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ノブを回すとクセがスゴいんじゃ!!の対処法の巻

2023-08-29

テーマ:ギター

タイトルを読んで何の話かと思うかもしれませんが、エフェクターやアンプなどのつまみを回した時に何か引っかかるなぁ…回しづらいなぁと思ったことありますよね?

「いや、別に思ったことないけど…」

と思ったあなたもいずれきっとそんな日が訪れます、災難はいつやってくるかわかりません。備えあれば患いなしです。

1. ボリュームポットの種類

ノブには多種多様な形がありすぎて紹介しようもないのですが、取り付け方法に関しては基本的には「押し込んではめる」「ネジで止めて固定する」のどちらかです。

ボリュームなどのつまみというのは、「ポット」や「ボリュームポット」(日本名は可変抵抗器)と呼ばれるパーツが内部に入っており、そのシャフトにノブが取り付けられています。

このポットというのがまた多種多様でして……

技術室でパッと用意したものだけでも、形の異なるのがこれだけ集まりました。かなりの種類があるため、今回は一例として挙げます。
ポットの形からシャフトの長さや形状や太さ、端子の数まで違いますよね。これにあわせてそれぞれ数値や回した時の変化の仕方(カーブ)などが無数にあり、ちょっとガリがあるからポットを変えると言っても同じポットが無ければ一苦労なのです。さまざまな製品にさまざまな形のポットが入っており世界中の全ての種類のポットを用意するのは正直なところ不可能です。

ポットは機器に取り付けられていると

こんな感じにシャフトだけが表からは見えるようになります。

2. 回した時に引っかかるクセ!!

ここから本題です。ボリュームなどのつまみを回して特定の位置で回りづらくなる、ということがあります。このパターンの原因の多くは2つに絞られます。

パターン1. ノブが奥まで押し込まれて筐体とこすれている

例に挙げるのはこれ

ROWIN ( ローウィン ) / LTL-02 TIME LOOPER ルーパー

ROWIN ( ローウィン ) / LTL-02 TIME LOOPER ルーパー

コンパクトなサイズ感から人気のROWINの新しい筐体シリーズですね。
これのポットには「Dシャフト」と呼ばれるシャフトが採用されています。上から見るとその名の通り、アルファベットのDのような形をしています。

Dシャフトはノブのメモリの位置がずれない利点があり、近年の製品ではよく使用されています。

ノブの受け側はシャフトの形状に合わせてD型の穴になっています。シャフトが短いですね

冒頭に紹介したシャフトと本モデルのシャフトの形状を比較して気づくことがあるかと思います。

一般的なポットはナットで固定しているのに対し、本モデルはポットが筐体に固定されていません。
近年のエフェクターやミキサーなどに多い設計ですが、ポットを基板にはんだ付けして固定しています。筐体の中での基板をどう固定するかは製品の設計によります。

ところで、このエフェクターの場合よく見ると……

ノブが筐体に対して垂直ではなく少し斜めになっています。
奥までノブを押し込むと矢印の辺りが筐体に当たっています。

この状態でノブを回すと、『引っかかるクセがあるんじゃ!!』となってしまうんですね~。

ではどうしたらかいいのか?

答えは簡単。

ちょっと浮かせばいいのです。

ほんの少し力を入れるだけでOK!!

ノブを回していて特定の場所で引っかかるなと思った時~!!
それは筐体に当たる時~!!

筐体に当たる時~!!

大事なことなので2回言いました。ノブにネジがついてなければ、ちょっと引っ張ってください。

ノブにネジがついている場合も同じです。

この画像のようにノブの横にネジがついているタイプは、ネジによってボリュームポットのシャフトに固定されています。ちなみに画像のエフェクターはこちら↓です。

WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / Centavo

WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / Centavo

画像をよく見るとノブが筐体に当たらない位置で固定されていますね。ネジを緩めてノブをシャフトの奥まで入れると

ベタッとノブが筐体についてしまいます。この状態でノブを締めると確実にノブがこすれて、回した時のクセがスゴい!!!となってしまいますので、先の画像くらい浮かせてネジを締める必要があります。

パターン2. ノブを固定するネジがシャフトの根元とこすれている

このパターンはネジ止めされているノブを採用していて、ポットのシャフトが短い場合に起きます。

例えばこのようにシャフトが出ている場合に、先ほどのCentavoのノブを入れてみます。
すると

このようにノブの奥までシャフトを入れても筐体と当たる感じはありません。ですが、これでネジを締めてつまみを回すと確実に、回した時のクセ!!!が発生します。

これは

ポットのシャフト根本とネジが当たってしまうのです。

この状態でノブを回すとどこか引っかかるクセが!!となってしまうんですね~。
ではどうしたらかいいのか?

答えは簡単。

ちょっと浮かせばいいのです。

ノブを回していて特定の場所で引っかかるなと思った時~!!

ポットの根元にネジが当たる時~!

ポットの根元にネジが当たる時~!

ノブにネジがついているのなら、ネジを緩めて浮かして固定してください。

あれ?言ってること同じじゃね?と思ったそこのあなた!

そう!その通り!!

つらつら文章書いてきましたが、要するに。

『つまみを回して引っかかる時はちょっと浮かして固定してね♪』

今回のブログで言いたいことはこれだけです!!!!

楽器弾くなら小さいマイナスドライバーと六角レンチくらいは持っておこうZ!!!

⇒ レンチ 一覧

参考になれば幸いです。では、また~!!!

技術サポート 前島 学

ギターリストとして活動している内にエフェクターなどの自作から始まり機材方面に興味を広げていった。楽器店勤務、ギターアンプ修理店で修業を積み、レコーディングスタジオで機材メンテナンスなどを経てサウンドハウスに入社。ギター演奏にも定評がありサウンドハウスの商品紹介動画でも多数デモ演奏を行っています。

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