
シェイカーは地味なパーカッションだと思われる方も多いと思います。たしかに見た目に派手さはないですが、曲にアクセントをつけるにはもってこいの楽器だと思います。振り方もさまざまで、ゆっくり振ると海の波のような音になりますし、歯切れ良く強く振ったらロック系の音楽にも相性がいいです。そこで、今回はカッコいいシェイカーの演奏が使われている動画を集めてみました。
■ Two Hands / Big Thief
全編にシェイカーの音が使われています。はっきり音が聴こえるので、シェイカーの演奏のお手本としていいのではないでしょうか。演奏しているBig Thief(ビッグ・シーフ)はアメリカのニューヨーク州ブルックリンのフォーク・ロックバンドです。
2019年に発表された、3rdアルバムの「U.F.O.F.」はグラミー賞のオルタナティヴ・ミュージック・アルバム部門にもノミネートされています。この曲は同じ年に発表された「Two Hands」に収録されています。
■ Under the Concrete / Joshua Burnside
自然に曲に溶け込んでいるようなシェイカーの演奏です。歯切れのいいシェイカーの音と手を叩いたような音が曲のイメージを引き締めています。歌っている男性の隣に座っている女性は、スマホを見ていてやるきがなさそうですが、突然トランペットを吹き出します。後ろの窓からでてくる子供たちや、逆さまになって演奏するシーンなど映像にも凝った作品です。
Joshua Burnsideは北アイルランドのフォークシンガーで自分で曲を作っています。アイルランドといったらMary Blackもいいですね。ケルト文化を継承しているアイルランドの音楽は、宗教的な深みを感じる気がします。
■ Country Girl / Primal Scream
シェイカーというとラテンパーカッションのイメージが強いですが、このようなロックにも使われています。16ビートの細かいリズムで刻むシェイカーがかっこいいです。しかし、このPVのCountry Girlはかなりはじけてますね。
Primal Screamはスコットランドで結成されたオルタナティブロックバンド、3作目のアルバムScreamadelicaが全英チャート8位のヒットとなりました。
■ Bull In The Heather / Sonic Youth
シェイカーの一種類と分類されるマラカスの演奏動画です。しかも、ドラムを叩きながらです。マラカスは棒がついているので通常のシェイカーよりも持ちやすいとはいえ、なかなかのテクニックじゃないでしょうか。
Sonic Youthはニューヨークで1981年に結成されたバンドです。ジャンルはノイズロック・グランジ・オルタナティブロックなど、ニルヴァーナなどが有名なグランジロックの先駆者でもあります。
■ マイネル・パーカッション-平野拓-「フュージョン」
MEINLのパーカッションの紹介動画ですが、とにかくカッコいい!演奏している平野拓さんのテクニック、集中して演奏している姿がカッコいい、よく出てくる黒い2連のシェイカーはMEINLのSH4BKです。プラスチック製で柔らかい音ですが、2連なのでしっかりとした音量で鳴ってくれます。
■ SUPER BEAVER(スーパービーバー) / 東京 親子でハモッてみた! feat. 長屋晴子 THE FIRST TAKE version cover logic編集 ピアノ・エレキ・シェイカー
私ごとで何なんですが、私のチャンネルでもシェイカーを使ってみました。子どもがSUPER BEAVERさんの東京をなんとなくジャズっぽくアレンジしてくれました。シェイカーの音が入るとゆったりした曲でもアクセントがついて引き締まるなと感じました。使っているシェイカーはMEINLのSH4BKです。
■ いろんな素材のシェイカーがあるので曲にあわせて選んでみましょう。
シェイカーのカッコいい演奏動画をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。シェイカーはアルミや木、プラスチックなどの素材があり、大きさや形もさまざまです。アルミ製は硬質な音がしますし、木製は深みのある音がします。ぜひ、曲調にあわせてシェイカーを使ってみてはいかがでしょうか。
LP ( ラテンパーカッション ) / LP440 シェイクイット
SCHLAGWERK PERCUSSION ( シュラグベルクパーカッション ) / SK-35 メッツォシェイカー
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