バンドでキーボードをやります!!でもキーボードって何をどうやって選べばいいんだろう…? そういった疑問を持ったことはありませんか?
みなさんこんにちは、商品部の西田です。ぱっと「バンドを組む」と言えばギター・ベース・ドラムを思いつきますが、キーボードはどうしても最後に挙がりがち。意外に知識がなくて、いざとなると本人も選べないなんてこともあるあるだと思います。サウンドハウスのホームページには、そんな悩めるキーボーディストのための「キーボードスタートガイド」があります。
これで完結!としても良いのですが、今回は特に「バンドで弾くなら」を徹底解剖!!ここを押さえればライブで活躍できるという大事なこだわるポイントを紹介します。
■ 鍵盤のタッチ
鍵盤の押しやすさはやはり演奏する上でとても大切です。 キーボードには主にピアノタッチ、セミウェイテッド、キーボードタッチ の3種類に分けられます。図にすると分かりやすいですね。
そしておおよそ全てのキーボードにあてはまることがあります。それは、
- 88鍵盤以外のキーボードは、キーボードタッチかセミウェイテッド -
ということ。つまり、ピアノタッチのキーボードが欲しければ必然的に88鍵盤を選ぶということになります。そして88鍵盤のキーボードは非常に重たい!たとえばステージピアノであるKORG / D-1はなんと16kg!スイカMサイズ3個分ほどです。筋肉に自信がある方なら何も言いませんが、移動の多いライブの日はとてもじゃないけど大変ですよね。そのため「バンドで弾くなら」61-73鍵盤のキーボードタッチのものをオススメします。
YAMAHA / NP-15Bのような61鍵盤でありながら、若干重い鍵盤という製品もあるためジャズなどのバンドではこのようなキーボードも使えるかもしれません。
さらに、鍵盤の触り心地というのももちろん大事。ライブを行う上で最重要というわけではありませんが、練習のモチベーションにも繋がります。たとえばピアノタッチ・キーボードの話になりますが、CASIOの鍵盤は象牙、黒檀風*の高級感のあるざらざらした感触、YAMAHAは磨きをかけたYAMAHAアコースティックピアノを彷彿とさせる感触、といったようにメーカーの推しポイントが色濃く出る部分でもあります。
( *実際のピアノ鍵盤で使われることのある素材。Steinway & SonsやBECHSTEINといった高級外国産ピアノに使用されていますが、象牙はワシントン条約により国際取引が禁止されており日本でみかけることはまずありません…。)
■ 鍵盤数
どのようなジャンルを演奏するのか、と言うところに関係します。今ドキのJロックは多くの種類の楽器をキーボードが担当することが多いですし、鍵盤数は多いほうがスプリットやレイヤーをする上で楽です。ただ鍵盤数が多いことはそのままキーボード自体の重さに直結するため、移動が多い場合やステージ上でも動かすことが多い場合は、73鍵盤以上はあまりオススメできません。個人的には可搬性も含め61鍵盤をオススメします。
■ 収録音
ピアノだけでなく様々な楽器の代わりを務めるキーボード。だからこそ、楽器のニュアンスをきちんと表現できる音源が搭載されていることが重要になってきます。
近年では技術の進歩によりあたかも本物と見紛うような音源をリアルタイムに発音可能なキーボードも増えていますね。高度なPCを使わずにハードウェア上で出来るようになったことが何よりも凄いことです。
少しマニアな話になってしまいますが、ピアノやエレピ、オルガンなど本来の鍵盤楽器の音というのは、キーボードを手にする上でトコトンこだわりたいポイント。ガンガンロックな音を出したいのにヘニャヘニャオルガンではライブも盛り上がらないばかりか練習が億劫になってしまうもの。エレピもRhodesやWurlitzerのような名機そっくりの音が出せたり、そこへ自在に(実際にかけることはないであろう)エフェクトをかけられたりと、出来ることの幅が多いこともキーボードの良いところです。中古でもウン十万する名機を、しかも何種類もこの手に…なんて夢みたいですよね。
また、中級者~上級者になった時のことを考えると、音作りが細かくできるキーボードもオススメです。ROLAND /FANTOM-0シリーズやYAMAHA / MODX+シリーズなどは設定の変更・保存も簡単。私自身ROLAND / FA-06を愛用、オルガンやシンセサイザーの音作りがとても楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいます(笑)
■ 音が埋もれない
バンドで演奏する上で音が埋もれないということはとても大事です。これはあくまでも経験則ですが、ギターのように基本アナログ処理された音は埋もれにくく、キーボードのようなデジタル処理された音は埋もれやすいと思います。EQやコンプが内蔵され、直感的な操作が可能なものが音を埋もれさせないキーボードと言えるでしょう。状況によってすぐに音色を切り替え、空間的な穴を埋めるのもキーボードの大事な仕事。デモ演奏を聴いてお気に入りの音を見つけるのも良いと思います!
キーボーディストは意外と色々なポイントに気を使っているのが分かりますね。ちなみに私が最近気になっているキーボードはこちら!
PLAYTECHの61鍵ポータブルキーボード最上位モデル。タッチパッドやピッチベンドホイールで直感的に音色を操作可能です。内蔵マイクを使用して録音し、キーボードの演奏に使用できる「サンプラー機能」も搭載。最適な伴奏を付けてくれるアルペジエーターにより、初心者でも手軽に楽しめます。スピーカー出力は15W×2と、内蔵スピーカーでも十分な音量で演奏可能です!
ROLAND ( ローランド ) / GO:KEYS 5 GOKEYS5-WH ポータブルキーボード
スタイリッシュでスリムなボディに機能が満載のポータブルキーボード。FANTOMシリーズと同じ音源を採用し、1,000種類以上の高品位な音色を装備。強弱表現に対応した鍵盤によって、さまざまな表現が可能です。単三電池駆動に対応し、どこでも演奏を楽しめます。作曲や演奏をサポートする200種類以上の自動伴奏スタイルも搭載。パッシブラジエーター方式のスピーカーによるクリアで高品質なサウンドを実現。さらにマイク端子と多彩なボーカル・エフェクトを搭載し、弾き語り演奏にも最適です!
さて、様々紹介してきたようにライブ向きなキーボードは数多くあります。今回ご紹介したこだわるポイントを押さえれば、きっとお気に入りの1台を見つけられることでしょう。ぜひサウンドハウスで最高のパートナーを見つけてくださいね!