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謎ギターを復活させてみよう 最終回

2025-06-09

テーマ:ギター

昨年の8月、友人から全く素性のわからない一本のギターを渡されたことがきっかけで始まったこの「謎ギターを復活させてみようシリーズ」ですが、ついに最終回を迎えることになりました。終わってしまう寂しさ、そして、立派な楽器として生まれ変わった喜び、いろいろな気持ちが混ざり合いまさに万感の思いというやつです。

そんなわけで今回のBGMはこちら!
「今、万感の思いを込めて・・・」ってやつですね。

さて、本題に入りまして前回までの進捗確認です。

リフレットとポジションマーク打ち換えを行い、あとは最終調整のみというところまで進みました。

本当であれば行った調整を細かくご紹介したいところでしたが、受け渡しの日時に合わせて急ピッチで作業を進めたのでいきなり完成した姿を見せてしまいます!

カッコいいのでいっぱい写真載せちゃいました。

その2でボディを真っ二つにしてしまったギターとは思えない変身ぶりですよね笑
比較してみるとまるで別の楽器です。

写真を見て「ん?こんなに鮮やかな色だったっけ?」と思った方もいるかもしれません。
実は受け渡し前にポリッシュで磨き上げていたら、長年のヤニや汗などが染み込んだ汚れで、クロスが真っ黒になりました(笑)。

でも、磨き続けていくうちにどんどん本来の色がよみがえってきて、めちゃくちゃきれいな色になったんです!今までの作業の中でも、一番テンションが上がった瞬間だったかもしれません!

このギターの指板は7.25"Rに対してブリッジのFRT-2は12"Rなので必然的に弦高が高くなりチョーキングでも音詰まりが発生してしまいます。
すり合わせの時点で意図的に中心部分を多めに削り若干フラットに。ブリッジの3.4弦サドルの下に小さいワッシャーを嚙ませてなんとか指板とのギャップを緩和しています。
その結果12F上で1弦1.2mm 6弦1.6mmというなんとも快適な弦高を実現できました。
チョーキングしても全く音詰まりを感じないのでストレスを全く感じません。

ナット側にはシムを噛ませて、開放弦のビビリを解消しています。ただ、どうしても3・4弦に比べて5・6弦と1・2弦がわずかに高くなってしまう傾向があり、そのあたりは妥協せざるを得ない部分です。とはいえ、時間のあるときに改めて手を入れて調整していきたいと思います。


そして、いよいよ受け渡しです!
もちろん、実際にはこんなにわざとらしい渡し方はしていませんが(笑)、ブログ用ということで協力してもらいました!

とても気に入っていただいて後日謎ギターの音源を送っていただきました!
せっかくなのでぜひチェックしてみてください!

■ 謎ギター クリーントーン

■ 謎ギター 歪みリフ

※先日ラウドネスを見たらしく影響されているみたいです笑
私も見に行きましたがかっこよすぎて反則レベルでした!

■ 謎ギター 歪みリード

■ 謎ギター バンドで

いかがでしょうか?
EMGらしいエフェクト乗りの良さに加え、フュージョンや当時のHR/MHにバッチリとマッチするサウンドが魅力です!
また、ステンレスフレットの滑らかさと指板Rに対して低い弦高でチョーキングしても音詰まりの心配がないフレット周りは、他のどのギターよりも良い!とお墨付きをいただき嬉しい限りです!

最初は、とても楽器として成立しているとは言い難いギターでしたが、あの手この手で手を加えるうちに、自分でも想像以上に良いギターに仕上がったと思います!
今後もギターの改造やちょっとした小ネタを紹介していく予定ですので、また次回のブログでお会いしましょう!

営業部 / 竹原 聡一

リッチーブラックモアの影響でギターを始めました。 次第にスキャロップ加工やピックアップ交換をするようになり、ギタークラフトの専門学校へ入学。営業の業務以外にギター、ベースの出荷検品も行っています。 ギターはワンハム フロイドローズ、車は軽量FRをモットーにしています。

 
 
 
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