皆さんこんにちは、パーカッショニストのサミーです。
最近の若い打楽器奏者を街で見かけると『それはケース……なのか……な?』と思うようなケースを使用している打楽器奏者をたくさん見かけ、とても残念な気持ちになります。そこで今回は長年使っているパーカッション&ドラムケースについて紹介したいと思います。
ケースといえば、メーカーによっては楽器を購入すると一緒にケースも付いてくる場合がありますが筆者の経験則上、付属でついてくるケースは1年もしくは2年使うとどこかしらに不具合が生じケースとして機能しなくなる場合が多いです。
そこで有名ではありますが丈夫で使い勝手が良く、デザインも素晴らしいプロテクションラケットというメーカーのケースを紹介していきたいと思います。
「PROTECTIONRACKET(プロテクションラケット)」
1994年、イギリスのサーフィンのメッカとして知られるコーンウォールでプロテクションラケットは設立されました。過酷な環境下で使用されるサーフボードケースの製造技術に独自の技術を混ぜて楽器ケースに適用し、楽器の保護(使用用途に合う耐久性)が最大限活かせるように細部にまでこだわった高品質なソフトケース(ソフトケースと言いつつもセミハード並みの頑丈さと品質を誇る)を数多く生産し続ける屈指のメーカーです。
※セミハードケースの生産もしています。
今では多くの打楽器奏者が愛用しているメーカーで、筆者もその一人。
コンガ・ボンゴ・カホン・カホンボンゴ・小物類・シンバル類・スタンド類・スティックなど筆者の所有する楽器ケースは、ほぼプロテクションラケットです。
筆者も愛用しているプロテクションラケットのケースをいくつか紹介していきたいと思います。
■ カホンケース
アコースティックライブで必ずといって良いほど使用されるカホンは、カホンケースの需要も多いです。
プロテクションラケットのカホンケースの種類は3つ。
PROTECTIONRACKET ( プロテクションラケット ) / LPTRDXCJL(9124-01) カホンケース デラックス ラージタイプ
移動手段や使い勝手に関して個人差はありますが、筆者は昔からデラックスタイプを好んで使用しています。
内側フリース・フリースパッド付
サイズ:横33cm, 縦33cm, 深さ52cm(内寸)
※2024年1月19日現在
- リュックタイプなので背負える
- 通常のカホンを入れても余裕があり他の機材や衣装などを収納可能
- キャリーケースを使用した運搬の際、他のケースとの相性が良い



■ コンガケース
フィットタイプとレギュラータイプ(円柱タイプ)があります。
サイズとしては両タイプとも、レキント〜トゥンバ(小から大)のサイズがあります。
全てのケースに内側フリース、リュックタイプ、チャック保護パッドです。
違いとしては、持ち手の部分がそれぞれのタイプで違います。
筆者はフィットタイプを使用しています。レギュラータイプも良かったのですが、持ち手の部分で重たいコンガを運ぶ際にフィットタイプの方が利便性が良いと思いこちらを使用しています。


フィットタイプ
PROTECTIONRACKET ( プロテクションラケット ) / LPTR11FITCONGA (8311-00) コンガケース
タイプ | ケースサイズ |
---|---|
レキント -10” | 上面直径30cm, 深さ76cm, 底面直径21cm |
キント -11” | 上面直径35cm, 深さ76cm, 底面直径23cm |
コンガ -11.75” | 上面直径36cm, 深さ76cm, 底面直径28cm |
トゥンバ -12.5” | 上面直径39cm, 深さ76cm, 底面直径30cm |
レギュラータイプ
PROTECTIONRACKET ( プロテクションラケット ) / LPTR10CONGA(8210-00) コンガバッグ
タイプ | ケースサイズ |
---|---|
レキント -10” | 直径39cm, 深さ76cm, 底面直径37cm |
キント -11” | 直径41cm, 深さ76cm, 底面直径39cm |
コンガ -11.75” | 直径43cm, 深さ76cm, 底面直径43cm |
トゥンバ -12.5” | 直径45cm, 深さ76cm, 底面直径45cm |
■ シンバルバッグ
パーカッショニストも必要になるシンバルケース。
ドラマーと同じくらい色んなタイプのシンバルが必要となります。
全てのシンバルをしっかりと保護し持ち運びをするのに利便性のあるケースです。
と
の2種類のケースがあります。カラーはブラック以外にピンク(ショルダータイプのみ)・ブラウン・グリーン・グレー(リュックタイプのみ)があります。
筆者は直径67cmのリュックタイプ・ブラックを使用しています。こちらも移動時の利便性を考慮しリュックタイプである事、さらにフリースパッド付きでしっかりとシンバルを保護できる事の2点でこのケースを使用しています。


■ ドラムペダルバッグ
キックペダルを収納するケースですが、もちろんパーカッショニストもキックペダルを使いますので、必要なケースとなります。しかし、筆者は2つ所持していまして1つはキックペダル用、もう1つはカホンボンゴ(ウッドボンゴ)用に使用しています。
PROTECTIONRACKET ( プロテクションラケット ) / LPTRPEDALPVC(8114-00) ドラムペダルバッグ
内寸が横38cm, 縦20cm, 深さ20cm(※2024年1月19日現在)の大きさですが、カホンボンゴを入れるのにぴったりのサイズでとても重宝しています。
メーカー側が意図していない使い方をしていますが、キックペダルだけでなくパーカッションケースとしても使用できるのは本当に有難いです。
上部にポケットもついていて細々とした機材なども入れて持ち運びしています。
他にもシンバルスタンドのケースなどもプロテクションラケットを長年使用してます。
ぜひ、調べて購入してみてください。
PROTECTIONRACKET ( プロテクションラケット ) / LPTRHW2(5032CZ-00) コンパクトハードウェアケース2
たかがケースにこの値段!?と感じる方もいると思いますが、楽器自体が決して安い金額ではなく自分の相棒として付き合っていく大切な仲間です。その相棒たる愛器を確実に長く守ってくれるケースとして考えると納得していただけると思います。
余談ですが、先ほど紹介していない筆者が使用しているジャンベケースがあります。
このジャンベケース、実は16年使ってます。(写真参照)
使用状況としては約6キロ近いジャンベとスプラッシュシンバル・シェイカー・クランプ・ケーブルなどを収納した状態で背中に背負い、移動(メーカーとしてはジャンベを収納するという定義で生産されているので、上記使用方法は筆者の個人的使用方法です。)を繰り返し行いながらも今だに現役で使用できて、どこにも不具合が出ずに使用できています。(使用環境・使用頻度によって個人差はあります)
少なからずメーカー側が推奨する使用方法で使用すれば1、2年で不具合が生じケースとして機能しなくなるという事はないでしょう。



大切な楽器を守るケースは丈夫で長持ち且つ使いやすさで選ぶ事をおすすめします。
今回、この記事をみて初めてプロテクションラケットというブランドを知った方は1度、楽器屋さんに行き商品を見て触ってから購入するのも良いかと思います。
自分に合った素敵なケースに出会える事を願ってます。
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