少し思うところがあり、自分のエフェクターボード制作を計画中。
しかし、私自身エフェクターは買うものじゃなく作るもの?という自負があるため、必要なエフェクターを揃えるとなると考えただけでめまいがしそうになる。
暇も体力も大して残ってないので、今回は一般的な市販品を選ぶことにした。
そこで、各エフェクターの選択理由と、見るべきところを紹介したい。
見るべき部分はブランドでもなく、値段でもないことを分かってほしい。
第一章 コンプレッサー
これは大別して2種類に分けられる。
サスティーンを得るためのコンプか、アタックの粒を揃えるためのコンプかだ。
昔はコンプ=サスティーンだったが、現在は音の粒を揃えるための物がほとんどの気がする。
サスティーンタイプのコンプは、MXRのダイナコンプに代表されるCA3080やLM13600というICを使用したものが多い。
それに対し、アタックの粒を揃えるのに向いているのはダンアームストロングのオレンジスクイーザーに代表されるOP-AMPとFETによるコンプレッサーだ。
フォトカプラーを使用したコンプもあるが、これは大変掛かりが良いがあまりサスティーンの効果はない。
私は今回サスティーンも欲しかったが、歪みとのからみ具合もありYAMAHAの古いCO-01というコンプを入手した。
アタックのニュアンスをスイッチで切り替えできるし、何よりノイズが少なく大変音が素直だ。
第二章 歪み
私は市販品でいいと思った歪みは無いのでこれはパス。
自作のディストーションを使用しています。
だが、君たちが選ぶならまずギャンギャンに歪んだディストーションか、中途半端な歪みのオーバードライブかのどちらかを選択する必要がある。
私からのアドバイスは、どちらでもいいが歪ませたときにビブラートやハーモニクスなどの細かいニュアンスをちゃんと出してくれれば良しとする。だ。
この場合、歪みの量が少ない方がニュアンスは表現しやすいが、歪んだ時ならではのニュアンスというのもあるので一概にオーバードライブが良いとは言い切れない。
私はサスティーンやハーモニクスを的確に表現し、かつ音が太くなるよう設計した自作ディストーションを愛用している。
第3章 ディレイ
今回のブログの目玉はココ。
私のフェイバリットエフェクターであるデジタルディレイである。
BBD素子を使用したアナログディレイ時代からさんざんいろいろ試しまくり、最終的に落ち着いたのは Boss DD-3 である。
ディレイで必要なコントロールは大きく分けて3つ。
- ディレイタイム
- リピート回数
- リピートの音量
であるが、この中で一番重要なものはなんだと思うかな?
意外な事に、ディレイタイムではない。リピート回数でもない。
実はリピート音の音量(減衰量)なのだ。
BossのDD-3が名機と言われる理由はそこにある。
接続して音を出すと、まず元音が出て、次に2番目、3番目、4番目の音が出る。
BossのDD-3はこの2番目、3番目。4番目の音量(減衰具合)が絶妙なのだ。
そのためディレイタイムに関係なく、ショートでもロングでも最高のディレイサウンドになる。
ものすごくキレイな音がするディレイもあるにはあるが、やはりリピートの減衰具合が好みではなく、どれも使用する気にならない。
主要なエフェクターを3種上げたがいかがかな。
自分で試す機会があればぜひ比較してもらいたい。
では次回に続く。