みなさんこんにちは、夜型DTMerのリミトです。
実はこの記事を執筆している今現在、私リミトは韓国にいます!
というのも、マスクの着用が義務から推奨へ変わったのを期に一週間の観光をしに約3年ぶりとなる海外旅行中です。
しかし出発前に思ったのです。旅行先でもギターを練習したいと。
そこで今回は、ギターを航空機で何度も海外へ持っていった経験を踏まえ、基本的なことや気をつけたいこと、経験してみてこうすれば良いなと思い付いたことを書いていきたいと思います。
最後までどうぞお付き合い下さいませ。
ギターを飛行機に預ける
まず、そもそもギターを航空機に乗せられるのかという話です。これは日本発の国際線であればほとんどの場合で可能です。アコースティックやエレキを問わず、乾電池を内蔵するアクティブギターに至るまで貨物室への預け入れが可能です(もちろんギターケースに入れて、の話です)。ANAとJAL、それぞれ順番にご説明いたします。実際に搭乗、ギターを預ける際はご自身のチケットのルールをしっかりお調べになってください。あくまで基本事項ですので。
まずはANAで解説していきます。
ANA [国際線]
- 「楽器」として、ケース1個につき「荷物1個」として取り扱う。
- 「楽器」なら、3辺の合計が203cmまで「サイズ超過料金」なし。
- 重量は23kgまでなのでギターなら余裕。
2023年4月3日 現在
ANAの公式サイトに記載の通り、「手荷物」とは異なり、「楽器」として扱われ、「楽器」用のルールが適用されます。ですが個数としては手荷物と同様にケース1個につき「荷物1個」としてカウントされます。また、「楽器」用のルールが適用されますので、3辺の合計が158cm(航空機によっては最長辺が160cmを)超えても、3辺の合計が203cmまではサイズ超過料金が適用されません。
また、下画像の「お預かり専用ギターケース」というお手持ちのケースごと入れられるケースが借りられるとありますが、貸し出しケースは国内線のみ対象ですのでご注意ください。国際線でも貸し出しがあるかの如く紹介しているサイトがたくさんありまあしたので注意が必要です。

JAPAN AIRLINES
- 「お手荷物」として、ケース1個につき「お手荷物1個」として取り扱う。
- 3辺の合計が203cmまで「超過手荷物料金」なし。
- 重量は23kgまでなのでギターなら余裕。
2023年4月3日 現在
JALの公式サイトに記載の通り、ANAとは異なり、ギターケースも通常の「お手荷物」として扱われます。個数としては手荷物と同様にギターケース1個につき「お手荷物1個」としてカウントされます。また、3辺の合計が203cmまでは「超過手荷物料金」が適用されません。
また、下画像の「ギター、小型楽器用コンテナ」というお手持ちのケースごと入れられるケースが借りられるとありますが、こちらもANA同様に国内線のみ対象ですのでご注意ください。

預ける時の工夫
実際にJAL、ANAに何度か預けたことがありますが、大量の大きい荷物を高速で運搬するためにベルトコンベアを使っている点もあって、ある程度の衝撃がケースに加わるのは免れられません。しかし、頑丈なケースに入れて適切に緩衝材を入れていればギターにはほぼダメージは入りません。
では、どのようにギターを預けたか。
まずはギターケース。大切なギターを守る上で一番大事なものですね。預けるときに使っていたケースのリンク貼っておきますね。頑丈で安心でき、海外では人気商品ですのでおすすめです。
SKB ( エスケービー ) / 66 エレキギター用ハードケース
ここにそのままギターを入れるのではなく、私はホームセンターで買った薄めのプチプチ(気泡緩衝材)でギターを包んでからケースに入れました。そこそこキツイですがプチプチは主に空気でできていますので、押し込めば入ります。プチプチをギターのボディーに粒々を内側にして一巻きし、マスキングテープで留めました。ヘッドも同様に行いました。

なんでネックは守らないのとお思いでしょうが、衝撃によるギターの破損は、ボディーのクラックやネック折れが多いという経験があるからです。クラックはプチプチで防げてもネック折れは度し難いですからね。そもそもケースの構造上ネックは浮いていますし不要です。
ここで一つポイントが。ギター入れてもある程度空間ができて、カポタストなんかを入れたくなりますが、入れる時は必ず固定しましょう。なかでギター用品が暴れてギターに傷が付きます。細かい傷が広範囲について悲しい感じになります。
続いて盗難防止兼、紛失防止についてです。iPhoneユーザーの方であればご存じのAirTag、私はこれをギターケースに取り付けています。どこにつけるかは自由ですが、ぱっと見て見つからない場所で、かつケース表面に近いところに設置しましょう。AirTagからの電波が届かなくなります。AirTagの詳しい使い方についてはご自身でお調べください。AndroidユーザーであればTileやChipoloがおすすめです。どちらもAndroidに対応したスマートトラッカーです。
さて、ギターを入れてGPSを入れて蓋を閉じて、どうするか。
じつは先ほど紹介したケース、鍵をかけることができるのです。
下の画像をご覧いただければ分かるのですが、固定金具が3つありますよね。それらの3つの金具のうち、真ん中の1つに鍵がついているのです。シリンダータイプです。

アメリカへギターを持っていきたいと思う方へ
実はこのケースの鍵、TSAロックとなっています。
アメリカへ入国する際や経由する際に、荷物検査をするのですが、通常の鍵ですと破壊され、弁償もされません。ですがTSAロックであれば、空港職員が合鍵を持っているので壊さずに開けてくれるのです。また、TSAマークがすぐ下に目立つ様印刷されているのでTSAだと言うことに気が付かずに職員が鍵を壊す、そういう可能性を限りなく下げてくれます。また、契約した旅行会社によってはTSAロックであればもし鍵を壊されても補償しますよ、ということも多くあります。つまり、荷物検査時に壊されにくいし、壊されても補償が効きやすい鍵、という訳ですね。
鍵を閉めたらお次はケースの保護です。見たらわかりますがケース自体、角からの衝撃に強いです。18方向からの衝撃を和らげるべく緩衝材(ケース表面の凹凸)を設けていますのでケースだけでも十分ギターを守れます。
ただ、実際に何度か預けると、ケースに傷が滅茶苦茶つきます。それだけギターと旅をしたという証として誇らしく思うのですが、気になるという方には相当ストレスとなると思います。シールも貼られますしね。
私、証だとか言っていますけど、荷物用のスーツケースへの傷には敏感なので、スーツケースには傷がつかない様工夫しています。しかも安上がりなので、ギターケースに傷が付くのが嫌だと言う方におすすめです。
どうやるか、スーパーに売っている大容量のビニール袋をケースに二重で被せます。
柔らかいけどちょっと分厚い、大容量で取手がついていないスーパーで売っているあのビニール袋です。
それをケースに二重に被せてテープできっちり固定する。たったこれだけで、ケースをエグれから守ったり、黒い取れない汚れがついたりするのを防げるのです。帰りの便のために予備で2枚ケースの中に入れれば尚よし。
おすすめです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
私独自のやり方ですので、保証はできませんが、海外へギターを持っていくときにぜひ参考にしてくだされば幸いです。
それでは良い音楽生活を!
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