みなさまは「熱収縮チューブ」というものをご存じでしょうか。
サービスマンにとっては生命線とも言えるこのグッズに焦点を当てていきます。

熱収縮チューブとは?
熱収縮チューブとは、その名の通り、熱で収縮する管で、特殊なシリコンゴムやビニールが素材として使われる。電線などの結束、防水、絶縁用途に使われる。
内径に多少の余裕があるチューブに保護したい電線等を通し、専用のドライヤーで加熱すると収縮、電線にピッタリと張り付き保護する。端子との接続部分など段差が生まれる部分にも使用でき、収縮によって隙間無く保護できる。段差の大きい部分には収縮率の高い高収縮タイプが使われる。
収縮は90℃程度の温度ではじまる。家庭用のヘアドライヤーを使う方法もあるが、温度が十分ではないため、時間がかかったり、収縮率が低いなどの問題が発生する事も多い。値は張るが、工業用のドライヤー(ヒートガン)を利用する。
ということみたいですね。
熱収縮チューブは主に電線の保護に使用します。
オーディオ機器において断線といった症状は特に多く、その分だけ使用する頻度が高くなりますね。切ったり、結線したり、修理をするにあたって無くてはならない存在です。
ということで、せっかくなので熱収縮チューブを実践的に使ってみます。
熱収縮チューブをつかってみよう
ちょうどいいところに断線したてホヤホヤのACファンがありましたので結線していきます。

熱収縮チューブの選び方ですが、基本的にはΦ(ファイ)で大きさが表されています。
Φ(ファイ)=直径ですので、「Φ10」=「直径10mm」となります。丁度いいサイズを購入しましょう。いろんなサイズが入っているセットがあればそれもおすすめです。

とは言っても、私が普段選ぶときは配線2本分くらいを目安に、実際に合わせて決めています。これが一番確実です。

いざ、はんだ付けをしよう!というときに気をつけないといけないのが、熱収縮チューブの入れ忘れです。
はんだで結線したあとに熱収縮チューブを入れ忘れていた!っていう事態はあるあるかと思います。
気を付けます。

ということで、結線したらあとは温風をかけて収縮させていきます。
これは修理を行う中で一番気持ちいいポイントです。

修理完了!!

熱収縮実験してみた
せっかくなので、熱収縮チューブが熱でどのくらい収縮するのか実験してみました。




まとめると、
Φ10:10mm→7mm
Φ5:5mm→3mm
Φ3.5:3.5mm→2mm
という結果でした。熱収縮後はおおよそ元の大きさの3分の2くらいですね。
なにかの参考になれば幸いです。
以上、熱収縮チューブとは、なんじゃらほいでした。
次回もまたよろしくお願い致します!では。