
これは普段から使用しているドリルビットですが、赤サビが表面を覆ってしまいご覧のような状態です。
出来るのであればピカピカの状態に戻したいと思っている今日この頃。
どうにかしてサビを落とせないかと検索してみると、身近なもので手軽にサビを落とす方法が出てきました。これは興味深いです。
というわけで、家にあるものだけでサビは落とせるのか実験してみました!
■ 目次

■ 重曹
家庭の掃除で何かとよく出てくるお役立ちアイテムの重曹。
重曹と水を混ぜてペースト状にし、数時間浸け置きしたあと少しだけこすってみます。

■ 酢
スーパーで売っている酢です。今回は希釈なしでそのまま使ってみます。
これにも数時間浸け置きしておきます。

■ 歯磨き粉
こちらも検索で出てきたもの。
歯だけでなく金属もピカピカにできることを期待します。

■ コーヒー
普段から愛飲しているコーヒー。これが無くては仕事にならないくらいの、言わば仕事道具の1つです。

ただ、検索してもサビ取りに使用している記事は1つもなく、どうなるか結果は全く分かりません。完全に未知の領域ですが、果たして……
■ 結果
それぞれ半日ほど置いて取り出してみました。
左から順に、①重曹、②酢、③歯磨き粉、④コーヒーです。

拡大して比較してみます。

重曹:サビ取り後は明らかにサビの層が薄くなり、金属の光沢も確認できます。
酢:サビは除去できたものの、どうやら下の金属まで溶かしてしまっているようです。表面がザラザラとしています。
歯磨き粉:サビ取り前に比べ、サビの層が薄くなっていることが確認できます。金属光沢もうっすら出てきていますね。
コーヒー:特に変化は見られませんでした。
結果として、ビットのサビ落としには重曹が良いようです。
■ まとめ
身近なものでサビ落としをするには、重曹が1番効果テキメンという結果になりました。
少し調べてみると、重曹は細かい粒子を持つため、研磨剤の役割を果たしてサビを削り落としているようです。
一方で酢は金属ごと溶かしてしまったために良い結果とはなりませんでした。
市販されている酸性のサビ取り剤は、下の金属ごとサビを溶かし取るというのがサビ取りの仕組みとなっているようで、酢に浸け込む実験ではその通りとなりました。
サウンドハウスでも楽器用の研磨剤やポリッシュを多数販売しておりますが、注意しなければならないのは成分のようです。
楽器用だからと安易に使用してしまうと、金属を溶解・変色させる結果につながるかもしれません。
今回の実験では、できるだけ研磨剤のみが入っているものを選ぶということと、サビ取り剤の成分が金属材質に適合しているかどうかに注意を払うべきということがわかりました。
愛用の楽器を長くお使いいただくために、サビ取り剤選びやメンテナンスのご参考になれば幸いです。
今回のブログは以上となります。
ご一読有難うございました。