こんにちは。コンセルバリオです。
ご存知だと思いますがウクレレの弦は消耗品です。
切れたら替える、というものではなく定期的に交換するものです。
しかしお気に入りの弦を長持ちさせたい気持ちは分かります。
ちょっとしたコツで弦の寿命は大きく伸びるのでそのコツを紹介します。
■ 弾き終わったら弦を拭く
練習が終わったら4本全ての弦を拭いて下さい。
これをやるだけでかなり弦の寿命は伸びます。
弦は弾いた瞬間から実は劣化が始まっています。
振動で劣化して手汗や手垢が更に劣化を加速させます。
なので拭いて手汗や手垢を取ります。
クロスでもティッシュでもいいので必ず拭いて下さい。
弦の表面だけを机を拭くように数回だけ拭く方がいますがそれでは汚れが取れません。
何にもやらないよりはマシですが拭くなら弦の表面も裏側(フレットが触れる方)も念入りに拭いて下さい。
出来たら1本ずつがいいです。
面倒くさい!という方の気持ちも分かるのですが本当に効果があります。
やはり新品の弦は音も良くサスティーン(音の伸び)も長くツルツルで滑らかなのでプレイもしやすいです。
逆に古い弦は音がこもりサスティーンも短く滑りも悪くチューニングも安定せず…一つもメリットがありません。
そんな新品の弦の良い所を出来るだけ長持ちさせるためにも弦は弾き終わったら必ず拭きましょう。

■ ストリングクリーナーを使う
名前の通り弦のクリーナーです。
弦に使う事で汚れを落とし更に汚れを付きにくくする効果があります。
様々なメーカーから多くの商品が発売されています。
フィンガーイーズというスプレータイプのものは弦に直接吹き付けて使えます。
しかし指板の事を考えるとクロスにクリーナーを付けて弦を拭くのがオススメです。
ストリングクリーナーを使うと弦の音も長持ちします。
新品の弦の音が好きな方はぜひ使ってみて下さい。
しかしクリーナーを付け過ぎると弦がツルツルし過ぎたり音が変わります。
少しだけ使って適量を自分で見つけていきましょう。
手汗をかく方は手汗をかかない方に比べると弦の劣化の速度が全然違います。
クリーナーを使い弾き終わった後に弦を拭く、というのを習慣にしておけば手汗を気にせずウクレレを楽しめます。
JIM DUNLOP / Ultraglide 65 String Conditioner
■ 練習の前に手を洗う
これをやっている方がどれ程いるか分かりませんが確実に弦の寿命は伸びます。
ピアノを習っていた方は練習の前に手を洗う方が多いのですがウクレレプレイヤーではほぼいないと思います。
弦の劣化は振動と手汗と手垢と言いましたが手を洗うだけで手汗と手垢が減ります。
やると分かりますがこれだけで本当に効果があります。
クロスやクリーナーを使うのが面倒くさいという方はお金もかからないこの方法がオススメです。
昨今では手洗いをする機会が多いと思います。
手洗いと除菌を徹底するのが癖になっている方も多いと思いますが実は弦にもいい影響があったんです。
私は手汗をかきやすいので石鹸も使いますが普段手が乾燥気味という方は石鹸までは使わなくてもいいかもしれません。
何事もやり過ぎはよくありません。
自分の手の状態と弦の劣化を比べながら最適な方法を探して下さい。
■ まとめ
弦を長持ちさせる方法を紹介しました。
全てやってもいいですし一つだけでも構いませんのでぜひ出来そうなものから試してみて下さい。
弦を長持ちさせていても交換の時期が来たら弦は交換するものです。
いつ交換すればいいの?という質問をよく聞かれます。
しかし練習時間やプレイスタイルによって交換の目安は変わります。
そもそも新しい弦と古い弦の両方の状態を分かっていないといつ交換すればいいか全く分からないと思います。
なのでとっておきの裏技を教えます。
弦の裏側というか下側を触って下さい。
左手の指で押さえるのが表側でフレットとくっつく部分を裏側と考えて下さい。
その裏側を触ってみてザラザラ・ゴツゴツしていたら交換して下さい。
弦と鉄のフレットが触れる部分がゴツゴツしていたらその弦はもう死んでいます。
綺麗に見えてももう音楽的な表現は不可能な死んだ弦なんです。
この方法なら初心者でも弦の状態が分かりやすいのでオススメです。
弦によっても長持ちするものがあります。
コーティング弦というものです。
名前の通り弦が薄い膜?のようなものでコーティングされており手汗や手垢が付きません。
普通の弦の数倍は長持ちします。
しかしコーティングされているという事は音に影響があります。
よく言えば甘い音になりますがこもった音になります。
音を取るか弦交換の面倒から開放されるか。
正解はありませんが適当に決めないで下さい。
どちらも試して自分のやりたいプレイスタイルや音楽に向いているのはどちらかを考えて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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