「フィンガードラム」をご存じでしょうか?
最近とくに耳にするようになったワードですが、中でもYAMAHAから発売された新商品FGDPシリーズは、有名アーティストがSNSなどで演奏していることで話題となり、フィンガードラムに最適な話題沸騰中のドラムパッドです。
このたび2機種が同時発売となり、コンパクトかつ軽量でフィンガードラミングに適したパッドレイアウトにより快適なフィンガードラム演奏ができるように作られた新しいコンセプトの電子パーカッションに今注目が集まっています。
今回はそんなフィンガードラム「FGDP-30」と上位機種「FGDP-50」の機能を比較しつつ紹介させていただきます。
YAMAHA ( ヤマハ ) / FGDP-30 フィンガードラムパッド
スタンダードモデルの「FGDP-30」は白を基調とした爽やかなデザインで、本体の2/3程度を演奏用のパッドが占めています。
キット選択ボタンやボリュームボタンにはイラストが使われていて、マニュアルを見なくても基本的な操作を行うことができました。ドラム経験者なら電源を点けてすぐにフィンガードラム演奏ができるのではないかなと思います。

パッケージのデザインもとてもオシャレでドラムパッドを模したデザインが印象的ですね。

そんなパッケージのデザインにもなっているドラムパッドは18個搭載されており、下記画像のようにドラム演奏を指で行うために考えられた配置となっています。パッドレイアウトは人間工学に基づいて緻密に設計されているとのことで実際に私も触ってみたのですが、初見でもバスドラやスネア・シンバルの位置は想像どおりだったので、8ビートを簡単に演奏することができました。音の強弱だけでなくパッドを押し込む動作でシンバルのチョーク奏法ができるといった機能もあり、このドラムパッドは表現力にもこだわっているなと感じます。

続いては機能ボタンです。

左側には電源ボタン・キーロックボタン・ボリュームボタンが付いています。これらが1か所に集まっているのはありがたいですね。続いてメトロノームの絵が付いているのはクリックボタン。テンポのアップダウンも視認しやすいように上下の矢印が書いてあります。 真ん中のドラムセットの絵が描いてある場所はキット選択ボタン。パッドの音を一括で切り替えることができます。
そしてその下にある星マークが付いたボタンは設定を一括でボタンに登録しておき、いつでもワンタッチで呼び出せる機能です。この商品の魅力の1つである多彩なクリック音とこのボタンを使って曲間にCowbellなどいろいろなクリック音を鳴らすことだってできちゃうんです!

最後に歯車のボタンは項目選択ボタンです。三角の絵が描かれた左右のボタンで項目を選んで + と - で値の変更をするという簡単操作なのが魅力的ですね。さらに同時押しで項目の1番目や設定の初期値に戻すこともできるので、スムーズな操作ができます。
さて、外部機器との接続についても簡単に触れておきましょう。外部機器との接続については背面に付いた端子を使用して接続します。
一番左はUSB TO HOST端子。充電やコンピューターとの接続はこちらで行います。Android/iPhoneやiPadといったiOS/MacやWindowsといったPCと接続も可能なので、ユーザーのハードを選ばない仕様となっています。
また、「Rec'n'Share」というアプリを使って演奏動画を簡単に撮影できるので、SNSに演奏動画をアップすることも可能なんです!
Rec'n'Share

続いて真ん中に付いているのはAUX INです。ここにオーディオケーブルでスマートフォンなどを接続することで、音楽を流しながら演奏をすることができます。
一番右側の端子はPHONES/OUTPUT端子です。ヘッドホンはもちろんですが、外部アンプ付きスピーカーも接続が可能なので、さまざまな環境に合わせてフィンガードラムを演奏することができます。
いかがでしたでしょうか。「FGDP-30」の機能はこのような感じです。スタンダードモデルでもこれだけ充実しているのですから、上位機種の「FGDP-50」への期待が高まりますね!!続いては「FGDP-50」を紹介していきます!
YAMAHA ( ヤマハ ) / FGDP-50 フィンガードラムパッド
上位機種である「FGDP-50」はスタンダードモデルの機能に加えてさらに高度な演奏を可能にするために、高度な機能が追加されたフィンガードラムパッドです。「FGDP-30」とは対照的に黒を基調とした高級感を感じるボディーには、スタンダードモデルにはなかったカラフルに光るパッドなど充実した機能が備わっていることがわかります。

まず基本のドラムパッドには、「ノートリピート機能」が搭載されており、パッドを長押しすることで自動的にサウンドをリピートすることができました。
さらに、基本のドラムパッドの上に追加されたカラフルなパッドはRGBスクエアパッド!!自由にボイスをアサインできるだけでなく、USBフラッシュメモリーからフレーズを取り込み任意のパッドにアサインできるプレイバックサンプラー機能やベース・ギターなど他の楽器の自動伴奏に合わせて演奏できる機能も搭載しています。
さて、こちらの機種も機能ボタンに触れておきましょう。

デザインはこのような感じです。ボタン数が増えているだけでなくディスプレイも追加されており、選択しているKitなどが視認できるのは便利ですね。
この中でも注目していただきたいのが、こちらの部分です!!

こちらは上位機種になって追加された機能『4つのレジストレーションメモリー』です!!
FGDP-30では星マークで表示
キットやベロシティカーブ・テンポ設定などをボタン一つで呼び出せるようになっており、様々なシチュエーションに対応することができるようになっているのです。
続いてはFGDP-50だけの追加端子、「USB TO DEVICE端子」についてです。

RGBスクエアパッドをご紹介した時に少し触れましたが、USBフラッシュメモリーに保存した曲を再生するだけでなく、自分の演奏を録音することも可能です。バッキングトラックを再生したり、自分の演奏を録音したりして確認するなど、使い方の幅がさらに広がることは間違いないですよね。
いかがでしたでしょうか?
指を使ったドラム演奏ができるフィンガードラムFGDPシリーズは、次世代の作曲やステージパフォーマンスに繋がるオールインワンタイプの楽器だと思います。
アプリを利用して演奏動画を撮影したり、SNSで演奏動画をアップしたりすることが当たり前のこの時代にマッチしたフィンガードラム、「FGDP-30」「FGDP-50」が気になった方は、ぜひ手に入れていただきたいなと思います。