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エフェクターの基礎知識まとめ「ボリュームペダル・エクスプレッションペダル編」

2021-12-30

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

こんにちは! 作曲家のKaoruです!

今回は、エフェクターの基礎知識まとめの「ボリュームペダル」についてお話ししていきたいと思います。
厳密にはエフェクターと言わないかもしれませんがペダルボードに組み込んで使用するものなのでここで紹介していきます!

それでは少し詳しく解説していきましょう!

■ ボリュームペダルとは?

ボリュームペダルとは、その名の通りギター/ベースの音量を足元でコントロールすることができるペダルです。
ギターに搭載されているノブでもボリュームを操作することができますが、手で操作するのと足で操作するという違いがありますね。

音量のコントロールはもちろんですが、エフェクトのかかり具合もコントロールできるので微妙なニュアンスまでこだわりたい方には必須でしょう。

また、足で操作できるのでライブ時のMCのような音を出したくないような場面でもスタイリッシュに音を消すことができます。
チューナーアウト端子を搭載したものや、エクスプレッションペダルとしても使用できるモデルがあります。

■ ボリュームペダルの活用法

使い方次第で、いろんな演出に役立ちます。
導入する際の基準にもなると思いますのでご紹介していきましょう!

● バイオリン奏法

まるでバイオリンのようなサウンドを再現する「バイオリン奏法」
ギターの手元にあるボリュームノブでも不可能ではないのですがかなり不自由なのでボリュームペダルを活用すると良いでしょう。

どのようなものかというと音量ゼロの状態で弦を弾き、音が鳴っている間に徐々に音量を上げることでヴァイオリンのような感じになります。
基本的にはエレキギターやキーボードなどでみられる奏法ですが、ベースでやると幻想的な感じになります!

なかなか特殊な奏法ですが、独特な雰囲気を演出できるのでとても面白い奏法です。

● 各エフェクターの効き具合を細かく変化させることができる

主にオーバードライブやディストーションのような歪み系のペダルで使用されることが多いテクニックです。
歪み系エフェクターは「入力信号の大きさ」によって歪み具合が変化するので、歪み系ペダルの前にボリュームペダルを接続するとペダルを踏み込んでいくにつれてボリュームとドライブ感が上がっていきます。
そうすることで、リアルタイムにパラメーターを操作できます。

イメージとしては、クリーン→クランチ→フルドライブのような変化があります。
ただし、繊細なコントロールが必要になるので練習が必要かなぁと思います。

ギターソロのようなリードプレイにかなり効果的なので目立ちたいときにオススメ!!

■ ボリュームペダルの接続順による効果

ボリュームペダルはエフェクターボードの接続順によって効果が異なります。
基本的な接続パターンを解説していきましょう!

● ボリュームペダルをエフェクターの前段に繋ぐとギターのボリュームノブと同じ働き

つまり、ボリュームとエフェクターの効き具合が同時に変化するということ

● ボリュームペダルをエフェクターの後段に繋ぐとマスターボリューム(全体の音量)を調整するという働き

つまり、ギターサウンド全体の音量を変化させることができ、エフェクターの効き具合には影響がない。

ということになります。

■ ボリュームペダルの注意点

いろんな活用法があるボリュームペダルですが、注意しなくてはならないポイントがあります!
それは【音痩せ】です!

ボリュームペダルはその構造上、音痩せがしやすいペダルです。
たしか、、、可変抵抗器が大きな原因だったと思います。

複数導入するとペラペラな迫力のないサウンドになってしまうのでバッファを導入するなどの対処が必要になります。

また、ヴォリュームペダルの中にはバッファが内蔵されているものや音質劣化を極限まで抑えたものもありますので購入する際はしっかりとチェックしておくと良いでしょう!

中には、自分でモディファイ(改造)する方もいますが電子回路の知識やパーツなどが必要になるので上級者向けになります!

それでは、サウンドハウスで取り扱っているオススメの製品をピックアップしていきましょう!

KORG ( コルグ ) / XVP-20 ボリュームペダル

ロングセラーとなった定番ボリュームペダル「XVP-10」の後継機。
耐久性の高いアルミ製のボディでスタイリッシュなデザインが魅力です。

ボリュームとエクスプレッションペダルの両方の使い方が可能。
ペダルのトルクを調整することで、踏み心地まで変化します。
また、ボディ全体が滑りにくくなっているので、操作ミスも無くなるでしょう!

また、ポイントとなるのが重量感です。
このようなペダルは軽すぎると操作がしにくいのですが、1.3㎏という絶妙な重さは、操作性と利便性に優れています。

従来のモデルに比べてスタイリッシュでコンパクトなのでエフェクターボードにも入れやすいです。

AMT ELECTRONICS ( エーエムティーエレクトロニクス ) / LLM-2

コンパクトエフェクターと同様のサイズに詰め込まれたボリュームペダル。
ハイ受けロー出しのインピーダンス仕様により、さまざまなルーティングに対応。

バッファも搭載されており、繋ぐだけでサウンドに艶が出ます。
コンパクトでありながらもナチュラルで細かい調整ができるので使い勝手に優れています。

利便性を求めている方に最適なモデルです。

以上、「ボリュームペダル」の解説とオススメの製品をご紹介していきました!
特にライブ活動を中心に活動している方は必須です!
是非チェックしてみてくださいね!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら

Kaoru

2017年から作曲家、編曲家として本格的に活動を開始。
楽曲提供・MIDIデータ制作・ミックス・マスタリング・オンラインでの講師など幅広く活動中。
また、Webデザイナーとしても活動しています。
website https://kaoru113portfolio.wordpress.com

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