普段は技術系のブログを上げている私ですが、今回は完全に趣味の話です。
最近、レザークラフト始めてみました。前からやってみたかったんです。
ひとまず簡単なカード入れとかコインケースなど作ってみたくらいでしかないのですが、ストラップの引っかける部分が切れてしまった物があったので、修理しようと思い立ちました。レザークラフト上級者の方からしたらお粗末なやり方だったり仕上げだったりしますが何事もチャレンジですわ。
ちなみに結論から申し上げますと『買った方が安いし楽』です。酔狂な人がいるもんだと見てもらえればと思います。
これが切れてしまったストラップです。柄の一部からわかる人もいるかもしれませんがウッドストックのJimi Hendrixで有名な柄です。たしか20年前くらいに当時Grecoから販売されていたものだったと思います。
この柄のストラップは最近でもいくつかのメーカーから発売されていたと思いますが、サウンドハウスではJim Dumlopの製品を取り扱っています。
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / JH01 STRP HENDRIX FESTIVAL-EA
ひとまず縫い合わせ部分をカッターで切って取りました。
逆側の革も油分を失ってカピカピになって割れていたので交換します。
ハトメで留められているのでハトメを破壊して取り外しました。
革は2㎜厚の物をホームセンターで買って来ました。
A4サイズで1200円ほどでした。
型紙に合わせて丸ギリで革に線を引きます。
いきなり型紙が出てきましたが、ほとんど使用していなかったアーニーボールのストラップが家にあったので、型を取って作成しました。
ERNIE BALL ( アーニー・ボール ) / 4037 POLYPRO STRAPS Black 定番ギターストラップ
使用していないストラップがあるなら修理する必要ないじゃん!と思った方。
僕もそう思います。
ストラップホールの穴の真ん中にも目印をつけました。
こんな感じにけがき線を引きまして
大まかに切って行きます。
丸い個所は少しずつ革包丁で切ります。
大体切れました。
この革の裏面をトコ面、切った断面をコバと言うそうです。ヘリ落とし、やすりがけなどを行って仕上げ材を塗って下地処理します。
ストラップピンの穴をポンチで開けます。
今回初めて気が付きましたがアーニーボールのストラップって前も後ろも同じ形の革だったんですね。後ろ側は折ってあるので分かりにくいですが。
ということで2枚パーツを作成し片方は折り目をつけます。
線を引いて濡らして少しずつ折っていきます。
曲がったところで重りを乗せて1日置いておきました。濡らすと皮の油分がなくなってしまうので乾いたらオイルを塗る必要があります。
もう片方のパーツに縫い穴を開けます。型紙に縫うラインを書いて
端に穴をあけて
各端に穴を開けてみましたが、後で考えるとこれはやらない方がよかったです。後ほど出てくる菱目打ちと穴の間隔が合わなかったので。
マルチステッチンググルーバーという道具で線を引き
菱目打ちで穴を開けていきます。
上側Vに凹ませているのはピックを入れられるようにしようという狙いです。
さらに菱ギリで穴をしっかりとあけました。
トコ面の縫い合わせの内側をガリガリと削って荒くしてから接着剤を縫って、ひとまず貼り合わせます。
再度菱ギリで貫通するように穴を開けます。
ここまで来たら縫い合わせです。
長めに紐を切ったはずでしたがかなりギリギリでした。
ろう引き紐を使用したので切った紐の端ははんだごてで溶かしました。
さて、折り曲げか完了した逆側ですが、ハトメ用の穴を開けて留めるだけだ!と思っていたところ、用意したハトメが長すぎることに気がつきました。
近所のホームセンターではこのサイズで長さが一番短い物を選んだのですが……
もっと短いハトメを探そうかとも考えましたが今回は
3枚重ねなら丁度良いではないかということにきづいたので
余っている皮をカットして貼り合わせました。
これを金具にかけて
ハトメ打ちで打ちまして、ようやく完成しました!
出来としては30点くらいでしょうか。よく見ると曲がっていたり縫い糸の線もだいぶ荒いです。上級者からしたら鼻で笑われるでしょうね。ちなみに2週間くらいかけて少しずつ作成しました。
プロに注文したらいくらくらいになるのかはわかりませんが、一点物のオーダーになるので結構な金額になってもおかしくないでしょう。
道具や材料費などで実際お金かかりましたし
はっきり言います、『新しいのを買った方が安いし楽だよ!!』
なおサウンドハウスではこのようなストラップの修理は受け付けていませんのでご了承ください。