こんにちはコンセルバリオです。
カッティングというのはそこそこ早いテンポでチャカチャカやるやつ、です。
なんだか雑な説明ですがカッティングは言葉で説明するより目で見て耳で聞けば一発で「あぁそれね!」となるテクニックです。
カッティングの基礎練習と注意点を紹介します。
カッティングの最初の練習はとにかく右手に集中して弾いて下さい。
左手は弦に軽く触れただけのミュートされた状態にします。
軽く触れる、ですよ。押さえたら音が鳴ってしまいます。
その状態で↓の楽譜を見て試しに弾いてみて下さい。

X(バツ)マークが沢山並んでいます。
というよりXマークしかありません。
最初からコードや単音を入れるのはオススメしません。
左手はミュートされた状態で右手をチャカチャカするだけでOK。
このXマークのミュートされた状態で弾く事をブラッシングと言います。
カッティングとストロークの最大の違いはブラッシングです。
カッティングもストロークもコードをジャカジャカ弾く技術ですが、カッティングはこのブラッシングというのが頻繁に出てきます。
ストロークとカッティングは他にも細かな違いはありますが、最大の違いはブラッシングがあるかどうかだと考えて下さい。
このブラッシングを続けて弾く事でドラムが鳴っているようなノリを持続させる事が出来ます。
先程の楽譜を上手く弾けると音はこんな感じになるはずです。
チャカチャカ、チャカチャカ、チャカチャカ、チャカチャカ
ダウンとアップで16回弾けましたか?
ワン・トゥー・スリー・フォーと言いながら、1つカウントする毎に4回弾きます。
ダウンとアップでリズムや音量差が出ないようにして下さい。
ほとんどの人はダウンは上手くチャッ!と歯切れよくスムーズに弾けるのですがアップで帰ってくる時が上手く出来ていません。
チャ!というよりはジャラララ…のように音がバラバラに聞こえたら注意です。
ダウンと同じようにアップもスピード感も持ってチャッ!と勢いよく弾いて下さい。
そのためにはピックが弦に深く当たり過ぎないように注意しながら弾きます。
深く当たるとやはり速く弾くのは不可能なのでピックの先端だけを当てるように弾きます。
左手がミュートの状態でチャカチャカやるのも慣れたらコードの音を入れましょう。

人差し指で6弦から1弦まで全ての弦の5フレットをセーハします。
ちなみにこれはAm11というコードになります。
セーハなんてやった事がない!という方は無理せず押さえようと意識だけして下さい。
綺麗に鳴っていなくても全く問題ありません、ブラッシングとコードが切り替わって聞こえたらOKです。
実はコードは何でもいいのですが簡単なコードはカッティングの練習には向いていません。
ブラッシングへの切り替えが難しいからです。
例えば有名なCのコードは知っていると思います。
5弦から3フレット2フレット0フレット1フレット0フレットと押さえるコードです。
このコードを押さえるのとブラッシングを切り替えるのは結構大変です。
指を離したり使っていない小指を使ったりと工夫が必要になります。
しかしAm11のような人差し指1本で押さえられるコードなら簡単です。
人差し指で6本全て押さえる→ちょっと浮かせてミュート状態にしてブラッシング、この動作だけですみます。
楽譜通りに弾くとこんな感じの音になるはずです。
ジャジャジャジャ、チャカチャカ、ジャジャジャジャ、チャカチャカ
ジャというのがコードを押さえている音でチャというのがブラッシングです。
素早く6本押さえる、素早く離してミュート、これを繰り返します。
今回紹介した2つの楽譜が弾けるようになれば右手と左手の基礎はバッチリです。
ぜひ何度も練習してマスターして下さい。
■ まとめ
カッティングの基礎練習と注意点を紹介しました。
私がギターを始めた当時カッティングはどちらかというとマイナーなテクニックだった気がします。
もちろんファンク好きやガチでプロを目指す人は全員練習していましたが、普通のギターをやっている人で練習している人は珍しかったです。
しかし時代が変われば音楽も変わり流行りの弾き方も変わります。
カッティングの需要が爆発的に大きくなりました。
普通のJ-POPでもアニソンでも大量のカッティングが聞けるようになりました。
レッスンをしていても「カッティング教えて!」という生徒様が最近すごく増えています。
カッティングは出来たらカッコいいし応用も効くし歌や他の楽器の邪魔をしないのでかなり使える技術です。
右手と左手どちらも細かな注意点やコツはありますが、まずはチャカチャカやって雰囲気を掴んで下さい。
そしてカッティングの名手と呼ばれる方々は世界中にいますのでぜひ調べて聞いてみて下さい。
きっとプレイの幅が広がります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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