みなさん、こんにちは!営業の手塚です。今回は定番のパーツを使用して、ギターケーブル(シールド)を作ってみたいと思います。
■使用するパーツ
MOGAMI 2524、SWITCHCRAFT 280、SWITCHCRAFT 226
※住友電工ファインポリマー SUMITUBE F 10Φを絶縁と補強に使用。
■特徴
MOGAMI 2524は、クセのないフラットなサウンドが特徴のケーブルです。
楽器や機材で作り上げたサウンドに色付けすることなく信号を伝送できるため、狙った音作りがしやすいです。
さらに、芯線の周囲にあるシールド部分が編組シールドではなく、スパイラルシールドになっているため、ケーブル作成時の端末処理を簡単に行えるというメリットがあります。
SWITCHCRAFT製のジャックは、ギターやエフェクターなどに採用されることが多く、当然のことながらSWITCHCRAFT 280、SWITCHCRAFT 226と相性が良いため、ジャックとコネクターをしっかり接続できます。
MOGAMI (モガミ) / 2524
SWITCHCRAFT (スイッチクラフト) / 280
SWITCHCRAFT (スイッチクラフト) / 226
住友電工ファインポリマー (スミトモファインポリマー) / SUMITUBE F 10Φ
■使用する工具
ハンダごて、ハンダ、ワイヤー・ストリッパー。
※補助工具として、バイスプライヤー、ヒートガンなどがあれば便利です。
◆バイスプライヤー(ロングノーズタイプ)
ハンドルを握ることにより、パーツを固定したまま保持できる便利な工具です。
◆ヒートガン
工業用ドライヤー。通常のドライヤーより高い温度の熱風を作り出せるため、熱収縮チューブの加工を簡単に行えます。
FERNANDES (フェルナンデス) / SI-1500
FERNANDES (フェルナンデス) / KESTER 44 1.5m
FERNANDES (フェルナンデス) / WS-1800
それではケーブルを作ってみましょう!
■SWITCHCRAFT 280 (ストレート)の場合
1. 外側の皮膜部をカッターなどにより約20mmカットします。
※ガイドラインとしてマスキングテープを使用するとわかりやすいです。
2. カットするとスパイラルシールドが現れます。
3. シールドを捻って片側に寄せます。
4. 芯線の周囲にある黒い皮膜部分をカットします。
5. 芯線を露出させるために、半透明の絶縁部分を約10mmカットします。
6. 今回はワイヤー・ストリッパーのAWG16を使用。
※芯線を傷つけないように慎重に行います。
7. このままではシールド部分が長いため、適切な長さにカットします。
8. カットが完了したら、予備ハンダをします。
9. コネクターにも予備ハンダをします。
10. コネクターにケーブルをハンダ付けする前に、カバーなどを忘れずに取り付けます。
11. 芯線を端子にしっかりと巻き付けてからハンダ付けします。
12. 熱収縮チューブを被せてヒートガンなどで温めます。
※熱収縮チューブは約50mmにカットしています。
13. カバーを取り付けます。
■SWITCHCRAFT 226 (L型)の場合
14. 外側の皮膜部をカッターなどにより約15mmカットします。
※280より短めにカットします。芯線部分は約10mmになります。
15. 芯線を端子にしっかりと巻き付けてからハンダ付けします。
16. 熱収縮チューブを被せてヒートガンなどで温めます。
※熱収縮チューブは約40mmにカットしています。
17. カバーを取り付けます。
18. 最後に正常にサウンドが出力されるかチェックして完成です!
■まとめ
使用するコネクターにより、カットする長さは変わってきますが、目安を覚えてしまえば簡単にケーブルを自作できます。経済的だし、なにより作業が楽しいです!
エフェクトボードの組み上げの際は、好みの長さでパッチケーブルを作ることですっきりとまとめることができますよ!この機会に私がご案内した工具をご用意してみてはいかがでしょうか!?