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【製品レビュー】WARM AUDIO WA-47 コンデンサーマイク by 粕谷謙介

2023-08-31

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 音響機材

WARM AUDIO WA-47のレビューを書かせていただくことになった。個人的にこのマイクは好きなバンドのプライベートスタジオで使用されていたり、気になっていた一台である。当スタジオは私、ドラマー粕谷謙介のプライベートスタジオなのである。

ここで最近よく録音するのが、Amsableというアプリのコンテンツ制作である。ジャズのビッグバンド編成を基本的な編成として、個々に管楽器、リズムセクション、ヴォーカルを録音し、アプリ上で自由に個別のトラックをオンオフできるものである。そのコンテンツ制作で大事なのはまるで隣にプロの管楽器奏者がいるような「臨場感」。それを実現するにはより近くて迫力のある音像というものが大事になってくる。それを期待しての試用である。

WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA-47 コンデンサーマイク

WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA-47 コンデンサーマイク

まず、箱やホルダーの質感が良いのが気に入った。それだけで、所有感を満たしてくれ、作業に思い入れが強くなる。マイクのルックスも、まさにヴィンテージのそれで文句がない。

マイクプリに通しただけの、マイクの素の音で試してみた。今回はサックスで使用してみたが、大事なのは5000Hzから10000Hzの倍音表現。しかし、それが強調され過ぎている現代のマイクだと、音のボディである500Hzから1000Hzあたりの部分が痩せてしまう。このマイクはEQ調整しなくてもそのバランスが理想的で高音域も艶があり痛い感じはない。サックスのサブトーンが心地よい。

スタジオ所有のコンプレッサーWA76を通してみるとニュアンスは変わらないままより張り出し感のあるサウンドとなり、アプリに必要な「臨場感」を体現しているサウンドとなった。

コストパフォーマンスもとても良く感じる。これは本来のヴィンテージサウンドの入口としてベストチョイスと言える一本になると確信した。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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粕谷 謙介

中学生から打楽器を始める。大学進学と同時にジャズ・ビッグバンドを始め、
2000年、大学四年の夏、第31回山野ビッグバンドジャズコンテストにて優秀ソリスト賞を獲得。在学中よりプロ活動開始。
主に、女性ボーカルのバンドを組み都内でライブ活動。大黒摩季など大物アーティストのサポートも数多く経験。2011年に現所属のtaffyに加入。海外からの評価も高く、毎年ヨーロッパ、アメリカでのツアーを行っている。2012年より劇団俳優座出身の劇作家、ピアニスト瓜生恭子作編曲による舞台音楽にも携わり、国内外にて公演。2023年、数年ぶりの韓国公演を実現。「ワクワクするリズムで世界をつなげたい!!」をモットーに、ジャンルや形態問わず様々なシーンで活動中。
自身がオーナーの録音スタジオ「スタジオ地球」にて制作も行う。現在、携帯電話音楽アプリAmsableでの企画、コンテンツ制作を開発時から携わる。

WARM AUDIO / WA-47 コンデンサーマイク

WARM AUDIO

WA-47 コンデンサーマイク

¥148,000(税込)

真空管マイク

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