マイクの定番と言えば何ですか?と聞かれてSHURE SM58と最初に答えない人はいないのではないかと思われるくらいド定番のマイクSM58。
SHURE ( シュアー ) / SM58 定番ダイナミックマイク
定番になる機器というのは音もさることながら頑丈であるという事も重要で、定番機種と呼ばれるものの多くが頑丈な造りをしていると思います。
しかしどんな頑丈な機械でも間違った使い方をすれば壊れます。
というわけでSM58を使ううえでの知っておいてほしい故障例をひとつ紹介します。
なお、壊れている状態の画像は無いので今回紹介する画像は正常な状態です。
丸をつけた真ん中部分。ここはネジ式になっており回すと開くようになっています。ここが緩むとノイズが発生しますので使用時にはしっかりと締めておく必要があります。
開けるとこのようになっており、配線が2本あるのがわかります。
この2本の線、ねじれている事がわかります。
マイクグリル側のパーツをぐるぐる回してはめるのですからそりゃそうだって話ですが、
この部分、ネジ式になっているので普通に使っていても多少緩むことがあります。
緩んだら締めればいい、それだけの事ではあるのですが配線の状態に注意しなくてはなりません。
この画像のように線がねじれている状態ではめ込んで回していくと、矢印の方向にどんどんねじれていき、最終的には線がブチっと切れてしまいます。
はめ込む前には一度ねじれをとって
逆方向に軽く1~2回ねじって
この状態ではめて時計回りに回していけば正常に取り付けできます。
回す際は何か引っかかる感じがあったりした場合は一度緩めてやり直してください、無理やり閉めると配線が切れてしまう可能性があります。
また下の画像をよく見るとわかりますが配線の先は樹脂で固められています。
ねじれて切れてしまった配線は線を繋げば治るのですが、この固まっている部分の根元で切れてしまうとはんだ付けができず、修理不能となります。
はんだ付けに腕がある方はご自身でも配線修正できるかもしれませんが、上手くいかなくてどんどん線が短くなって修理できなくなった、なんてパターンも見た事ありますので、あくまでもご自身で作業を行う際には自己責任でお願いします。
樹脂を溶かして配線を取り出してつなげ、再びホットボンドで固めるなんて方法もあるようですが、かなり手間がかかり修理代は高くなりますので本体を買ったほうが安くつくと思います。
音楽活動をしていればSM58に触れる機会は必ずといっていいほどありますので、覚えておいてくださいね。