吹奏楽は管楽器がメインですが、実は低音楽器としてコントラバスが編成に組まれていることはご存知でしょうか?
吹奏楽にあまり馴染みのない人にとっては「そうなんだ!」と思われるのではないでしょうか。
そんな吹奏楽の中でも唯一の弦楽器、コントラバスが今回のテーマです。
管楽器は!?打楽器は!?と思われた方は以下の記事をご覧ください。
■管楽器界うらばなし 木管編
■管楽器界うらばなし 金管編
■管楽器界うらばなし 打楽器編
さて、コントラバスの見た目はこんな感じです。

バイオリンは肩にのせて横に構えるイメージですが、コントラバスは立って楽器を持ち、写真のように縦の状態で構えます。
一般的に弦は4弦、この弦を左手で押さえ、右手で弓を擦ったり弾いたりして発音します。
吹奏楽の中では、なかなか目立つシーンは少ないものの、ソロで音を聴くと低音の芳醇な音色が空間いっぱいを包み込むように響きます。
管楽器では、チューバ、バスクラなどと、低音楽器隊として、曲を支える役割を担っています。
指導者によっては「コンバス」や「弦」などと呼ばれています。
管楽器では息のコントロール、アンブシュア(唇の形)が重要になりますが、コントラバスは弓のコントロールが重要。プロの演奏を見ているととても滑らかに弓を動かしています。適度に弦を押さえ、音楽にあったスピードで動かすことがポイントですね。
ギターのようにフレットはないため、自らの感覚でどのポジションだと音程が取れるかを掴まなければなりません。さらに弦も太いので、押さえ慣れるにも最初は苦労するかと思います。(^^;
コントラバスが上手なバンドは全体のサウンド感もまとまり、実はとても大切な存在。チューバよりも低い音域が出せて、サウンドがより重厚にもなります。
そんなコントラバス、響きをより豊かにするにはエンドピンが鍵を握っています。
エンドピンはコントラバスの本体の下に出ている金属の棒を指します。(青丸のところ)

この金属の種類や形が異なると、音の響きも変わってくるのだとか。弦という楽器のくくりでは、弓につける松ヤニ(ロジン)の種類によっても音色が少し変わってくるそうです。
コントラバスを演奏している方、機会があればカスタマイズしてみると響きがガラッと変わるかもしれません(^O^)
コントラバスパートを担当していると高確率でエレキベースも演奏することになります。私が入っていた中学、高校の吹奏楽部ともにコントラバスの人がエレキベースも担当していました。バンドによってはパーカッションの男子やエレキベース経験者が担当するようですね(*^^*)
コントラバスはクラシックやジャズのイメージがありますが、エレキベースはまさにバンドのイメージですね。吹奏楽ではPOPSの演奏もよくあります。
演奏会でクラシックの静かな曲とPOPSのような弾ける曲があると、演奏者も聴いている人もいろんな音楽を楽しめますね。POPSを演奏する際、ビート感や雰囲気を出すために、編成としてエレキベースが入るようになりました。
なぜコントラバスの人が兼任するのかというと、弦楽器を弾くパートが吹奏楽の場合コントラバスしかなく、管楽器の人は毎日吹いていないと感覚が鈍るため、もともと弦楽器に慣れているコントラバスの人が担当となるバンドが多いようです。
以上、管楽器目線のコントラバス小話でした!
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今回はコントラバスについて紹介しました。
このブログを読んで新たな発見があれば嬉しい限りです。
吹奏楽の楽器を一通りご紹介しました。次回からは吹奏楽のディープな話をできたらと思っています!お楽しみに☆**
ではまたお会いしましょう(^O^)/
管楽器界うらばなし
第1回 「吹奏楽部ってどんな部活?」
第2回 「吹奏楽部ってどんな部活? 木管編」
第3回 「吹奏楽部ってどんな部活? 金管編」
第4回 「吹奏楽部ってどんな部活? 打楽器編」