こんにちは、ギターの石本と申します!
普段はTVや舞台用の音楽制作をしたり、アーティストのサポートで演奏したりしております。
サウンドハウスさんにはいつも大変お世話になりまくっております。
今回WARM AUDIO「WA-67」のレビューをギタリスト目線でさせて頂きます!
宜しくお願い致します!
まず外観やセッティングしてみての印象ですが、ずっしりと重量があり、高級感があります。
また純正のサスペンションがしっかりと動作するので、セッティングも短時間でビシっとキマります。(意外と締まりが悪かったりみたいなサスペンションも多いのでとても大事なポイントです)


ちなみに私は普段アコギの録音はNeumann U87Aiを使用しており、今回は参考の為に比較しながら検証してみたいと思います。
マイキングはこんな感じ。
インターフェースはAVIDのCarbonで、アウトボードは挟まず直接インプットしています。
まずはGibson J50でストロークから

次にMartin D28でアルペジオ

いかがだったでしょうか。
どちらも素晴らしいのですが、87Aiを普段使っていて少しHiがチリつくというか、ピッキングの痛い所も録れてしまう時もあるのですが、WA-67の方はその辺りが上手く自然に馴染んで重心がどっしり下がったように感じます。
またTubeMicならではの奥行き感もモニターしていて心地良いです。
個人的にバンジョーや三線も録ったりする事もあるので、痛い所を少し抑えつつ収録したい時にはバッチリだと思います。
次にエレキギターをアンプ録りしてみたいと思います。
こちらも比較のためSM57、87Aiも一緒に立ててみます。
- GuitarはFender Telecaster Custom (’72)
- AmpはMarshall 2555 (Black Jubilee)
- キャビはMarshall 1936
すべてAVID Carbonに直差しです。


まずはクリーンサウンド
次にドライブサウンド
こちらもアコギの時同様87Aiよりもレンジ感は少し狭まりますが、それが逆に音楽的というか、痛くなりにくい感じで収録されているように感じます。
重心も低く整えられて奥行き感も感じます。
57はいつもの安心感のあるサウンドですね(笑)
AG、EGと試してみて思ったのは、一般的なコンデンサーマイクよりも自然で痛くなりにくく、重心を低めに録りたい時にとても良いチョイスになるのではないか、という事です。
今回は試せておりませんが、例えばドラムのオーバーヘッドやシンバル系など、打楽器系にステレオで立てたりしたら最高なんじゃないでしょうか!?
またちょっとシビランスがキツくなりがちなタイプの女性ボーカルにも是非試してみたいです。
ちょっと変な言い方ですが、超ハイファイでS/Nが異常に良いリボンマイク、のような感じとでも言いましょうか。
個人的にもこのようなキャラクターのマイクは所有していないので正直かなり欲しくなってしまいました(笑)
以上、参考になれば幸いでございます。
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