楽器業界でキーボードといえば、いろんな音が鳴る鍵盤楽器、というイメージが一般的です。
しかし今、歌うキーボードというものがあることをご存じでしょうか。
今回はCASIOの歌うキーボード、CT-S1000Vをレビューします。
CASIO ( カシオ ) / Casiotone CT-S1000V

セッティングしたCT-S1000V。赤の挿し色がクールです

同じくカシオのケースSC-650Bに入れるとピッタリ。背負って持ち運べます。
CASIO ( カシオ ) / SC-650B ソフトケース
■誰でもすぐに歌わせられる
CT-S1000Vの最大の特長は、歌声を演奏できること。独自開発したVocal synthesisという技術が使われているそうです!いざ、CT-S1000Vの鍵盤を押してみると、「Do you hear the music~♪」と歌ってくれました!本体に短い歌詞がたくさん収録されており、電源を入れて鍵盤を押すだけでキーボードが歌います。フレーズの途中で音程を変えることもできるため、メロディは自由自在。和音で弾けばコーラス隊のようにも。さらに、ツマミを使って声色(声の年齢と性別)をリアルタイムに操作できるのも面白いと思いました。スプリット機能を使うと、歌と伴奏を同時に弾くこともできました。
■楽器音色も鳴らしてみた
ボタン1つでボーカル音源⇔楽器音源の切り替えができます。楽器音源を弾いてみた感想は、とにかくリアル。ピアノ音色ひとつとっても、良い音ばかりでどれにしようか迷ってしまいます。音の再現が難しいと言われるギターの音色もリアルに再現されており、本当にその楽器を弾いているかのような気分に浸れました。サックス音色は低音域と高音域で音の立ち上がり方が違ったりして、弾けば弾くほどこだわりが感じられます。
■好きな歌詞を歌わせる
ここがいちばん面白いところです。専用アプリでフレーズを作り、CT-S1000Vに転送することで好きな歌詞を歌わせることができます。
歌詞作りにはLyric Creatorというアプリを使います。
Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.casio.LyricCreator&hl=en_US&gl=US
iPhone
https://apps.apple.com/jp/app/lyric-creator/id1542739006
実際に、アプリを入れて歌詞を作ってみました。
歌詞入力画面。普段文字を打つのと同じ感覚で入力したり消したりできます。

歌詞を入れ終わったら、それぞれの音の長さを決める画面に。歌詞入力画面にもいつでも戻れます。

音の長さはこのように選んでいきます。休符も同様。

完成したら、CT-S1000Vに転送!本体に歌詞情報が入りました。

歌詞を作るプロセスは、思った以上に簡単でした!
音符に慣れていない方でも、作ったものを実際に歌わせて聴きながら修正できるため、フレーズ作りは難しくないはずです。作ったらすぐに転送して確認できるのがとても良いなと思いました。
他にも、このアプリではこのようなこともできます。
・シーケンス(収録されているフレーズや作ったフレーズ同士を繋げて大きなフレーズのつながりを作る)
・ボーカリスト(ボーカル音色を作る)
アプリで作った歌詞を使って弾いてみました。
カシオの歌うキーボードに、知る人ぞ知るあの歌を歌わせてみました😎🎤
— サウンドハウスKEYBOARDチーム (@soundhouse_kb) July 21, 2022
楽器音色やリズムも高品質なものがたくさん入っていて、あれこれ選ぶのも面白かったです!#サウンドハウス #CASIO #CTS1000V #キーボード #保留音 pic.twitter.com/wxE7EuUsNl
歌詞、けっこうはっきりと聴こえますね!!
メーカー公式サイトでは、世界各国のプレイヤーたちのCT-S1000Vを使ったパフォーマンスが公開されています。とってもかっこいいのでぜひ聴きに行ってみてください。
CASIO CT-S1000V メーカー公式サイト
CT-S1000Vの魅力が少しでも伝われば嬉しいです。また実際に触ることでより面白さを感じられる商品だと思います。ぜひ体験してみてください!