前回、ドラム演奏に必要なもの、あると便利なものについて紹介しました。しかしながら機材をそろえただけですぐに練習を始めることは難しいでしょう。今回はドラムセットのセッティングについてご紹介します。
前回のブログはこちらからご覧いただけます。
・ゼロから始めるドラム演奏 必要機材編
ドラムセット全体のセッティング
まずはドラムセット全体のセッティングからご紹介します。
ドラムセットのセッティングに関して、正解があるわけではありませんが、基本的には叩きやすい位置にタムやシンバルを配置することを心がけましょう。
腕が伸びきってしまうような位置にタムがある状態では叩きづらくなってしまい、そのようなセッティングではうまく演奏できない、疲れてしまう等弊害があります。だからこそ、はじめのうちは多少時間をかけてでも叩きやすい位置を探してセッティングを行っていただければと思います。
また、椅子(ドラムスローン)の高さも重要です。
極端に高くなってしまっていたり、座った際に膝が腰よりも上に来てしまっていたりするようなことがないように調整を行いましょう。
バスドラムに近づきすぎるとスネにビーターが当たってしまうので、こちらも要注意です。
※ドラムスローンによっては画像のようなメモリーロックと呼ばれるパーツがついています。
このようなパーツがついているスローンの場合は必ず高さ調整後、メモリーロックをしっかりと下げてから使用してください。

画像のようにメモリーロックを下げていない状態で使用すると演奏中にスローンの座面が落ちてしまったり、スローンの破損につながってしまったりする場合があります。

チューニング
続いてチューニングの方法をご紹介します。
基本的にはスタジオを借りて演奏する場合はタム等を簡単にチューニングするだけでも問題ありませんが、ご自身でドラムセットを用意する場合などセッティングの前にチューニングを行った方がやりやすいこともあります。お好きなタイミングで作業を行ってください。
タムやスネアドラム、バスドラムはヘッドをフープで押さえている構造になっており、フープには複数のネジがついています。
基本的にはこのネジ付近を軽くたたきながら、対角線上に少しずつ締めていきます。
ヘッドの中心を押さえながら叩くと各ネジ近くの音が少しわかりやすくなります。
均等に締められ、好みの音になったらチューニング完了です!

スネアのチューニングが完了したらスナッピーの調整を行いましょう
スネアの独特なサウンドは裏についているスナッピーによって出ています。
このパーツの当たり具合、引っ張り具合を調整することでスネアのサウンドも変わってくるので、こちらもいろいろと試してみてください。

ddrum ( ディードラム ) / SD STU PK - STUDENT SNARE W/ STICKS,PAD, STAND, BAG
ペダルのセッティング
最後にペダルのセッティング方法をご紹介します。 今回は女川ショールームに展示されているツインペダルを使用してのご紹介となりますが、基本的な調整方法はシングルペダルでもツインペダルでも共通です。
また、便宜上セッティングの順番をつけていますが、どの手順から実行しても問題ありません。
まずはバネの張り具合を調整しましょう。
強く張るとビーターの戻りも早くなりますが、その分踏む際に力が必要になります。

続いてペダル角度を調整しましょう。
こちらのペダルはペダル角度とビーター角度が連動するタイプのペダルですが、中にはペダル角度とビーター角度が独立しているペダルもあります。
あまり急な角度に設定しすぎると脛にビーターが当たってしまいます。
また、角度を緩やかにしすぎると今度はしっかりと音が出せなくなってしまうので、適切な角度を探しましょう。

最後にビーター位置を調整します。
しっかりとバスドラムの中心に当たるように調整を行いましょう。

GIBRALTAR ( ジブラルタル ) / GRC5-DB
今回はドラムセットのセッティングについて簡単にご紹介しました。
ドラムを始めてみたいけどどう始めればいいかわからない、いざドラムを買ってみたけどどうやってセッティングすればよいかわからないという方の助けになれば幸いです。