みなさん、「ヨルシカ」というバンドをご存じでしょうか?
「ただ君に晴れ」で一躍有名になり、最近では、テレビアニメ「葬送のフリーレン」の第2クールのオープニング曲である「晴る」でも話題になりました。
ヨルシカは、2017年にボカロPでもあったコンポーザーのn-bunaとボーカルのsuisによって結成され、2019年にデビューしたバンドです。サポートメンバーは、Gt / 下鶴光康、Key / 平畑徹也、Dr / Masack、そして、Baは呪術廻戦のオープニング曲「青のすみか」で大ブレイクしたキタニタツヤが名を連ねています!!!
知らなかった人も多いのではないでしょうか?
私は元々ヨルシカが好きで、キタニタツヤのことももちろん知っていたのですが、友人や周りの人にこのことを伝えるとびっくりされることがよくあります。
今回はそんなキタニタツヤの機材を、ヨルシカの魅力と共に、ベーシストである私が勝手に紹介したいと思います。
※使用機材は、2022年9月12日公開のBASS MAGAZINE Webを参考にしています。
♪ ただ君に晴れ Music Video
♪ 晴る Music Video
Darkglass Electronics ( ダークグラス ) / Microtubes B7K V2 ベース用プリアンプ
まずご紹介するのは、Darkglass Electronicsのベース用プリアンプMicrotubes B7K V2です。LOW、LO MIDS、HI MIDS、TREBLEの4バンドEQを搭載している他、アタックスイッチでアタック時の高域の強さを3段階切替、グラントスイッチでドライブの低域の強さを3段階切替可能。細かく音作りをすることができるので、様々なジャンルを弾く方におすすめの商品です。
余談ですが個人的にヨルシカでベースが最強にカッコイイ曲は「雨とカプチーノ」「春ひさぎ」です。雨とカプチーノは、イントロのスラップのグルーブ感がたまらなくすきです。跳ねているようなベースラインで、水たまりに雨がぽつぽつと降る光景が思い浮かびます。また、サビのうねりのあるベースラインもとても心地よいですね!
♪ 雨とカプチーノ Music Video
春ひざぎは、イントロのキャッチーなスラップのフレーズが1曲を通して使われており、このフレーズが頭から離れなくなります。意外にもシンプルなフレーズですが、とってもかっこよくて心地よいので、ついついコピーしたくなりますね!サビのウォーキングベースも、踊りだしたくなるようなフレーズでとても好きです。春ひさぎは、大衆によせた商売としての音楽を作り、自分自身を安売りしている様を表した言葉であり、歌詞もとても深いのでぜひ歌詞にも注目して聞いてみてください。
♪ 春ひさぎ Music Video
BOSS ( ボス ) / BC-1X Bass Comp ベース用コンプレッサー
続いては、BOSSのベース用コンプレッサーBX-1X。
BX-1Xは、BOSS独自の多次元的信号処理の意味を表す「MDP」という最先端の技術が使用されたXシリーズで、簡単に説明すると入力された音を分析し、それに合わせたエフェクトがかかるデジタル技術です。この技術によって、どんなベーシストが、どのベースで、どんなフレーズを弾いても、原音の良さは残しつつ、自然なコンプレッションが可能。
誰でも使いやすいので、コンプレッサーをまだ持っていない全てのベーシストにおすすめです! 見た目も銀色のつまみと赤・黄色・緑の光のインジケーターがとても可愛いですね。
またまた余談ですが、最近、ヨルシカはYouTubeで「猫と月のダンス」のライブ映像を公開しました。ヨルシカのライブには何度も足を運んでいるのですが、他のアーティストとは全く異なり唯一無二のライブだと感じています。
ライブというと、スタンディングで手を掲げたり、一緒に歌ったりなどのイメージがありますが、ヨルシカのライブは一言で表すと「演劇」です。観客はみな、席に座って鑑賞します。声は出さず、曲間の際の拍手のみです。MCもなく、n-bunaさんの書いた物語の朗読とその合間に曲が演奏されます。
今回公開された「猫と月のダンス」では、役者さんが一人芝居を行い、その合間に曲が演奏されるというスタイルでした。いつもとは少し違い、セットの中に楽器隊が常にいる状態で、動物の鳴き声や鳥が羽ばたく音なども楽器で演奏されていました。なんとも言えない世界観に引き込まれ、夢中で鑑賞していました。ライブ映像も何度も見返しています。今回演奏された曲は最新のアルバム「幻燈」からの作品が多く、この「幻燈」のアルバムも他のアーティストでは見られない工夫が施されていました。非常に素晴らしいアルバムなのですが、説明すると長くなってしまいますので、また改めてご紹介させてください!!!
また、ライブの内容などについてももう少し詳しく話したいのですが、ネタバレになってしまいますので、ぜひご自身の目で確かめていただきたいです!
♪ 猫と月のダンス ライブ映像
ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) / MICRO POG
最後にご紹介するのは、ELECTRO-HARMONIXのオクターバーMICRO POG。
MICRO POGのPOGは、Polyphonic Octave Generator(ポリフォニック・オクターブ・ジェネレーター)の略称であり、オクターブ上とオクターブ下の音を生成します。ベースには、サブ・オクターブを加えることで力強い低音が生まれ、より深みのあるサウンドを楽しむことができます。音に厚みが欲しい方におすすめです。また、ギターで使用する際には単音だけでなくコードでも対応するため、音の幅を広げてくれます。
いかかでしたか?
今回は、ヨルシカのベーシストの「キタニタツヤ」の機材を、ヨルシカの魅力と共にご紹介しました。今までヨルシカやキタニタツヤのことを知っていたけど深くは知らなかった方や、そもそも知らなかった方にも、少しでもヨルシカの魅力が伝われば幸いです。
まだまだヨルシカについて紹介したいことはありますので、次の機会にでもまた語りたいと思います。
最後に、秋の風が涼しい時に聴きたくなる「風を食む」を聴いてお別れです。