ピアノ講師がおすすめのコード進行♪
ピアノでJ-POPを演奏する際や自分で作曲する際にぜひ役に立ててほしいコード進行をご紹介します。
J-POP進行(C調)
F ⇒ G ⇒ Em ⇒ Am
Ⅳ → Ⅴ → Ⅲ → Ⅵ
まず、このコード進行は「F:サブドミナント」で始まって、浮遊感を演出します。
次の「G:ドミナント」へ進行して力強さを出していきます。
あいみょん:君はロックを聴かない(イントロ、サビ)
Yoasobi: 夜にかける(Bメロ、サビ)

4156進行(C調)
F ⇒ C ⇒ G ⇒ Am
このコード進行は「F:サブドミナント」の浮遊感から始まって、変終止によって静かに着地。
そして「G:ドミナント」からもの悲しい「Am」へ向かっていくというメジャースケールでありながら哀愁を漂わせ、それでいて泥臭くなりすぎない絶妙なコード進行になっています。「J-POP進行」が押しのコード進行なら、こちらは少し引きのコード進行か思います。
ディグリーネームが「Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm」となっているので「4156進行」と呼ばれています。
菅田将暉:まちがいさがし(Bメロ)
米津玄師:Lemon(サビ)
優里:かくれんぼ(間奏)
J-POP進行(改:セカンダリードミナント混ぜ)(C調)
F ⇒ G ⇒ E ⇒ Am
Ⅳ ⇒ V ⇒ Ⅲ ⇒ Ⅵm
このコードは「J-POP進行」の2番目のコードを「Em」からセカンダリードミナントの「E」に置き換えたコード進行です。「J-POP進行」の「F:サブドミナント」の浮遊感から「G:ドミナント」へ力強く進行していくことは同じですが、ここにセカンダリードミナントの「E」がきます!この「E」の構成音であるスケールにない「ソ#」が加わることで一気に緊張感が増します。
緊張感がとても高い「サビ」をつくるにはもってこいのコード進行ですが、「Aメロ」「Bメロ」でも活躍します!
英人:香水(Aメロ)

小室進行(C調)
Am ⇒ F ⇒ G ⇒ C
Ⅵm ⇒ Ⅳ ⇒ Ⅴ ⇒ Ⅰ
1990年代に小室哲哉さんが多用したことから「小室進行」と呼ばれているコード進行です。
コード進行における「起承転結」の代表と言われているカデンツ「C⇒F⇒G⇒C」を一ヶ所だけ変更し、先頭を「C:トニック」ではなく、代理コードの「Am」で始めるというものです。
この1か所の変更によって、「起承転結」であるけれども「単純」というイメージを持ち合わせていた「C→F→G→C」をドラマチックなストーリーを感じさせるコード進行へと導いていると思います。
もの悲しい「Am」から始まり聞きなれた「F→G→C」と続けることでリスナーに安心感を与えるコード進行になっています。
LISA:炎(サビ)

期待感ドキドキ進行(C調)
Am ⇒ Em ⇒ F ⇒ G
Ⅵm ⇒ Ⅲm ⇒ Ⅳ ⇒ Ⅴ
このコード進行は、もの悲しい「Am」から始まって、そしてベース音の「ミ」「ファ」「ソ」というスケールに沿った上昇。次に来るぞ!と言わんばかりに期待度を高めます。
「Bメロ」での「サビ」への導入部分もしくは「サビ」の中の盛り上がる部分へのつなぎとして、とても活躍している「コード進行」です。
菅田将暉:さよならエレジー(サビ)

今回の「コード進行ランキング ベスト5」いかがでしたでしょうか?
ここに挙げたコード進行はいずれも「J-POP」で多用されている「コード進行」であることは間違いないので、これらの「コード進行」をふんだんに使っていけば日本人に愛される「J-POP」のヒット曲のような曲に仕上げることができると思います。ぜひ試してみてくださいね☆