イヤホンレビューブロガーの猫居こうたと申します。
今回は2023年4月に発売されたSONYの新作完全ワイヤレスイヤホン「WF-C700N」と前作にあたる「WF-C500」の違いについて解説してみようと思います。
SONY ( ソニー ) / WF-C700N BZ ブラック 完全ワイヤレスヘッドホン
SONY ( ソニー ) / WF-C500 GZ アイスグリーン 完全ワイヤレスイヤホン
WF-C500はSONYのエントリーモデル完全ワイヤレスイヤホンとして非常に人気の高いモデルです。
そのWF-C500に要望の多かったノイズキャンセリング機能をつけたものがWF-C700Nというわけですが……
実際に使ってみるとそれ以外の変更点も多く見受けられました。
以下に実際に使って感じた違いをまとめていきます。
主な変更点と使用感について
ノイズキャンセリング機能
新搭載のノイズキャンセリング機能で周囲のノイズ(騒音)をカットできます。
ただし、あくまでSONYのノイキャンエントリーモデルという位置付けであり、SONYのハイエンドイヤホンWF-1000XM4ほどの強力なノイズカットは望めません。
WF-1000XM4のような無音空間を生み出すようなノイキャンではなく、ある程度ノイズを遠ざけてくれる感じというのが実際に使ってみた実感です。
外音取り込み機能
イヤホンをしたまま周囲の音を聞くことができる機能です。
こちらは非常に優秀でイヤホンをしていないときとほとんど変わらない感覚で外音を聞くことができました。
また、アプリで外音を取り込む量を調整することができます。
“ながら聴き”できるくらいの外音取り込み量に調整することも、イヤホンをしてないときより少し大きめに音を拾うことも可能です。
(ただし取り込み量最大のときは少し雑味も強くなります)
その性能の良さは上位機種WF-1000XM4やLinkBuds Sと大差は無いと感じるほど。
レジでの会計や駅でアナウンスを聞きたい時などはもちろんのこと、イヤホンをしたまま人と会話することも可能でした。
良化した装着感
イヤホンサイズが薄く、小型化。
測ってみると0.4mm薄くなっていました。
わずか0.4mmと思われるかもしれませんが、このおかげか実際の装着感はとても良くなったと感じました。
元々自然な付け心地でしたが、さらに圧迫感を感じにくい進化をしています。
イヤホンケースの変化
半透明の上蓋を採用したイヤホンケースでカジュアルな印象の強かったWF-C500。
それに対してWF-C700Nはシボ加工のようなざらっとしたさわり心地のものに変更になっています。
カジュアルさが抑えられワンランク上の質感となりました。
また、WF-C700Nのイヤホンケースは指紋が付きにくく滑りにくいので見た目の雰囲気だけでなく実用性もアップしたと感じます。
マルチポイント対応
2台の端末に同時接続することができるマルチポイント機能に対応することが決まっています。
(2023年5月時点では未実装・2023年夏のアップデート予定)
これによりPCとスマホを同時接続するなど、仕事やプライベートでの利便性が大幅にUPすることとなります。
WF-C500の性能を引き継いでいる点
音質
音の傾向はWF-C500と同様だと感じました。
中域に厚みがありボーカルの映える音作りです。
SONYらしく万人受けするサウンドですし、イコライザーのプリセットも豊富。
(種類:Bright/Excited/Mellow/Relaxed/Vocal/Treble Boost/Bass Boost/Speech/Manual/Custom 1/Custom 2)
カスタムを選べば自由に音の調整をすることもできます。
比較的変化はつきやすいので自分好みの調整が可能でした。
またClearBassで低音だけを独立して20段階調整することもできるので、低音を減らしてすっきりしたサウンドにすることもできますし逆に重低音寄りにして楽しむこともできます。
イヤーピース
WF-C700N・WF-C500共に付属品にSONYの定番人気イヤーピース『ハイブリッドイヤーピース』が採用されています。
物理ボタン式であるという点
タッチセンサー式の完全ワイヤレスイヤホンが多い中、WF-C700N・WF-C500共に物理ボタン式を採用しています。
誤操作の心配がない物理ボタン式が良いという人も意外と多いので多機能なWF-C700Nは貴重な選択肢と言えるでしょう。
特に2台同時接続可能なマルチポイント対応の物理ボタン式TWSというのは非常に数が少ないので貴重です。
SONYの独自機能DSEEを採用
圧縮音源をCD音質相当までアップスケーリングしてくれるDSEE機能。
この機能もWF-C700N・WF-C500の両方に搭載されています。
あとがき
今回はSONYのエントリーモデルWF-C700NとWF-C500の違いについて簡単に解説してみました。
単機能に近かったWF-C500に多くの便利機能を搭載したのがWF-C700Nという感じです。
情感を感じられるボーカルが特徴で機能豊富なイコライザーを使えば多彩な変化をつけられるという音質面はWF-C500の良さを引き継いでます。
なので追加された便利機能が必要かどうかでどちらを購入するか決めると良いと思います。
個人的には優秀な外音取り込み機能、良化した装着感、マルチポイントに対応。
この3つが大きな進化ポイントだと思います。
イヤホン選びのご参考になれば幸いです。
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