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朝ドラでも話題! この際だから知っておこう「トランペット」

2022-02-14

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

皆さんこんにちは。 「金管楽器」と言われて真っ先に思い浮かぶ楽器は何でしょうか。ほとんどの人が、トランペットと答えるでしょう。やはり、それほど知名度が高い楽器ということです。オーケストラや吹奏楽でも、不動の人気を誇っており「花形楽器」との呼ばれるほど、金管楽器の中心的な楽器です。
2022年2月現在放送されているNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエブリデイ」でも登場し、これから始めてみたいななんて思われる人も多いのではないでしょうか。
そこで今日は、この「トランペット」についてザックリと、わかりやすくお話していきたいと思います。それでは行きましょう!

トランペットの歴史

トランペットの素となるものは、紀元前約2~3000年前から存在していると言われています。しかしその時代は、音楽を奏でる楽器としてではなく、遠く離れたところにも伝えることができる合図や信号として使われていました。この時はまだ今の形とは程遠く、木や茎で出来たまっすぐな管のような形だったといいます。
そして時が進み、14世紀ごろより楽器としての活躍が始まります。しかしまだバルブ(ピストン)機構が開発されていなかったため、唇だけで音程を変える「ナチュラルトランペット」と言われるものでした。

そして1810年ごろにバルブ(ピストン)が開発され、今のような形となりました。

トランペットとコルネットとフリューゲルホルン

トランペット

「トランペット」とよく似ている楽器に、②「コルネット」と③「フリューゲルホルン」という楽器があります。正直見た目では違いがよくわかりませんよね…。

まずは、②「コルネット」です。

コルネット

トランペットと比べてマウスピースが短く、丸みがあり暖かい音色と軽快な操作性を持ちます。
トランペット奏者が持ち替え使用し、現代では「吹奏楽」や「英国式ブラスバンド」などで使われています。

※マウスピース…金管楽器を演奏するとき唇の振動を受け取る部分↓

しかし実際見てみると、この楽器に関してはトランペットとほとんど変わりません…。
というのもバルブ(ピストン)が開発された際に、それが本当に有用だということを試すために作られたのが「コルネット」なのだそうです(その後、使えると証明されたためバルブがトランペットにも導入されたとのこと)。

そして、③「フリューゲルホルン」です。

フリューゲルホルン

「フリューゲル」とはドイツ語で「翼」という意味があります。前の二つの楽器に比べて大きなマウスピースを用いるため、低い音を出すことが可能であり、太く柔らかくダークな音色を持ちます。またバルブが4つの楽器もあります。コルネット同様、トランペット奏者が持ち替え使用し、現代では「吹奏楽」や「英国式ブラスバンド」などで使われています。特に吹奏楽では、おしゃれなソロを担当することが多いですね。

トランペットが活躍する楽曲

1、ムソルグスキー作曲(ラヴェル編曲) 組曲「展覧会の絵」プロムナード

まずはクラシック音楽の中で、トランペットと言えば外せないこの曲。一番最初がトランペットの輝かしいソロから始まります。皆さんも必ず聞いたことのある「トランペットと言えば!」というメロディです。
YouTubeで見る https://www.youtube.com/watch?v=Sq7Qd9PSmR0

2、マーラー作曲 交響曲第5番より第1楽章

続いてもクラシックからです。この曲は少しマイナーかもしれませんが、約80分という大作であるこの交響曲の出だしもトランペットのソロから始まります。個人的には、一番トランペットの魅力が詰まっているソロだと思っています。「これからすごいものが始まるぞ」という雰囲気を感じさせてくれます。

(指揮 Andrés Orozco-Estrada 演奏Frankfurt Radio Symphony)

3、「スタートレック」のテーマ

続いては、映画作品のテーマ曲からです。SF作品「スタートレック」のテーマ曲ですが、クイズ番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」のテーマ曲というイメージの人のほうが多いのではないでしょうか。今でも吹奏楽などで愛されているこの曲も、トランペットのメロディがすごく印象的です。輝かしいトランペットが、これから始まる壮大なものをイメージさせます。

(吹奏楽版)

4、河辺公一作曲 高度な技術への指標

最後に吹奏楽から一曲。この曲は1974年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲です。課題曲というとお堅いイメージがありますが、ポップスの様々なスタイルが取り入れられており、演奏会などでもよく取り上げられる曲です。
冒頭にトランペットの鬼のような連符があり、演奏する難度は非常に高いですが聞きごたえのある楽曲となっています。

(演奏 龍谷大学吹奏楽部)

このほかにも、「スターウォーズ メインテーマ」や「トランペット吹きの休日」など、言い始めるときりがないほどたくさんあります。皆さんが普段聞いている音楽にも知らないうちに「トランペット」の音が使われているかもしれませんよ。

お手軽に始められる PLAYTECH シリーズ

トランペットを始めたいけど、やっぱりネックとなるのがその値段。楽器というと「良いものを買うとなると高額になる」というイメージがあり、始めたくても気軽には始められないですよね。
しかし、サウンドハウスのオリジナルブランド「PLAYTECH」では、値段はお安く、始めるには十分すぎる性能を持った楽器がたくさんあります。金属製だけでなく、プラスチック製などラインナップも様々です。トランペット以外にも、本日ご紹介させていただいたコルネット、フリューゲルホルンなども販売されています。
ぜひともチェックしてみてください。

最後に

というわけで今回は、トランペットについてざっくりと知ることができたのではないでしょうか。少しでも興味があるなと思った人は、この機会にぜひ楽器を始めてはいかがでしょうか。楽器を演奏することは、本当に人生を豊かにしてくれると思います。今まで憧れだったものが、現代では簡単に始められるものです。ぜひチャレンジしてみてください。 少しでも皆様のお力になれると、うれしいです。 ありがとうございました。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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緑のふうせん

3歳からピアノをはじめ、中学より学校の吹奏楽団にてトロンボーンを始める。高校生になり、バストロンボーンに転身。その他、打楽器、ユーフォニアムなど様々な楽器を学ぶ。

 
 
 
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