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楽譜のあれこれ ~演奏表現~

2024-07-22

テーマ:クラシック音楽, キーボード

音楽には、クラシック・ジャズ・ポップス・ロックなどさまざまなジャンルがありますが、みなさまはどのジャンルが一番好きですか?
私は最近、ミセスやTWICEの曲をよく聴いていますが、演奏はクラシックが専門です。いろんなジャンルにも手を出し始めていますが、やっぱりクラシックは本当に繊細な音楽だと改めて実感しました。
前回、音符の読み方についてのブログを書きましたが、今回は”表現”する上で必要な、基礎の基礎をお伝えしてきます♪

楽譜には音符だけでなく、速度記号・強弱記号・発想記号なども一緒に書かれています。
例えば、「ショパン/ノクターンOp.9-1」の楽譜をご覧ください。

それぞれ分かりやすく色を変えて印をつけました。1つずつ見ていきましょう!

〈速度記号〉(オレンジ

Larghetto
 読み方・・・ラルゲット
 意味・・・・ラルゴよりやや速く

Largo(ラルゴ)とは、幅広く緩やかにという意味です。
速度は、言葉だけでは分かりにくいため、実際に演奏を聴いてみましょう♪

いかがでしたでしょうか?
私はこの曲を聴いていると、ただゆったりしているのではなく、静かな夜に風と共に波が広がっていき、その波に自分も揺られているような感覚になります。Larghettoの”幅広く”という意味が、とても重要になってきますね。

〈強弱記号〉(

読み方・・・ピアノ
意味・・・・弱く

読み方・・・フォルテ
意味・・・・強く

読み方・・・クレッシェンド
意味・・・・だんだん強く

読み方・・・デクレッシェンド
意味・・・・だんだん弱く

読み方・・・フォルツァート
意味・・・・その音を特に強く

冒頭部分にでてくる強弱記号をご紹介しました。フォルテやピアノは学校の授業でやったかもしれませんね。ご覧の通り、たった1ページの中にクレッシェンドとデクレッシェンドが頻繁に書かれています。私が先ほど感じた引いては寄せる波の動きは、テンポ感だけでなく、この強弱によっても感じられるものだと思います。
もしピアノを始めたばかりという人にいきなり「表現力のある演奏」と言われても難しいかもしれませんが、まずは強弱の幅を広げることから始めて見るとよいと思います♪

〈発想記号〉(

espress. (espressivo)
 読み方・・・エスプレッシーヴォ
 意味・・・・表情豊かに

smorz.(smorzando)
 読み方・・・スモルツァンド
 意味・・・・だんだん弱くしながら、だんだん遅く

leggierissimo
 読み方・・・レジェーリッシモ
 意味・・・・きわめて軽く

appassionato
 読み方・・・アパッショナート
 意味・・・・情熱的に

con forza
 読み方・・・コンフォルツァ
 意味・・・・力強く

今回ご紹介できているのはごく一部で、発想記号も数えきれないほどたくさんあります…
先ほどの強弱記号にこの5つの表現を加えただけでも、グンと演奏力がアップします☆
例えば、赤丸の部分↓

クレッシェンド(だんだん強く)してフォルテ(強く)に向かっていきますが、ただ音を強くするだけでなく「情熱的」な感情を入れることで、さらに一歩ステップアップした、奥深い表現ができるようになります♪


さて、ここまで3つに分けて音楽記号をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。こんなに細かく楽譜に色々なことが書かれているのはクラシックくらいではないかなと思います。クラシック音楽の奥深さが少しでも伝わっていたらうれしいです。

営業部 / 遠藤

ピアノと一緒に歩んできた人生も気づけばもうすぐ20年。ずっとクラシックを専門に演奏してきましたが、最近はジャズなど他のジャンルにも苦戦しながら日々挑戦中です。耳コピや編曲もできるようになりたい!TWICE・ミセスの曲を聴くのが大好き。学生時代は3か月に1回くらいのペースでLIVEにもたくさん行っていました。

 
 
 
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