
こんにちは!
作曲家のKaoruです!
今回は、作曲家の憧れのアイテム「API500モジュール」についてのお話をしていきたいと思います。
そこでまず「API500って何?」と疑問を持っている方が多いと思いますので初心者でも分かるようにざっくりと解説していきましょう!
■ 「API500とは」
API500は作曲家・エンジニアの自宅スタジオや商用のレコーディングスタジオに設置されていることが多いコンパクトなプロセッサーのことを指します。
API・dbx・SSL・NEVEなど有名メーカーの製品が沢山ありますので組み合わせの幅は無限大といえます。
API500互換モジュールという共通規格として定められています。←ココ重要!
■ メリット
○ コンパクトなサイズ
ラックタイプのプロセッサーに比べてかなりコンパクトにまとめることができます。
一般的な家庭だと「場所が無い」「設置が大変」など課題が多いですが、API500はコンパクトかつ軽量なのでデスク上に置いておくことも可能。
また、持ち運びやすいのも魅力的!
○ コンセントが1つだけで済む
API500は、専用のシャーシに接続することで電源供給や入出力を管理し、使用することができます。
シャーシ1つで3~6個のプロセッサーを駆動させることができますので配線がごちゃつく心配がありません!
○ 直感的に操作ができる
コンパクトな筐体にノブやボタンが凝縮されています。
ラックタイプに比べてコントロールの幅は狭いですが、直感的な操作に向いているのはAPI500シリーズだと思っています。
○ 安価に構築できる
ラックタイプに比べてかなり費用が抑えられます。
なのでアウトボード初心者の入門としても良いでしょう。
とは言えマイクプリ・コンプレッサー・イコライザーといった汎用性の高いモジュールを揃えるとなると20万くらいは覚悟した方が良いでしょう、、(高いぃぃ)
■ 「専用シャーシ(電源フレーム)の選び方」
各モジュールを動作させるのに重要となるアイテムなので購入時にチェックすべきポイントを解説します。
○ 供給可能電流容量
モジュールの性能を最大限に引き出すのに必須となる項目です。
商品説明欄に必ず記載されています。
使用したいモジュールへ充分に電源を供給できるかを確認して購入しましょう。
○ マウント可能台数
シャーシによりマウントできる台数が異なります。
少ないもので3台ほど、多いもので10台程度でしょうか。
僕の個人的な考えではありますが、6台マウントできれば充分だと思います!
それではサウンドハウスで取り扱っているオススメの製品をピックアップしていきましょう!
LINDELL AUDIO ( リンデルオーディオ ) / 506 Power MkII
APIモジュールを最大6台組み込むことができるシャーシ。
本体はモジュールの入出力部分だけを搭載し、電源は別ユニットから供給する仕様になっています。
電源を別にすることで、ノイズが極めて少ないクリアなサウンドと安定した動作を実現しています。
本体背面のdSUB端子とフィードスイッチを使用することで、ケーブルがごちゃつく事無くシンプルにミックスすることが可能。
各スロットに400mAを安定供給しますので、大体のモジュールは問題なく使用可能。
また、組み合わせ等を考える必要がありません。
入門用としてはもちろんですが、本格的な業務にも充分な性能を備えています!
SSL (Solid State Logic) ( ソリッドステートロジック ) / 500 Series SiX Channel チャンネルストリップ・モジュール
プロから厚い信頼を寄せられているSolid State Logic社のチャンネルストリップ。
こちらは、長い間不動の人気を誇っていることから、ソフトウェア版も各社から販売されていますよね!
こんなにもコンパクトでありながら、
- マイクプリアンプ
- Low & High イコライザー
- シングルノブコンプレッサー
といった汎用性の高いエフェクトを全て搭載しています。
これらのエフェクトは効きが良いので、ボーカル・ギター・ベース・ドラムなど様々な楽器の処理に大活躍します!
価格も比較的安いので導入しやすいのも嬉しいですね!
RUPERT NEVE DESIGNS ( ルパート・ニーブ・デザイン ) / Portico 535
数々の名機を世界中に発信しているニーブのコンプレッサー。
コンプのセッティングに欠かせない各コントロールノブを凝縮しています。
また、リアルタイムに動作する視認性抜群のLEDチャンネルメーターを搭載しているのでコンプレッサ―の効き具合を視覚的に確認することが可能。
各楽器のレコーディングはもちろん2MIXデータにも使用しやすいです。
パンチのある存在感抜群のサウンドはニーブならでは!
API ( エーピーアイ ) / 5B1
こちらはラックをフルマウントしない場合に目隠しとして使用するパネルです。
パネルを使用することで、見た目を良くすることはもちろんですが、シャーシ内部に埃が入り込まないように保護してくれます。
高価な機材なので、ラックが空いている場合は必ず使用しましょう!
以上、「API500モジュール」について取り上げてみました!
どの製品もとても魅力的でいろんなものを試してみたくなりました。
みなさんもチェックしてみてくださいね!
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