画でもやり方について触れていますが、簡単にやり方を紹介します。
まずはRX 7を起動し、使用したい楽曲を開いてください。
その後、画面右端メニューよりMusic Rebalanceというモジュールを選択します。

すると、以下のように楽曲の各パーツのボリュームフェーダーが表示されます。例えばボーカルだけ残したい場合は、Voiceのフェーダーを残し、それ以外のBass, Percussion, Otherのフェーダーを一番下まで下げ、ウィンドウ右下のRenderを押します。

楽曲によって結果に違いはありますが、フェーダー下のSensitivityのスライダーを左右させることで、各楽器の検知の精度を変更しサウンドを調整できます。その下のSeparation algorithmは一番下のAdvanced joint channelにすると処理は重くなりますが、結果が一番よくなる場合が多いので書き出す際に設定してみてください。各機能の詳しい解説は、こちらの日本語マニュアルからも確認できます。
リミックスはもちろん、ステム素材のない音源のバランス調整、ライブ録音した音源や、ギターと一緒に歌を録音した音源などモノのオーディオファイルにも使えます。Music RebalanceはRX 7のStandard版以上のグレードに入っている機能なのでぜひお試しください!
※使用する音源によってMusic Rebalanceの効果は異なります。予めご了承ください。