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管楽器の消耗品について 金管・ピストン楽器編

2023-02-01

テーマ:管楽器

皆さんこんにちは!管楽器担当の牧野です。たかがパーツ、されどパーツで小さなパーツ一つでも演奏に大きく影響します。そんな大切なパーツについて今回はご紹介します。

① フェルト

フェルトは主にピストンの内部、バルブキャップについています。このフェルトがクッションになりノイズを防止しています。しかし水分を吸収したり乾燥したりを繰り返す事により厚みが薄くなります。薄くなるとどうなるか…

ノイズが出る

パーツ同士が直接ぶつかるのを防ぐためにフェルトが入っています。しかしそれが薄くなると厚みが足りなくなりパーツ同士がぶつかりノイズが発生。またフェルトが固くなりクッション性がなくなりノイズが鳴ることもあります。

音が出しにくくなる

新品のフェルトの厚みで設計されているため、薄くなると穴の位置が合わなくなります。ピストンの穴の位置が合わなくなると音が出しにくくなったり、当たりにくくなったりする原因になります。

↓フェルトが消耗しピストンの高さが合わなくなっています。

フェルトはご自身で交換できます。最近ピストンからノイズが出るようになった、音が当たりにくくなったと感じたらまずフェルトが消耗していないかチェックしてみましょう。

② コルク

金管楽器にはほとんどの楽器にウォーターキイが搭載されています。そこにはコルク(一部の楽器はゴム)がついており、管内の水分が出てくるのを防いでいます。しかし、コルクも水分を吸収したり乾燥したりを繰り返すことにより劣化します。劣化すると水分が漏れ出てきたり、息漏れの原因になります。

コルクもご自身で交換可能です。息漏れする前に劣化していると感じたら交換してしまいましょう。

➂ バネ

一番思いつくのはピストンについているバネだと思います。当然の事ながらバネも消耗品です。実際、劣化しているか見た目では全く分かりません。バネの力が弱くなると当然ながらピストンの動きも悪くなります。意外にバネを交換すると改善することもあるのでバネもチェックしてみてください。

まとめ

管楽器には多くのパーツがあります。そして、ここでは紹介しきれない物もあります。以上はある程度、交換できるパーツを紹介しましたがリペアマンでないと交換が難しい作業、パーツもあります。自分が持っている楽器の動きが悪くなってきたと感じたら、パーツが消耗していないか一度は確認してみてください。

サポート / 牧野

中学から専門学校までチューバを吹いていました。専門学校では管楽器技術を学び、現在は管楽器の検品・修理を担当。多くの楽器を修理する事で日々技術力を上げています。好きな音楽のジャンルは吹奏楽、オーケストラ、アンサンブル等たくさんあります。ブログでは修理の様子や豆知識を紹介していきます。まだ楽器をもっていないので貯金してチューバを買うことが今の目標です。

 
 
 
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